表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/21

episode8

翌朝、叶弥は何事も無かったかの様にオレに「はよー」と声をかけてきた。オレはそれが何だか腹が立ちつい叶弥の腹部に拳を入れた。


「イテェ...その手癖足癖どーにかしろよ。って何怒ってんだ?」

「なに、だと?怒られる原因は自分の胸に手を当ててよく考えろ。」


「えぇ...」と少し考えた後、叶弥は「あ。」と声を出した。


「もしかして昨日キスしたのに怒ってんのか?...それとも最後まですんのに期待して...ってイテェ!」


叶弥が人目を気にする事なくそう言うと、近くを通りかかった若衆の連中が「えぇ?!」と声を上げたのでオレは思わず叶弥の頭にゲンコツを入れた。


「わ、若と京司さん...いつからそんな仲に?!」

「オレ達の女神がぁ...!!」

「若、ズルいっすよ...」


若衆の連中が途端に騒ぎ始めたので、おれは声を荒らげ「違う!」と叫んだ。頼むから朝から疲れさせないでくれ...。

そうしてオレ達は朝食など朝の仕度を済ませて外に出た。...するとまたもや黒塗りのベンツが姿を現した。

「若、京司さん。お送り致します。」そう言うとベンツの扉を開けようとした。しかし、叶弥がそれを止め「歩いてくからいいわ。」と告げ歩き始めた。それを見てオレは急いで叶弥を追い「良かったのか?」と声をかけた。


「別に歩いて行けねぇー距離じゃねぇーし、時間もあるしな。」


「それに...」と言いながら叶弥はオレの手を握ってきた。


「?!何してんだよ!」

「昨日の夜。折角のめでたい日だからそれに合わせて初夜としけこもうとしたのに邪魔が入ったし、そのままアイツらに捕まって宴会の続きに巻き込まれたからな。...コレで我慢してんだ。許せよ。」

「...たく。」


どおりで、いつもならオレの部屋に戻ってくる叶弥が大人しくじしつに帰ったワケだ。


「...てか初夜ってなんだよ。...オレ達別にそんな仲じゃねーだろうが。」


オレがそう言うと、叶弥は歩みを止め、オレを強い眼差しで見つめてきた。


「...叶弥?」

「お前はオレのモンだ。...誰にも渡さねぇ。」

「オイ...どうしたんだよ?」

「...なんでもねぇ。学校行くぞ。」

「?あぁ。」


そう言い学校へと向かおうとする。したのだが、急に現れた不良達に行く手を阻まれた。


「オイ!お前らちょっとツラ貸せや。」

「...いつの時代の不良のセリフだよ...」

「あぁ?!今何つった?!」


オレは思わず小声でツッコんでしまったが、どうやら不良達には聞こえていたらしい。そして次の瞬間、オレに向かって拳が飛んでくる。しかしオレはそれをかわし相手の腕を捻りあげた。するとその不良は「イタタッ!!」と声を上げ振りほどこうとジタバタと騒いだ。そしてオレは腕を解き体勢を整えると不良目掛けて思い切り蹴りをかました。不良がバランスを崩した所に蹴りを入れたので、そいつは簡単に吹っ飛んでいった。...オレはなんだかデジャブを感じたが考えない事にした。そいつの元に「兄貴ぃ!!」と一緒にいた不良達が駆け寄っていってその兄貴分を担いで去っていった。


「流石、オレの愛犬。今日もいい蹴りだったぞ。」

「...前は蹴りじゃなかったし。」

「悪い悪い。んじゃ学校行こーぜ。」


こうしてオレ達はようやく学校へと向かうのであった。

学校に着き下駄箱を開けると一通の手紙が入っていた。オレはそれを叶弥に気づかれない様瞬時にカバンに入れ、叶弥に「先教室行っててくれ」と声をかけた。すると叶弥は「どうした?」と言ってきた為、「ただのトイレ」とだけ応え叶弥が教室へと向かうのを見届けると手紙をあけた。

そこには「放課後、体育館裏」とだけ書かれていた。オレは思わず「一昔のヤンキーマンガかよ。」と本日二度目のツッコミを入れるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ