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詩集

消えてしまいたくなっても

作者: キハ

夜の静寂が訪れる

もしも今僕がここから消えたら

誰が気づくだろうか


時に自暴放棄になって

時に絶望して泣いてしまって

時に苦しくなって辛くなって


そんなモノが人生

暗く闇に囲まれた悲しき人生

終わらせようといつも思った


今誰も目を開けていないこの時に

もしも今僕がここから消滅したら

誰も気づかない


日が昇って僕がいないことに

気づいて誰が涙する

誰か涙した


僕がいなくなったら全員喜んで

みんな喜んで僕のことを忘れて

僕は空気になりたい


誰かが悲しむこと分かってるから

こんなにも消えられずにいる

こんなにも決断できずにいる


いっそ誰も僕のこと見向きもしなくて

僕が消えてもどうでもよくて

それならば楽に消えられるのにって


思った


僕がいなくなったら歓声に包まれて

世界中の誰もが喜んで

そうなれば楽に消えられるのにって


日が昇って僕がいないことに

気づいて誰が泣く

誰か泣いた


未練がましくこの世を彷徨う

消えてしまいたくなっても

「君に消える必要はない」声が聞こえた


誰かに支えられてること分かってるから

こんなにも消えられずにいる

こんなにも彷徨っている


僕は何がしたいのだろう

消えてしまいたくなっても

消えられずにいる僕は


誰かの声が聞こえる

ああ君の声が聞こえた

小さく綺麗な声が聞こえた


僕が消えてしまいたくなっても

君がいること分かってるから

僕はまだここにいることにした


祈った




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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後の言の葉の余韻、とても素敵です("⌒∇⌒") 好いものをみせていただきました(*´∀`)♪
[良い点] 詞、めちゃいいじゃないですか! コメディ系の小説とはずいぶん雰囲気が違うのでびっくりしました。 これは…とてつもないセンスを感じるのですが… [一言] ちょっと他の詞も読んでみたくなりま…
[一言] 心を描いた詩なのに 歌のようでもあって。 読み返すたびに 染み渡るように感じます
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