表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/26

第十八話 本格介入

 町に足を踏み入れると、空気が変わっていた。


 市場は騒然とし、結界は不安定に点滅。

 屋根の上、屋敷の中、聖堂の黒衣たちが姿を見せる。

 今回は観測ではない。本格介入だ。


 「秩序を乱す者は排除する」

 一人が低く告げる。

 複数の追跡者が魔力を展開し、町全体を制御しようとする。


 私はミリアの手を握る。

「落ち着いて。変えられる」


 手をかざすと、魔力の流れが見える。

 歪みは巨大だ。

 街全体、魔力循環、信仰の結界、人々の生活――すべてが絡み合い、放置すれば破綻する。


 ミリアは手を振り、光を放つ。

 昨日より強く、安定した光。

 彼女自身の意思が作用している。

 私は補助に徹し、微細な循環を調整する。


 追跡者たちは攻撃を仕掛けるが、成立条件を変えられ、魔力は無効化される。

 直接戦闘ではなく、状況を変える――

 静かな無双。


 住民たちは混乱しながらも安全。

 聖堂の介入は力ではなく、観察と圧力に留まるしかない。


 ミリアが小さく笑い、光を安定させる。

 「できた…?」

 「うん、上手くやれた」

 手を握り返す。


 夕暮れ、町は変化を受け入れたかのように静かになる。

 秩序の形式は崩れたまま、だが世界は少しだけ安全になった。

 そして私たちは歩き続ける――次の歪みへ、次の戦いへ.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ