最終章 変えた世界
日差しが都市を柔らかく包む。
かつて歪みで混乱していた街は、静かに、新しい秩序を受け入れていた。
私とミリアは歩きながら、過去の戦いを振り返る。
学園での無自覚な異常、放浪の町での歪み、都市規模の変化――
すべての経験が、彼女の成長と私たちの連携を形作った。
聖堂はまだ存在する。
だが彼らの介入はもはや無力に近い。
力ではなく、状況を変える静かな無双――それが私たちの答えだった。
ミリアが微笑む。
「変えられるって、本当にすごいね」
「うん、壊れたものを変えるだけで、世界は少しずつ安全になる」
私たちは戦わず、叫ばず、ただ変える。
それだけで、歪みは縮小し、秩序は守られる。
世界は完璧ではない。
秩序はまだ歪んでいるかもしれない。
だが、見えるものすべてを変えられる力――
それを持つ私たちは、歩き続ける。
街路を抜け、遠くの空を見る。
次の歪みはすぐそこにある。
けれど恐れはない。
なぜなら、私たちは変えられるのだから。
静かな光の中、都市は新しい日常を迎える。
そして私とミリアは、次の世界へ、次の歪みへ――歩き続ける.




