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007話 魔女の修行?

007話です。


魔女のお婆さんの修行が始まりました。


おじさんが薬草を沢山取ってくる謎?



007話


無事に街まで戻ったら丁度日が暮れる前だった。

夕日が綺麗だった。


「さて、夜はモンスターが狂暴になるからね。さっさと入ろうか 」


「え、そうなの? でもまだ外に人が居るよね? 」


「まぁそれは自己責任だね。自然界の厳しさも知ることができるからね 」


おじさん、何か怖いこと言ってない?


「さぁ、行こうか。あ、ちょっと待っててね 」


おじさんは門番さんと何か話していた。

何を話しているのかな?


「お待たせ。ヤッパリ夜は門を閉めるんだって。18時には閉まるからそれまでには戻った方が良いね 」


「え、そうなんだ。でもギリギリ間に合わなかったら? 」


「一応、門の脇に小さな入り口が有ったろ。そこから入れるんだけど入場は厳しいらしいね。馬車は入れないからその場合は門の脇に停めて朝開くまで居るそうだよ。まぁ、魔物に襲われる可能性も有るけどソコソコの人数が居るから滅多には襲われないだろうけどね 」


ふ~ん、そうなんだ。

結構門限は厳しいんだ。


「さぁ、サリーさんに頼まれた薬草を届けよう 」


「は~い。行こう、ライムちゃんスノウちゃん! 」


「パオ♪ 」


「キュイ♪ 」




「おや、初めてなのに結構取って来たね。もっと少ないかと思ったよ? 」


「森の方に行きました 」


「流石に草原に生えてる薬草は無かったですね。どうも採り尽くされたみたいで? 」


「ホ、ホ、ホ、確かにのう。今日総合ギルドで納品された薬草の酷いこと酷いこと。ほとんど品質がCだったよ。でも嬢ちゃんは品質Aで揃えてくるとはね。まぁ合格じゃよ。龍、お前さんは教えるのが上手いのか? 」


「その辺はプレリー先生とクリン師匠に教えられましたから 」


「プレリーは全く良い弟子を見つけおって。さて、後は明日だね。残りが集まったら持ってきなさい。それと龍、まだ有るだろう、他の薬草も出しな。買い取りはしてやるから 」


「流石プレリー先生の師匠。これで良いですか? 」


「あ、おじさんスゴいね。いつのまに? 」


おじさんは毒草、毒消草、麻痺治草、麻痺草、眠り草、目覚草を各々2~3束納めていた。

全部品質Aだった。

〔流石おじさん! 〕


「流石に石化草と石解草は無かったですね 」


「それはそうじゃ。その薬草はこの辺には生えておらんよ 」


「やっぱり里まで行かないと無理ですかね? 」


「なんじゃ、知っておるのか? まぁ、石化をする魔物はこの辺には居ないからのう 」


「やはり居ますか? 」


「山の方にでも行かなければ大丈夫じゃろう。そこに生えてるには生えとるがのう 」


何か特殊な薬草も有るみたいな?


「それと龍、次からこっちに持ってきな。ギルドよりは色付けるからのう 」


「そんなに酷かったんですか? 」


「これを見な。ギルドから回って来た物なんだが……… 」


見せてもらったけど、私が見ても酷かった。

中には葉っぱが傷付いていたのも有った。

〔確かに酷い 〕



「龍、これから宿かい? 今日は混んどるぞ! 」


「エェ、前もって宿を取って有りますので 」


「あ、私取ってない! 」


「パオ! 」


今から探して宿屋さんに空きが在るかな?


「あぁ、大丈夫。一緒に取ってあるから 」


「え、おじさんありがとう! 」


焦ったぁ。

このまま野宿かと思ったよ。

〔おじさんありがとう! 〕


「………嬢ちゃん、物は相談じゃが[調薬]を覚える気は有るかい? 」


「え、[調薬]ですか? 」


「いやね、今ポーションが少し不足気味でな。ギルドからもっと作ってくれって言われてるのさ。それで嬢ちゃんに手伝ってもらいたいんじゃが、どうかのう? 」


"ピコン♪ "


【特殊クエスト [魔女の弟子] が発生しました。このクエストは短期的に修行の為、拘束されますがよろしいでしょうか? 報酬はスキル[調薬]と[・・]等です。修行しますか? yea/no 】


あ、何かでた?

これって特殊なクエスト?


「やってみたら? ミキちゃん 」


「パオ♪ 」


「キュイ? 」


おじさんは勧めてきた?

ライムちゃん、スノウちゃんはわかって無いよね(笑)


「ハイ、やります! 」


「ホ、ホ、ホ、それじゃ修行じゃな。ミキ、今日からここに泊まりな。宿代は要らんからな。それと龍、お前さんは明日一番に薬草を取りに行ってここに納めなさい。裏の調薬店から入りな 」


「はぁ、まぁ良いですよ。それではミキちゃんとライムちゃんをよろしくお願いしますね。ミキちゃん、しっかりと修行するんだよ! 」


「え、おじさんは? 」


おじさんはどうするの?


「龍は泊められるかい。ここは男はダメじゃ。それと明日、すぐに薬草を取って持ってきな 」


「人使いが荒いですよ。ミキちゃん、そう言う事だからしっかりと修行しなさい。また明日来るから。後は、シルフィさんに聞きなさい 」


「キュイ♪ 」


「わかったおじさん。今日はありがとう! 」


「パオ~ン♪ 」


「それじゃ魔女サリー様、よろしくお願いいたします 」


おじさんとスノウちゃんは外に出ていった。


「では先に食事じゃな。何か作れるかのう? 」


「はい、師匠。ある程度は 」


「ならこっちに台所が有るから頼もうかのう。勿論、ライムちゃんとシルフィの分もじゃぞ! 」


「パオ♪ 」


「わかりました! 」





「この部屋をお使い 」


「はい、ありがとうございます 」


「それと明日は朝から始めるからね。しっかりと休みなさい 」


「わかりました。サリー師匠、それではお休みなさい 」


「あぁ、お休み 」



「さて、これから休むんだけど……… どうしよう? 」


(プレーヤーの皆さんは寝るのも、夜に狩りに行くのも、生産部屋で生産作業をするのも自由です。この時間ならダイブアウトして夕食を召し上がってる方も居ますね )


「ふ~ん、そうなんだ。でも私はダイブアウトしてもねぇ……… 」


「パオ? 」


(………そうでしたね。すみませんでした )


「え、シルフィさんは私の事情知ってるの? 」


(………今、運営から聞きました。では提案として寝ることを推奨します。脳を休める事も大事ですし。それに連続24時間以上起きていますと状態異常(寝不足)になりまして以後ステータスが1/5になってしまいます。解消には8時間の睡眠なのですが、その間のダイブアウトでも解消します。ただ、アバターはそのままになりますのでここや宿屋等の安全にダイブアウトできる所でお願いしますね。万が一残ったアバターが殺られたら教会での復活&ステータスが6時間程1/10、持ち物の一部と資金が1/2になりますので )


「え、そうなんだ! それじゃ寝た方が良いのね 」


(はい、3時間以上寝ればリセットされますが )


「あ、それとライムちゃんは私が寝ている間とかダイブアウトしている時はどうなってるの? 」


(はい、ライムちゃんは寝ている時は、添い寝してくれますよ。ダイブアウトしている時は、スリープモードになっています。スリープモードとはダイブアウトしている時、ライムちゃんは時が止まった状態になります。ダイブインすれば元に戻りますのでご安心を。勿論、私もですけどね )


「そうなんだ。それじゃ一緒に寝よう、ライムちゃん 」


「パオ~ン♪ 」


「あ、ベットに上がっても大丈夫かな? 」


(流石に無理なのでベットの脇に居て貰いましょう )


「そ、そうね。ここなら手が届くしね 」


「パオ♪ 」


「シルフィさんも一緒に寝よ♪ 」


(え、………わかりました。寝返りはしないでくださいね(笑) )


「え、ダ、大丈夫………かな? 」


こうしてみんなで眠った。

勿論、寝返りはシテナイヨ、タブン?






「そこでよく磨り潰すのじゃ 」


「はい、師匠 」


次の日、私は朝ごはんを作って食べた後、薬師の修行をしている。

今は元気草を刻んですり鉢でスリスリしている。


「そうそう、丁寧に磨らないとエグミが出るからね。もう良いようだね。それを水と一緒に鍋に入れて沸騰しないように煮るんじゃ 」


「はい、師匠 」


少し目を離すとすぐに沸騰しそうになるけど頑張って煮る。


「それを濾して瓶に詰めれば出来上がりさ。さて、どうじゃろう? 」


[初級HPポーション-(濃い青汁味)]

HP+20回復

品質:B

製作:ミキ

解説:低効能のHPポーション

   初心者が最初に作るポーション

   通常はHPが+30回復効果が有るが製造

   工程でのミスが有った為に効果が若干下が

   がってしまった

期限:残り5日

価格:200G



ホへ、効能が少し下がった?


「そうじゃのう、煮る時に少し焦がしたからじゃのう。まぁ初めてならそんなもんじゃろう。続けて作りなさい。何事にも精進じゃ 」


「はい、頑張ります 」


私は午前中はHPポーション作りをしていた。

兎に角数を作って品質をAで揃える様に頑張っている。

〔今のところCが9本、Bが7本、Aが4本だった 〕


ライムちゃんはスノウちゃんとお部屋で遊んでいた。

スノウちゃんは朝早くおじさんが、薬草取りに行くから預かってほしいとおやつの昨日取ってたウサギ肉(下処理済の肉×12個)とオモチャ(ボールとか積み木?)を一緒に置いていった。

〔昨日取ってたホーンラビットの肉を持ってきていた。ボールや積み木はおじさんが作ったのかな? 〕


他にも何かサリー師匠に渡していたけど何だろうね?

お昼になったので早速キッチンタイムです。

〔ライムちゃんとスノウちゃんがヨダレを垂らして待ってます(笑) 〕


お昼におじさんが来て大量の薬草を置いていった。

元気草を10束、魔力草を7束、毒草を6束、毒消草を8束、麻痺草を8束、麻痺治草を6束、眠り草を4束、目覚草を3束ってどんだけ?

〔全部品質Aって! 次いでに未処理のウサギ肉を10個って! おじさん、どこから集めたの? 〕


お昼をご馳走して食べた後、またどこかに向かったおじさん。

夕方にまた来るって一体何をしてるのやら?

〔知らない方が良い事も有るんだよって言わないで! 気になるじゃないですか! え、人のいない場所だよって? 〕


午後からも修行です。

兎に角数をこなして品質をAで安定的に作れるまで作りまくります。

〔うん、段々と安定的にAができる様になってきた♪ 〕


途中、お裁縫も頼まれたけど何で針に魔力を込めながら縫うんだろう?

それに縫ってできたのが熊のぬいぐるみだよね?

〔綿? を詰めなさいって、これヌイグルミだよね? 〕


後、何これ魔方陣って?

え、覚えればマジックバッグとかを作れる様になるって!

〔勿論、覚えますとも! 〕


え、皮の加工もですか?

これも魔力を使ってって?

〔ヘェ~、そうやって作るんだ! 臭いけどね(笑) 〕


こうして色々と教わっていた。

この修行、楽しいかも♪

〔修行ってキツいイメージだったけど楽しいな♪ 〕


夕方におじさんが帰って来た。

また大量に薬草を持ってきた。

〔本当にどこから集めたの? 〕


後、師匠に言われてウサギの皮と肉、狼の皮、ボアの皮と肉って何?

おじさんに夕飯をご馳走してあげたら喜んでくれた。

〔美味しいって言ってくれた♪ 〕


夕飯の後に、色々と聞いてみたけどはぐらかされた様な?

スノウちゃんを回収して帰っていった。

〔また明日お願いって託児所みたい(笑) 〕


おじさんが帰った後、お風呂(有ったんだ!)にみんなで入った。

お部屋に戻ってからライムちゃんと遊んでからみんなと一緒に寝ました。

〔ふう、明日も頑張ろう! 〕






「あ、龍さん久し振り! スノウちゃんも一緒なんだ! スノウちゃんも久し振り! 」


「キュイ♪ 」


「おや、誰かと思ったらninzinか? 髪の色変えたのか? 」


「エェ、変えましたよ。前と同じでもね。龍さんは変えなかったんですね? 」


「今さらだろう? それに………おや、ボタンちゃんをダッコしてるの誰だい? 」


「え~と、僕の友達の……… 」


「初めまして、私はninzin君の幼馴染みのえ~と、PCネーム"ブロッコリー"です。龍さんのお噂は聞いてます。よろしくお願いします 」


「どんな噂か教えてほしいけどね。まぁ、よろしく。この子はスノウちゃんです。スノウちゃん、ご挨拶を 」


「キュイ♪ 」


「か、かわいい♪ ボタンちゃんもかわいいけどスノウちゃんもかわいい♪ 」


「フヒ♪ 」


「キュイ、キュイ♪ 」


「フヒ、フヒ♪ 」


「ほう、噂の彼女か。ninzin、気を付けろよ(笑) 」


「何を? って早速ナンパ野郎を退治した龍さんだからなぁ。実績が有りますからね(笑) 」


「何だ、見てたんだな! で、何で声を掛けなかった? 」


「え、だって噴水から離れてからギルド登録に行ってたでしょう。かわいい狐っ子連れてたからお邪魔かと。一緒に生産室に入って何を作ってたんだか(ニヤニヤ) 」


「残念だな、ninzin君。彼女は私の姪っ子だよ。まぁ案内していただけだよ(笑) 」


「だからそう言ったでしょう! 」


「フヒフヒ! 」


「ヴ、そうなんだ! その後ギルドを出たから声を掛けようとしたら町中で消えないでくださいよ! 突然消えてみんな大騒ぎになったんですから! 」


「あぁ、あの時ね。やっぱり消えるんだ? ん、みんなでって? 」


「いえ、偶々蕎麦屋さんやカジキさんも居たんですけどビックリですよ。ダブンまたシークレット引いてるって! 」


「イヤイヤ、引いたのは姪っ子の方。僕は付き添いだよ! 」


「え、そうなんですか? 内容は教えてほしいけど……… 」


「ウ~ン、現在進行形で、まだ終わってないしね。この後姪っ子がどうなるかだからなぁ。まぁ分かったら教えるよ 」


「わかりました。あと龍さん、フレンド登録をしてください! 」


「まぁ良いけど? 」


「私もお願いします! 」


「ハイよ、送ったから許可してね 」


「「ありがとうございます、龍さん! 」」


「それじゃ僕は生産部屋に行くから! 」






「龍さんって優しい人じゃない。でもあのPvP見た後だと……… 」


「まぁそうなるよね。基本あの人は仲間には優しいけど敵対者には凄く厳しいからね。PvPの時もそうだろ? 一切の手加減なし! まぁ、仲良くした方が良い人だよ 」


「そうなんだ。そうじゃなかったらスノウちゃんがあんなになつく訳も無いしね 」


「しかしそれなら何で[テイム]覚えなかったの? 」


「だってまさか最初に貰えるって思わなかったし? 」


「確かにね。僕もキャラメイクの時に引き継ぎで選べるって聞いたから取ったんだけどね 」


「まぁ私が[テイム]取るまでボタンちゃんでガマンするわ(笑) 」


「まぁホドホドに 」


「フヒフヒ? 」


陰でninzin君達を見ていた奴らのシット度が上がっているのも知らないninzin君だった。






登場人物紹介


名前 :八尾仁一

年齢 :20歳

性別 :男性

職業 :大学3年生

状態 :健康

PC名:ninzin

解説 :第1サーバーで龍さんと冒険していた仲間の1人

元々農家の長男で某農業大学に通う学生

お姉さんとお姉さんの彼氏と一緒にβテストに参加していた

龍さんに助けられてからは行動を共にするようになる

ポーション作りには定評が有り、βテストの最後の頃にはPCエルフの薬師として有名になる

β特典でβテストの時と同じエルフ族で参戦していた

勿論、獣魔のボタンちゃん(デザートウリボウ♀)も参戦中

今回は彼女と参戦しているが、回りから嫉妬されてるとはまだ当人は気が付いていない



あい変わらずのninzin君だった。




007

魔女サリー→さっさと出しな

龍さん→敵わないなぁ

ミキ→おじさんすごい量?


沢山薬草を卸す龍さんだった。



早速登場したninzin君でした。

彼女?のブロッコリーさんとデートですかね。

回りの男どもの嫉妬の視線には気を付けようね。


この様にチョコチョコいろんな方を出そうと思います。

お楽しみに。


あ、ninzin君の本名考えて無かったわ!

これでいいかな(笑)



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