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01 ヒメ湖

『リヴァイス 47 若先生と問答無用な問題行為』の続きで、


『特使勇者』モノカのお話しです。


 お楽しみいただければ幸いです。




 こんにちは、秘崎 萌乃果です。


 ひょっこり召喚されての異世界暮らしにもだいぶ馴染んできたと思っていたのですが、


 いろんな種族やらアレな存在やらとの交流がどんどこ増えてきて、


 最近すっごく異世界してるって感じなのです。



 人造"つくも神"、シジミ、


 天然"つくも神"、『ゼファー』師匠、


 ナイスバディネコミミメイド、アリシエラさん、


 プリティサキュバスメイド、ニエルさん、


 食いしん坊妖精、フィナさん、


 お料理大好き『ケルミラ』、ルルリエさん。



 そして、湖の精霊、ヒメルミネアさん。


 エルサニア王都の北にあるヒメ湖に遊びに行ったシナギさんが捕まっちゃった、


 失礼、お知り合いになられた素敵なお姉さんなのです。



 精霊界隈ではかなり著名な方らしくて、けんちゃんこと『鏡の賢者』さんから直接お世話を依頼されるほどのVIP精霊さんなのですが、


 御本人はとってもフレンドリーな、おっとり食いしん坊お姉さんなのです。



 今日は、そのヒメ湖までお届け物に来ております。


 いつの間にやら、湖のほとりにある平屋の一軒家は『ヒメ湖ハウス』と呼ばれてまして、


 今はちょうどお茶の時間、ルルリエさんが煎れてくれた美味しいお茶を味わいながら、


 ヒメさまことヒメルミネアさんとルルリエさんと私の三人、


 のんびりお茶会中なのです。


 

「とっても美味しいわね、このお菓子」


『ヴェルクリの家』の子供たちの手作りケーキなんですよ。


 このあいだのお泊まり会のお礼をヒメさまにって。



「嬉しいわねえ。 私も欲しいな、優しくて可愛くてお菓子作りが上手な子」


 えーと、頑張ってください。



「シナギさんが協力してくれないの」


 シナギさんはすっごく真面目さんだから、無理強いとかしつこくおねだりとか、あまりやり過ぎると嫌われちゃいますよ。



「難しいお年頃なのよねえ」

「ルルリエさんは、シナギさんとらぶらぶしたくないの?」


「私は、お世話してる時のシナギさんの笑顔だけで満足ですよ」


「もう、みんな真面目さんなんだから」

「お姉さん、ちょっと退屈ですよ」


 今までは退屈な時って、どうしてたんですか。



「ひなたぼっこしたり、湖で泳いだり、かな」


 お出かけしたりとかは。



「私は精霊としてはまだまだ力不足なので、ひとりではお出かけも出来ないの」

「けんさんみたいなお強い殿方がそばに居てくれたら、遠出も出来るのだけれど」


 お強いと言うのは、霊格みたいなものですか。



「そうなの、エスコートしてくださる方に御面倒をお掛けしちゃうなんて、私って駄目な女ね」


 精霊さんも大変なのですね。



「だからいっぱい美味しいものを食べさせてね」


 合点承知です。


 遠出の際には各地の名物おみやげをいっぱいゲットしてきますので、期待してください。


 ルルリエさんのために、レシピ集めも頑張っちゃいますね。



「「モノカさん、大好き」」



 ぎゅぎゅっ



 うひゃん、素敵お姉さまたちのサンドイッチハグ!


 おふたりとも、めっちゃ柔らか良い香りっ、



 こりゃマジたまらん、


 異世界ホントに良いところっ、ですよぅ。



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