チョークでジョーク
「この公式は…」
ウトウト、眠たい。う――ん。
「長谷川信太、気を引き締めろ」
「ナンスカ、ナンスカ」
「こら、ここはどういう場所だ?」
「田舎」
「まあ、大体正解」
「じゃあ、今の時間は?」
「多分、数学」
「多分て…授業が始まって二十分ぐらい経っているんだよ。気が抜け過ぎているだろう」
「すみません」
(チョークで公式を書いていく)カッカッカッ。
大体、つまらなさ過ぎるんだよ、数学って。無理。
突然、ある勉学の部屋に呼ばれるだろ(畳とか敷いてある)。それでさ、先生が持ってきた風呂敷から数字や記号を出すんだ。
「さあ、解け」
なんて、丸投げなんだ。俺は想像をする。先生はパンツ一丁になって説明をしている。
「ここは上腕二頭筋、ここは三角筋、ここは胸鎖乳突筋で首の筋肉だ。さあ、揉め」
先生は差し出す。
「(生徒たち)ワ――ッ」
女子生徒が、不思議に思って聞く。
「谷公仁先生、なんでここ揉むと、ここがプルプルするんですか?」
「血の流れが活発になって、一時的に少し興奮状態に入っている」
先生、しばらく考える。なにか思いつく。
「そういうときは、スクワットをしよう」
「(生徒たち)ワ――ッ」
「どうだ、お尻が締まってきただろう」
俺は我慢できずに言う。
「先生、年齢が大していっていない高等学校の授業でこれは危険なアウトではないですか?」
「長谷川、何を言っているんだ」
〈夢の続き〉
「長谷川、何を言っているんだ」
先生は腕を動かし、ピョンピョンと跳びはね必要なモノを、探す素振りをした。
「腰の動かし方で数字は付いてくる。ホッ、ホッ」これから、一緒にやりたいという感覚に先生はなって、「皆もやってみるんだ」
「(大人数の生徒)はい」
「疲れてくるだろ?」
「(たくさんの生徒)はい」
「こうやって、苦労をして答えは2になるんだ」
「(生徒たち)…先生」
「別にあせらなくていい。太モモを使って一所懸命に、覚えたらいい。そうすれば頭はついてくるんだ」
〈現実〉
「谷公仁先生。…好きだ」
突然の発表で皆、目が丸くなった感じで黙った。急でびっくりで、どういうこと?的な反応だ。
「えっ、嘘」
先生は、困り過ぎて顔が引きつりを起こしていた。
「服を着ている」先生は、一瞬魂が抜けたような雰囲気になった。
「当たり前だ」
鳥の目のように先生は無関係さを、出した。
どうしよう、困ったな。今の発言を否定したい。このままでは、変な人だ俺は…。先生のこと、嫌いじゃないけど。
男同士なのは、この際置いといて。こんな訳分からないのは辛い。
ヤバい、永遠のトラウマだぞ、これ。
「ちょっといいですか…」
俺は黒板の前にいく。
「チョーク(ジョーク)だ」
俺は頑張った。
「(皆)おお――っ…」
先生も、普通に笑って過ごしてくれていた。
ここにいる人全員で拍手をしてくれた。まあ、そんな疑っていなかったって普通に、思うけど。
なんか苦しみが吹っ飛んでいく。優しさを丁寧にフレンドリーでありがとう。
終