第百三十八話 大人達の前進
※時系列としては、京太朗がファフニール倒して桜井本家に連れていかれた翌日です。
第百三十八話 大人達の前進
サイド 東郷 美代吉──西園寺 康夫
「うっ……」
体の痛みに薄っすらと目を開ける。
眠い……ここ最近ずっと寝ていなかったからか、こうしてベッドに横たわっているとずっと眠っていたくなってしまう。
重い瞼を気合で押し上げ、自分の状態を確認しようとした。指先までの神経に違和感はない。だというのに全身が悲鳴をあげているのは異常だ。まるで『怪我をした記憶が呼び覚まされている』ような……既に治ったはずの怪我を脳が誤認している様な……。
ぼんやりとする思考で開いた瞳。視界に映るのは清潔感のある白い天井で、視線を動かせば心電図に自分の体が繋がっていた。
そこで、ようやく前後の記憶が合致する。
「有川!」
ばさりと布団を払いのけ、体の各所についた管を引き抜いた。機械が警告音の様なものを鳴らしているが、それどころではない。
武器、連絡用の端末、共になし。拘束や見張りの類も見られない事から、敵地とは考えづらい。だが霊体の監視がいるのであれば、自分では察知できないだろう。
入院着のまま周囲を警戒しつつ、ナースコールを押そうとした。
何にせよ、状況を知る必要がある。ドッペルゲンガーに襲われる可能性は考えたが、それならば意識のない間に食われていたはずだ。何より、確かに私はこの手で有川を……。
枕元にぶら下がっていたナースコールを見つけ、手に取った時。タイミングでも見計らっていたかの様に病室の扉がノックされた。
それに返事をするよりも先に、小さな音と共に扉が開かれる。警戒してそちらに視線を向け、未だまともに働いていない脳を動かし──。
「おや、起きていたのか」
硬直した。
綺麗に撫でつけられた黒髪。細目と切れ長の中間の様な瞳に、役者の様に整った顔立ちの男。
見るからに高そうなスーツを見に纏ったそいつが、胡散臭い笑みをこちらに向けてきた。
「やぁ、意外と早い目覚めじゃないか。たしか今は東郷、と名乗っているんだったか?」
「あり、かわ……?」
あり得ない。自分は確かに、奴の胸に巣くう怪物を撃ち殺した。友人の命を犠牲にして。
よろよろと立ち上がり、彼に近づく。
「ふふん。どうやら相当に混乱している様だな。だが今は───」
ガシリと、奴の襟を掴む。
「ゑ?」
「ふっ……!」
既に相手の方が膂力では上だとわかっている。ならば、それを利用するのが柔道なり。
柔よく剛を制す。こちらが全体重を奴にかけた瞬間、ほぼ反射で相手が力んだのを見逃さなかった。
相手自身に己を投げ出させる。顔面からベッドにダイブした有川――に、化けた何者かを押さえつけた。
既存の技術を用いた変装ではない。最もあり得る可能性としてはナイトメアかドッペルゲンガー。それならば膂力で負けるとしても体勢次第では動きを封じられる。
問題はそれ以外の存在であった場合。他国の覚醒者か、あるいは未知のモンスターか。見極める必要がある。
「ちょ、な、なにを」
「黙れ、抵抗するな」
起き上がろうとすると奴の後ろから組み付き、強引にシャツの胸元を引きちぎって腕を突っ込んだ。
そのまま胸板を撫でまわし、顔が無い事を確認する。
やはりナイトメアではない。であれば……。
「東郷さん!?先ほど機械が……」
その時、扉の方から気配を感じ取った。
三十代ほどの女性看護師が目を見開き口もあんぐりと開けている。その様子は、彼女が人間であると物語っていた。
「来るな!今取り込む中でね……!」
「待て東郷!ここではよせ!れ、レディ。これはだね。決してそういう事ではなく」
「ごゆっくりどうぞ!!」
ピシャリと閉じられる病室の扉。何か誤解をしている様だったが、今は構わない。民間人の命が最優先だ。
だが、今日の自分は運がいいらしい。扉の向こうで『黄瀬さんにお知らせしないと』という声が一瞬聞こえた気がした。黄瀬……桜井家子飼いの黄瀬姉妹か?なるほど、彼女らがこの病院にいるのなら心強い。
不利かと思えた形勢は、こちらに傾いた。こいつがドッペルゲンガーやナイトメアではないのだとしたら、いったい何者なのかを突き止める。
「何者だ。誰の指示でここに来た」
「いい加減にしたまえこの寝坊助が!!」
「ぐっ」
振り回された後頭部を鼻の下に受け、怯んだ瞬間に跳ねのけられた。
威力は加減されたのか大したものではなかったものの、今の動きは素早すぎる。人間の域を超えた速度だ。となれば、覚醒者か?
「私は本物の有川琉璃雄だとわからないのかね。仮にも友人だというのに、随分と薄情じゃぁないか」
胡散臭い笑みを浮かべたまま額に青筋を浮かべる男。乱れた襟を正すも、引きちぎられたボタンは戻らず何とも締まらない恰好となっている。
その取り繕った表情と言葉に、自分の中でカチリと嵌るものがあった。
「……有川?」
「そうだと言っているだろう。耳の検査が必要かね。それとも脳みそかな」
鼻を鳴らしこちらを小馬鹿にした様な、笑みを浮かべている事以外不機嫌なのを隠そうともしない態度。
理屈ではない。学生時代と変わらない、自分の知る友人だという確信があった。
すとんと、力が抜けてベッドに腰かける。
「どういう事だ。ナイトメアは……」
「私にもわからないさ。怪物に体を操られ、好き勝手されていた所をお前に撃たれた。だが、そこから先を思い出せない。まあ、『神のみぞ知る』事も世の中にはあるさ」
皮肉気に肩をすくめる有川。ぞんざいに吐き捨てられた『神のみぞ知る』という言葉が、学生時代思い付きで作った合図だと察しがついた。
こいつは『神と呼ばれる存在はいたかもしれないが、私が崇めるべき神はいない』と常々言っていたのだ。そして、なら有川にその場では喋れない事があったら神という単語を使うのはどうか、と。
今のが正にそれなのだろう。それを知っているのは私と有川、そして『あいつ』だけだ。
本当に、本物、なのか……。
「まあ、私ほどの傑物なら当然かもしれないな。時代が、そして国民が私という男を求めているのだよ」
「そのおめでたい頭は有川で間違いないな」
「はっはっは。私は大臣だぞ?」
「私はお前の恩人だが?」
「銃弾をぶっ放してくる恩人がいるとは驚きだね」
「そっちだって撃ってきただろう」
そうして睨み合って、どちらともなく笑う。
懐かしい。あの頃はこうやって睨み合っては、マイペース過ぎる『あいつ』の奇行に二人して振り回されていたっけ。
「……神のみぞ知る、ね」
あの状況、有川を助けられるとしたら異能……いいや、『固有異能』しかない。
自分にそんな都合のいい力はなく、ダンジョンのどこかにいたであろう酒井にも固有異能は存在しない。
であれば、あそこで強力な力をもち、なおかつ善性をもつ存在。
『大川京太朗』
私の被害者であり、勝手ながら新しい友人と思っている彼。
書類上京太朗君の固有異能は『自己再生』となっている。毒や呪いを弾きどんな怪我も瞬く間に治るが、それは自分限定だと本人が役所に提出していた。
それが、嘘であったとしたら?
しかし問題は、心臓が復元されただけでなく有川が覚醒している事。さきの動きから間違いない。であれば、彼の固有異能の正体はいったい……。
……これ以上は無粋だな。
彼が日本を害する者ならともかく、戦闘力以外は温厚かつ善良な普通の一般人だ。何より大きな借りができてしまったのに、その秘密を暴く様な不義理はできない。
友人である西園寺康夫として。そして、彼と敵対する危険性を考慮する東郷美代吉として。
有川も彼についてこの場で語るのは得策ではないと思ったのだろう。となれば、どこかに監視の目がある可能性もあるか……。
「何はともあれ、元気そうだな東郷。昨日ライブ配信した私の素晴らしい演説を見たかね?」
「演説?いいや。目が覚めたのはついさっきだ。その前は……確か、一時的に起きて近くにいた酒井に『仕掛け』の発動を頼んだ覚えはある」
「ちなみにお前が私に銃を撃ったのが昨日だ」
「なるほど。情けない友人を止めてやったのが昨日か」
「ぐぅ……」
胡散臭い笑みのまま『ぐうの音』をあげる有川は無視する。
今思えば、ぼんやりとだが意識を取り戻したのは救急車の中だったのか。そこで酒井にドッペルゲンガー達が消えた直後の混乱を最小限にする為、各メディアへの合図を預けたはず。
「その仕掛け、私も利用させてもらったよ。おかげで一時的にだが国内は落ち着いた。……もっとも、根本的にはなんら解決していないがね」
大きく肩をすくめた後、有川がその胡散臭い笑みを深める。
「私はここで失礼するとしよう。今回の件は感謝しているよ、東郷。この礼はいつかする。偶然通りがかった、善意の『誰か』にもね」
「もう行くのか、有川」
「当たり前だ。やる事はいくらでもある。そもそもここに来たのは、久々に妻と娘の顔を見る為でお前はただのついでに過ぎなかったしな」
「酷い奴だな、お前は」
「そうとも。政治家というのは悪人でなければできない職業だ。悔しかったら捕まえてみたまえ、お巡りさん」
ひらひらと手を振って退室する友人を見送り、額に手を当てて息を吐く。
間違いなく、有川本人だった。死んだと、殺したと思っていた友人だった。
何ともまあ、ご都合主義な話もあったものである。私の覚悟なんぞ喜劇の余興でしかないとばかりに、とんでもない結末を迎えるとは。この感情を、はたしてどこに向けるのが正解かわからない。頭の中がぐちゃぐちゃだ。
だが、それでも。
「ありがとう」
きっとそんな奇跡を起こしてくれた新しい友人の顔を思い浮かべ、今だけは涙を流す。
三十秒だ。三十秒過ぎたら、立ち上がってまた動き出す。忙しいのは奴だけではない。自分もまた、やらなければならない事が山ほどある。
だけど、今だけは。どうか今だけは、『西園寺康夫』として泣かせてほしい。
大切な友達が生きていた事に。心からの感謝を。
* * *
サイド 緒方 勇祢
「えっと……」
とある人物を探し、少し寂れた街を彷徨う。
色々な伝手を頼ったものの、目的の人物を見つける事ができない。どうにも、個人情報だからという話以上にそもそも行方がわかっていないらしい。
警察全体でその所在がわからないとは、つくづく謎な人だ。
しかし『白魔法』の使い手というのは中々いるものではないし、その治療を依頼するには多大なコネと待ち時間。そして報酬が必要になる。
法的には『医療行為』として認められていない、少々グレーな領域だが……失った手足でも治せる魔法というのはやはり誰にとっても魅力的なものだ。現に私もこうして求めている。
お金は貯金ばかりで使う機会のないのがたくさんあるので問題ない。だが個人として持っている伝手があの人しかいないのだ。
捜査は足で、というが。もうあきらめて大山長官に頼んで誰か紹介してもらった方がいいかも……でも、『あの話』を受けるのならあまり借りを作りたくないし。
「ん?」
スマホに着信があり、仕事かと思ったが表示されたのは先輩……妙子先輩からのメッセージだった。
内容を確認すれば、『ネタが思いつかないから飲みに付き合え』との事。
……ネタってなんだ?先輩、お笑い芸人に転身したのだろうか。
「奢ってくれるなら行きます、と」
そう返信すれば、サムズアップするマークが送られてくる。予定は今度開けるとして、何を奢ってもらうか考える。
え、金ならあるんじゃないかって?それはそれ、これはこれ。奢ってもらうご飯というのは違うのだ。
やっぱり鉄板の大衆居酒屋……いやいや。よく考えたら私は一応だが有名人。個室があるほうが先輩にも迷惑にならないかな。
「良い、眼をする様になりましたね」
「っ!?」
突然聞こえた声に顔を跳ね上げる。
人通りのない道、先ほどまで誰もいなかった自分の正面に一人の『シスター』が立っていた。
二メートルを超えるぐらいの長身に、女の私でもつい見てしまう大きな胸。ニッコリとほほ笑む美しい顔立ち。黒いベールの下から白く長い耳が覗いている。
その接近に全く気付かなかった事に恥じながら、しかし探し人と出会えたことに笑みを浮かべる。
「花園さん!お久しぶりです!」
「ええ、お久しぶりです」
優雅に一礼する彼女に敬礼で返す。
「あの、少しお時間良いでしょうか?実はお話がありまして」
「……それは、署で、という事ですか?」
「え?」
何やら警戒した様に一歩下がる花園さん。
職業柄こうして身構えられる事はあるが、ストレートに署への連行を疑われたのは初めてだ。
「いえ、そういうわけではありませんが……」
「そうですか!ええ、問題ありませんとも。お話しましょう!」
満面の笑みを浮かべる花園さん。彼女なりのジョークなのだろうか……?
「あ、申し訳ありません。一瞬忘れてしまいましたが、実はこの後鍛錬の予定がありまして……あまり時間が取れそうにありません」
「あー、そうでしたか……」
「はい。久々に強敵と出会い、鍛え直す必要ができてしまいましたから」
そう言われるとこちらとしても無理を言えない。彼女が冒険者をしている事は知っている。
先輩のおかげで体づくりの大切さを思い出した身としては、こちらの都合を優先させづらい。
「ですが。勇祢様がお求めになっている事はわかります。治療ですね?」
「え、はい。なんでわかったんですか?」
「迷いの晴れた、戦士の目をしていましたから」
「そ、そうですか?」
「ええ。ご覧の通り神に仕える身ですので、様々な職種の方の相談を聞く事があります。そうした日々を過ごしていると、自然とわかる様になるのです」
「はえー」
凄いなぁ。これがシスターさんというやつか。
だが、少し自分が恥ずかしい。刑事の直感というか、何故かこの人の事を一瞬『今すぐ署に連行すべき不審者』と思ってしまったのである。
まだまだ人を視る目が足りないのだな、我ながら。こんなに良い人なのに。
「治療なら今すぐ行いましょう。勿論、報酬はいりません」
「いえ、そういうわけにはいきません。治療して頂けるのなら、きちんとお金はお支払いします」
そこは譲れない。
世間では医師免許のない行為なのだから、ボランティアでやるべきという声さえある『白魔法』による治療。しかし、魔法だって無限に使えるものでもないのだ。
時間と技を消費してもらうのなら、結果にあった対価が必要である。
「……わかりました。では、報酬はそのままダンジョン災害の被災者の方々への支援に使わせて頂きます」
「え、それは花園さんへの対価にならないのでは」
「いいえ。世が平穏だからこそ咲く花々がある。人の社会の安定を我らが女神は望んでいるのです」
胸の前で指を組み祈る花園さん。
平穏な世だからこそ咲く花々、か……警察官として、背筋の伸びる言葉である。
「わかりました。報酬はその様に」
「では、早速治しましょう。左腕と左目でよろしいですね?」
「あ、いえ」
そっと、眼帯の上から義眼を押さえた。
思えば、片方だけの視界になってから数カ月しか経っていないはずなのに、日常生活では気にならない様になっている自分がいる。
だが、初めの頃……こうして傷を負った体を言い訳にしていた自分がいた事にようやく気付けた。
片目と片腕を失った私も被害者なんだ、だから仕方がないんだって。死なせてしまった命に。そして、肩にのせられた期待に目を背ける為に。この腕と目を理由にしていた。
今だから、そんな甘ったれた自分の罪に向き合える。
もう、逃げない。自己満足に浸る日々はここまでだ。
「左目の治療は不要です。左腕のみを、お願いします」
「……?何故でしょう。既に覚悟は決まっている様子。己の戦う理由を思い出した人の顔をしていますが」
心底不思議そうに首を傾げる花園さん。本当に人の事をよく見ているな。
そんな彼女に、あえて不敵な笑みをしてみせる。
「目の方はアテがあるんです。今よりも強くなるために。誰かの笑顔を護れる私になるために」
本当は、あの日迷子の私を助けてくれたお巡りさんみたいになりたかった。
けど、誰かの笑顔を護る手段は一つだけじゃない。蹲る誰かの手を握ってあげる人もいれば、武器を手に戦う人もいる。私は後者の道を選んだ。
だったら、どこまでだって走ってやる。かつて見たよれよれの背中と同じぐらい、いいやそれ以上にくたびれた背中になろうとも。
私は剣を取ると決めた。護るための力を得られるのなら、なんだってする。
もちろん、警官として法と人道を遵守した範囲で!!
* * *
サイド 山崎二曹
「ふんふっふふーん」
何やら上機嫌な様子の矢島部長の後ろを歩く。
はて、珍しい。大川京太朗と出会う日以外で彼が鼻歌を奏でるほど機嫌を良くするなど珍しい事だ。
ただでさえ先日のドッペルゲンガー騒ぎで職員のチェックがあり忙しかったのに、どうしたのだろう。
「矢島部長、何かいい事でもあったのですか?」
「おお、聞いてくれるかね山崎君。気になってしまうかね山崎くぅん」
面倒くさい。
メタボ気味な中年男性のニンマリとした笑顔など、いったいどこに需要があるのか。既に質問した事を後悔するが、護衛対象の事を知るのは重要である。
「はい。気になります」
「実はねぇ、前々からやりたいと思っていた実験の許可が下りたのだよ!しかも被検体……いや希望者込みで!」
「……と、言いますと」
嫌な予感を覚えながら、どうにか続きを促す。
「覚醒者への改造手術さ!いやぁ、腕がなるなぁ!」
「っ……!?」
くらりと、眩暈がした。
とんでもない事を、まるで新しいゲーム機を前にした子供の様に言う矢島部長。そんな彼に涙を流しそうになった。
彼は我々、戦う覚悟を持ちながら戦う事のできない者達にとっての希望である。この国になくてはならない人材だ。
しかし、だからこそ『人道』に背いてほしくない人でもある。我々は死ぬ覚悟などできている。だが、道を踏み外した科学者がどこまで堕ちてしまうのか。それだけが不安だった。
そうか……この人は、もう。
「矢島部長」
「ん、なんだね」
「歯を食いしばってください」
「ええ!?」
そっと蹴りの構えをとる。まだ、間に合うかもしれない。
叩けばなおる!アメリカに訓練で行った時に、あちらの曹長からこれは人間にも通じると教えてもらった。
「待ちたまえ山崎君!合法、これは合法だから!というかまた蹴られたらケツが割れる!」
「ケツは既に割れています、矢島部長」
「縦にじゃない横にだ!十文字のケツの男として今後銭湯に行けな、ア゛ァァァァ!?」
その後。誤解だと判明したので謝罪し、一発は一発として自分の事を蹴ってくれと部長に頼んだ。
その結果、日頃の仕返しとばかりに勢いをつけてキックを放とうとした矢島部長が盛大に転び、脚の骨を折る大怪我をしたのは正直驚いた。
ポーションですぐに治療が行われ大事にはならなかったが……。
「矢島部長」
「なんだね、山崎君」
「運動、しましょう」
「……………うん」
大事な体なのだから、健康に気を使ってください。
読んで頂きありがとうございます。
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申し訳ございませんが、リアルの都合で明日の投稿は休ませていただきます。




