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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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episode18

オレと叶弥は授業に出る事なく、迎えに来た車に乗り帰路へとついた。叶弥は車内にいる間、ずっとオレの手を握って安心させようとしてくれた。車が組へと着くと、叶弥はオレの肩を抱きながら屋敷の中へと入っていった。連絡を入れたお陰か、若衆は離れたところから心配の視線を送り静かに見守ってくれていた。オレの部屋へと着くと、叶弥はオレをベッドに座らせ、叶弥はオレの隣に腰を下ろした。


「京、大丈夫か?少しは落ち着いたか?」

「あ、あぁ...悪い。もう大丈夫だ。」

「...ウソつけ。まだ顔色悪いぞ。」


そう言うと叶弥はオレの頬へと手を当てた。そしてオレの額に自身の額を当てジッと見つめてきた。


「...叶弥...?」

「大丈夫だ京。お前はオレの隣にいればいい。オレがお前を守るから。」


そう言うと叶弥はオレに深く口づけてきた。


「んぅ...ふっ...あっ、ハァ...」

「けい...京司...」


オレは息苦しくなったのと気恥しさ、...何より叶弥の体温を感じたくて、腕を彼の背に回した。


「ハァ...京司?」

「オ、オレも...オレも叶弥の隣にいたい。...これからずっと...」


オレがそう言うと叶弥は顔を真っ赤にしオレを見つめてきた。


「け、京司?」

「もし、許されるなら...オレはお前の隣から離れる事はしたくない。...ダメか...?」

「!だ、ダメじゃねぇ!ダメなわけあるか!」


叶弥はそう言うと、オレを力いっぱい抱きしめた。

その温かさにオレは心が安心していくのを感じ、叶弥を抱きしめ返した。


「叶弥、お前はオレだけを見て、オレだけを守ってくれ。...その代わりにオレの全てをお前にやるから。」


オレはそう言うと叶弥の手に口づけた。これはオレなりの誓いだ。叶弥はその様子を黙って見ていたかと思ったら、オレの口づけた手に笑みを浮かべながら口づけた。


「...これはオレらなりの盃だな。」


そう言われると、オレは自分のした事が急に恥ずかしくなり、ベッドにうっつぶした。叶弥はそんな様子を見て、ケラケラ笑いながら手を握り、オレの頭に口づけを送ってきたのであった。

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