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その番犬、狂暴につきまして。  作者: 朱音小夏


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episode17

登校して下駄箱を開けた瞬間、オレの足元に大量の写真が広がった。そこに写っていたのは、中学三年間のオレの姿であった。オレは思わず「ヒッ」と声を漏らし、後退る。そんな様子を見た叶弥がオレに近づき、足元に広がった写真を見ると顔をしかめ、オレに「見るな!」と叫んだ。オレは立っていられなくなり、その場に倒れ込みそうになったが、叶弥に抱き支えられた。そんなオレ達の様子に気がついた登校してきたクラスメイトが「田河君?!五十嵐君もどうしたの?!」と駆け寄ってきた。叶弥はそのクラスメイトに「コレ、片しといてくれ!」と言ってオレを抱きかかえて保健室へと駆け込んだ。


「先生!ベッド貸してくれ!」

「あら?...ど、どうしたの?!顔真っ青だし、震えてるじゃない!早くこっちに!」


そう言われ叶弥はオレをベッドへと横たわせた。そして「大森のトコ行ってくる。」と言ってオレから離れようとしたが、オレは叶弥の手を握りしめた。「京?」と声をかけられたため、オレは震える声で「行かないでくれ...」と告げた。叶弥は少し迷っていたが、叶弥が"大森"と言ったのを聞いた保健室の先生が、「大森先生を呼べばいいのね?」と言い内線をかけ始めた。少し経つと、大森が保健室へとやって来た。


「五十嵐。一体何があった?」

「実は...」


叶弥は大森に問われ、登校時の事を説明した。大森は叶弥の話しを聞くと、「それであの玄関騒ぎか...」と呟いた。叶弥が「玄関騒ぎ?」と大森に問うと、彼は「あぁ...」と言葉を続けた。


「実は保健室に来る途中で玄関に人集りが出来ててな。ウチのクラスの連中が"見ないで"と言いながら、散らばった写真を集めてたんだよ。」


叶弥は「アイツら...」と言いながらホッと胸を撫で下ろしていた。


「写真はお前らが言ってた2年の湊か?」

「...それは分からないっす。」


大森は「そうか...」と小さく呟いた。


「現状だとまだヤツに注意も出来なくてな...」

「...そーなんすね...一体どうすりゃ...」

「まぁ、見回りを強化させるようにするわ。」

「...お願いします。」


そう言うと、大森は「田河」と声をかけてきた。


「は...はい...」

「今日は無理せずに帰れ。迎え呼んどくから。五十嵐も。緊急事態だから田河と一緒にいてやれ。」

「...あざす...」


大森はそう言うと保健室を後にした。保健室の先生は「迎えが来たら呼んであげるから、ゆっくり休んでいて。眠れるようなら少し眠っておきなさいね。」と言うとベッド周りのカーテンを閉めた。


「京。オレがついてるから。」

「...ありがとう、叶弥。」

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