表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/20

火炎怪人・火廻り

まだプロローグです。

 炎に照らされる「あの人」は美しい。


 ぱちぱちと火薬が爆ぜるたびに浮き上がる「あの人」の笑顔に、私はいつも魅せられてしまう。


 誰もが知る光の下の「あの人」とは違う、私だけが知る表情が私の胸の奥を乱暴にかき乱し、


 むくむくと溢れる欲求にいつも体が震える。 



「あの人」を独占したい。この火の下で「あの人」と共にいたい。 



 だが、私はこうして闇の中から「あの人」を見つめている、ただの影でいい。


 私は「あの人」の前に現れなくてもいい。


 見ているだけでいいのだ。


 そうだ、「あの人」の約束された未来を、私はただ遠くから見守るのだ。


 だからあり得ない。「あの人」がここで止まるなど。


「あの人」が、こんな所で消えるはずがない。


 消えるはずがないのだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ