表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/75

第17回路 サプライズでアクセく

通常の会話は「」魔法での会話は〈〉

みんなで声を合わせる時は〈「」〉となっております。

【アリー宝飾】

店の前にはテラス席があり、小洒落たカフェにも見える

店の前でメイド服の女性と男性が揉めている

よく見ると詰めてるのは女性の方だ

「ふざけんな、ゴラァ!あ?お前今店の目の前に唾吐きやがっただろぉ、あ?」

「知らねーよ」

「知らねーよじゃねぇよ、こっちはみてんだよ、この目で、あぁ?」

「ごめんなさい」

「ごめんなさいじゃねぇんだよ!あぁ?いい歳こいたおっさんがよーあぁ?謝んなきゃいけねぇことをするじゃねぇよ、このクソがっ」

「すいません」

「2度とすんなよ!この店の前でじゃなくてもダメだかんな!

わかってんのか?ぉお?返事わぁ?」

「はい、すいません」

「もう行けっ!」

男はそそくさと去っていった。

ミズキと顔を見合わせた

唾が吐いてあるところに水をかけているところに

近づいていった

「こ、こんにちは、ゴメルさんの紹介で…」

あんな攻防の後だから少し緊張した、怒鳴れるんじゃないかと

「いらっしゃいませーご来店ありがとうございます。

数ある宝飾店のなかで当店を選んでいただき本当にありがとうございまーす。店主のアリーでーす!」

ギャップすごっ!めちゃめちゃかわいい声…出せるんだ

「デンリュウと言います。ちょっとアクセサリーを探してまして…」

「そうなんですね!立ち話もなんですのでどうぞ中にお入りください!」

「ありがとうございます」

「お茶入れて来ますね。あっごめんなさい、お時間大丈夫ですか?

お急ぎであれば…」

「大丈夫です、すいません、お構いなく」

「良かったです!すぐ入れて参りますので!」

ショーケースにはズラーっとという感じはなく

ひとつひとつ丁寧に展示されている

作品に込められた想い、テーマなどが一目でわかる

店内はところどころにプランターがあり

嫌味なく整理され配置されている

「お待たせしましたーどうぞどうぞ」

「さっきの人なんだったんですか?」

両手で口元を隠して

「ぇ、え…え、嘘、見てらしたんですか?

えー恥ずかしー

だって、だってですよ!聞いてくださいよー

店の前に唾吐かれたら嫌じゃないですか?

お腹がお立ちになりますよね?ね?

それでカチーンとなっちゃったんです。

いつもはあんなじゃないですよ、巻き舌のアリーとか呼ぶ人もいますけど、巻き舌にさせるのにはそれなりの理由があって、普通にちゃんと常識をわきまえてる方にそんなことはしません!」

きっとすごく真面目で曲がったことが嫌いなんだと思った

「ですよね、アレはないです」

「ありがとうございます!良かったー、わかっていただける方で!

あっれーごめんなさい、それでご用件なんでしたっけ??」

「アクセサリーを…」

「そうだ、そうだ、アクセサリーをお探しなんですよね?

どういったものをお探しですか?」

ミズキを前に出し

「この子に合う尻尾につけるアクセサリーを探してるんです」

「ぇ、え…待って待って!チョー可愛い!」

「空魔石を組み込んだ可愛いアクセサリーを…」

「この子の尻尾に合う大きさって…人間でいうとちょうど女性の薬指の指輪くらいになると思いますが…」

顔があからんでいるのを他に悟られないように

「あー…いやー…まー…そのくらいになるかもしれませんね」

まさに思惑通りだが本人目の前に言われると

サプライズもクソもない

〈デンク…〉

ミズキもちょっと照れくさそうにしている

「指輪じゃなくて尻尾につけるのでTPOに合わせて取り外しができるようにしたいんです!そ、そうリスちゃんもずーっとつけっぱなしだと、疲れちゃうかなぁと思って」

「そういうことね、わかったわ」

「イメージというかテーマはなかなか会えない彼女、そう、遠距離の彼女に渡して自分のことを忘れないでみたいな」

ここまでバラされたら、身も蓋もない!自分のイメージも伝えた方がいいと。ただ元の姿に戻る時に尻尾はなくなってどうなるのか検討がつかないのもあった

「リスちゃんのアクセサリーにしては思いが深いわね。でも、わかったわ、やってみる。空魔石は…」

「これくらいでいいですか?」

リアクさんのとこでもらった空魔石のカケラを渡した

「十分な大きさね、一応1週間くらいもらえる?デザイン起こしてからになるので時間がほしいわ。」

「もちろんです、宜しくお願いいたします」

変な雰囲気のまま店を出た


〈デンク…〉

「違う違う!なんかいい補助道具がないかなーって考えていたんだ

そしたら急に思いついたというか」

〈ありがと…〉

「いやいや、まだ出来上がっているわけじゃないし

ほら、今後の魔物討伐の役に立てばいいなって」

〈うん、頑張る〉

やっぱ変な空気だ、でも嫌な空気じゃない。

むしろドキドキしてワクワクしてる

「飯どうしょっか」


ミポポが合流する前にCランクに上げておかないと。

R7.8.20 加筆

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ