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古代人の君と旅をする  作者: ラクト
23/23

22.到着

―フォルス視点

 「あ、ルシュさんに連絡しないと。ちょっと待ってて」

 さっきの遺跡のことを町に入る前に報告しないと。

 「もしもし、フォルスです」

 『フォルスか。何かいい情報でも手に入れた?』

 「はい、実は…」

 オエンキスの話は軽く、遺跡のことをメインに話した。

 というのも、僕が知っているオエンキスの情報は少ししかないし、言ってしまったらだめな気がしたからだ。また、反重力装置というものが完成していることも伝えた。僕は先生からはそういうものが開発中だが、上手くは言っていないと聞いており、まさか完成しているとは思っても見なかった。

 『森にそんなものが…。遺跡があるなんて話聞いたことなかったわ。…いや、隠されてたのかしら…。そして、オエンキスという女性に反重力装置…ね。まぁ、とにかくありがとう。ひとまず後でウィリスに調べてもらうから、何かわかったら連絡するわ』

 「お願いします」

 『あ、そういえば、あなたを探している人がいたわ』

 「え、誰ですか?」

 『名前は確か…えーっと、リフィキって言ってたかな」

 「リ、リフィキ?!」

 『知ってる人?』

 「僕の昔の友人です。それで、彼はどこに?なぜ僕を探しているんですか?」

 『待て待て。フォルスの友人なら危険はないと思うけど、ちょっと調べさせて。探している理由は知らないけど、どこにいるかはまだ言えないわ』

 「…わかりました」

 『また連絡しるわ』

 …リフィキ。あの日から会っていないし、会いたい気持ちもある。でも、あまり危険なことには巻き込みたくない気持ちが強い。リックのようになってほしくない。でも…、いや、今はギルとオリヴィアを守ることに集中しないと。

 「おい、フォルス。町が見えてきたぞ」

 ギルが指さした方には、遠くに町らしきものが見えた。

 「よく見えたな」

 「へへ。おれ、目がいいんだ」

 ギルは誇らしげにそう言った。


 そして、1時間ほど歩き、夕方くらいに町に到着した。

「フォルスフォルス!何かやってる!」

「おぉ~!お祭りだね」

「お祭り!!こんな感じなんだ!」

 「遊んでく?ギルもそわそわしてるし」

「は?!別にそわそわなんてしてねぇよ!!」

僕がそう言うとギルは顔を真っ赤にして、大きな声でそう言った。

僕は昔、グリディ先生とイーグリーの3人で旅をしたことがあるが、こっちの方には来たことがないから、どんなお祭りなのか少し楽しみである。

それに、あの頃は何かを楽しむ余裕なんてなかったしな。

 

どうやら収穫祭のようだ。様々な出店があり、町の中央の広場では人々が歌ったり、踊ったりしている。

「おやぁ?お兄さんたち見ない顔だね。他所からしたんか?」

広場の端で、出店で買った料理を食べながら祭りの雰囲気を楽しんでいると、突然酔っぱらったおじさんに声をかけられた。

「えぇ。今日この町に着いたんです」

「ほぉ。じゃあ、この町の守り神様への挨拶はまだかね?」

 「守り神…?まだですね」

 「そーかそーか。この町では新しく来た者、生まれた赤ん坊は守り神様に挨拶せねばならん。明日にでも教会へ行くといい」

 「わかりました。ありがとうございます」

 守り神か。僕は別に神様とかを信じているわけではないが、郷に入っては郷に従え。明日の朝にでも3人で教会にでも行くか。

 「ねぇ、まもりがみさまって何?」

 「なんだ嬢ちゃん、知らねぇのか。守り神様ってのは、この土地と人を守ってくれる神様だ。この辺の地域じゃ、各町・村に神様がおってなぁ、初めて行くときはきちーんと挨拶せにゃ、災いが起きるって言われてんだ」

 「へ~。そうなんだ。ありがとう」

 「おう。じゃあな」

 おじさんはそう言って、去っていった。それにしても、

 「オリヴィアが何かに興味持ってるとこ初めて見た」

 「え?そう?」

 「フォルスは昼間いなくて知らないだろうけど、結構色んな事に興味持つよ、オリヴィアは」

 「ギルと一緒に色々勉強していくうちにね」

 え、なにそれ。なんか寂しさを感じるな…。2人が仲良くなってるのか嬉しいけどさ。

読んでくださりありがとうございます。


まだまだ文章を上手く書くことができていませんが、誰かの暇つぶしになってくれたら嬉しいです。

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