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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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23/23

episode23

学校に着き、オレは覚悟を決めて下駄箱を開ける。そこには普段と変わらず自分の上履きが入っているだけという光景があった。その事にオレは

安堵のため息をつく。そんなオレの様子を見た叶弥はオレの背中をポンと叩いた。


「今日は大丈夫だったな。」

「あぁ...。よかった。」


そうして上履きへと履き替えると教室へと向かう。たまに視線を送られてきたが、オレは気が付かないフリをした。しかし、それに気が付いた叶弥は視線の元へと睨みを効かせていた。すると、「ヒッ」という小さな悲鳴が聞こえた気がしたが、これもまた気が付かないふでやり過ごした。


「五十嵐組の番犬は京のハズなのに、なんかオレのが京の番犬みたいじゃね?」

「その呼び名恥ずいから別にオレは構わねぇよ?」

「お前なぁ...」


叶弥は盛大なため息をつくと、オレの頭をわしゃわしゃと撫でつけた。そうこうしている内に教室へとたどり着き、中へとはいる。軽く「おはよう」と挨拶をすると、クラス中から声がかけられた。


「おはよう、田河君!よかった学校来れたんだね!」

「たくよー、心配すんじゃねぇか。まぁ、五十嵐がいるから大丈夫だとは思ったけどよ。」

「心配かけて悪い。情けないところを見せたみたいで...」


オレが言葉を続けようとすると叶弥の手がオレの口を塞いだ。


「おい、京。情けないなんて事ねぇんだから、いらん事言うんじゃねぇよ。」

「そうだぜ田河。大事なクラスメイトなんだから心配して当然だぞ?」

「...そっか。ありがとう。」


オレが笑みを浮かべお礼を言うと、声をかけてくれたクラスメイトは何故か顔を赤らめた。オレはそれに疑問を持ったが、その瞬間、叶弥の手がオレの顔を覆った。


「ブッ!叶弥!何すんだよ。前見えねぇだろ!」

「可愛いお前が悪い。」

「ハァ?!バッ、可愛いとかねぇだろ!」

「こういうやり取りを見てると、番犬って言うよりチワワみたいに見えてくるね(笑)」


クラスメイトに"チワワ"と呼ばれてしまい、オレの覇気は地へと沈んでいった。


「...チワワはねぇだろ...。」

「ハハッ!言い得てんじゃねぇか(笑)」

「わーらーうーなー!」


クラス中が笑いに包まれていると、チャイムが鳴り、担任の大森が「賑やかだなぁ」と言いながら入ってきた。大森はオレを見ると安心したように笑い、「出席取るぞー」と言い教壇に立つのだった。こうして今日も騒がしい学校生活が始まる。

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