episode12
二日間ゆっくり休んだり、若衆の連中と少しずつ接したお陰でオレは月曜の朝、大広間に顔を出す事が出来た。もちろん隣には叶弥がいたが。
「おはよう皆。」
オレがそう声をかけると、大広間は一瞬"シーン"と静寂に包まれたが、ホント一瞬だったので、次の瞬間には「「京司さんっ!!」」と呼ぶ声で溢れかえった。
「京司さん、もう出てきて大丈夫なんスか?!」
「あんまり無茶しない方が...」
...若衆の連中は一気にオレに対して過保護になっていた様だ。
「大丈夫だから。皆のお陰で大分良くなったんだぞ?だから心配しないで、安心してくれ。」
オレは少し困った様に笑いかけた。その時だった。後ろから「京司?」と声をかけられた。...凛太朗さんだ。
「お前、もう大丈夫なんか?...何なら当分休める様に学校に話しつけるぞ?」
「ありがとうございます。凛太朗さん。でも大丈夫です。皆のお陰もあって少し良くなったし、それに...オレだってそんなにヤワじゃ無いですよ?」
オレはそう不敵な笑みを作りながら、凛太朗さんに話しかけた。そんなオレの様子を見て「確かにお前なら大丈夫そうだな。」と凛太朗さんは安堵した顔でそうオレに告げた。
「オヤジ。京もこう言ってっし、オレもついてるから大丈夫だ。」
今まで口をつむんでいた叶弥かまそう言うと、凛太朗さんも「それもそうだな。」と言ってオレの頭をガシガシと撫でた。
「...若居たんすか?」
「気づかなかったッス(笑)」
「オメェら...!!」
若衆がふざけてそう言うと、叶弥はキレてそいつらに向かって怒鳴り声を上げる。そんないつも通りの光景にオレは思わず「ハハッ」と声を上げて笑った。
それをかわきりに、大広間は笑い声や「もっとやれー!」という声で溢れかえった。
「お前ぇら、いい加減にしねぇか。朝飯にすんぞ。」
凛太朗さんがそう声をかけると、バカ騒ぎが落ち着き、皆席へと着いていく。
「京司。今日は車で送っていくからな。」
...凛太朗さんにそう言われては拒否することが出来ない。オレはそう思いながら叶弥の隣に座り、朝飯を食べ始めるのであった。
それから自室に戻り、学校へ向かう仕度を済ませる。
その時、丁度叶弥がオレを迎えに来た。
「京、準備出来たか?」
「あぁ。大丈夫だ。...それじゃ、行くか。」
そう言いながら玄関へ向かうと、凛太朗さんと若衆の連中が集まっていた。そして。
「「行ってらっしゃい!若!京司さん!」」
「気ぃつけてけよ。二人とも。」
「「行ってきます。」」
そうしてオレ達は学校へ向かう車へと乗り込んだのだった。




