ポケットに白を忍ばせて
01 ポケットに白を忍ばせて
人間の魂をボールとする
人間は必ず一つボールを持っていて、色は様々だ
赤、青、黄色、緑。それぞれが個人の性格を表す
今回は私の話をしたいと思う
私が持つボールは白だ。何にでも染まる、嘘つきで自虐的な白
この世界は白に否定的だ
だから時に絵の具で赤に塗り替え明るく優しい子を演じ、人により色を使い分け相手の色に相性を合わせる
そして私のポリシー、それは白を残さないこと
人は言う
「何故全て染め替えてしまうのか、それでは個性がなくなってしまう」
けれど私は思うのだ。一滴でも白に他色を垂らしたが最後、それはもう白ではないと
ならばいっそひっくり返そう
白のボールはポケットに忍ばせて、多様な色を使い分け道化になると
私の様に白を持った人間に生きにくい世界
けれど絵の具を手にとってみて、塗り替えてしまえば世界は変わるから
ほら、世界にたくさんの色が溢れた
02 あなたのボールは何色ですか?
白は嘘つきで自虐的
赤は明るく優しい子
青は冷静沈着な努力家
橙はひょうきんなお調子者
黄は頭を使って成功へと導く天才
黒は何にも染まらない自分を持った人
世界には他にもたくさん色が溢れてる
十人十色ってそういうこと
絵の具で二色を混ぜても片方が二倍あるとそちらの色になるように
私達も赤がたくさんいれば白も赤に染められちゃうんだ
あなたのボールは何色ですか?
それは本来の色ですか?染められてますよ
私は白色、嘘つきな白
世界は私を反対するけど私はまだ染められない
あなたのボールは何色ですか?
私のボールは白色です