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018話 何でフィールドボスが?

018話です。


トレインだと思ったけど………


何あの4本腕の大熊は?

018話


「エ、何が来てるの? 」


みんなが警戒してるよ?

森の奥の方で何か騒がしい様な?

〔一体何が起きてるの? 〕


「ミキちゃん、注意して。複数の魔物を連れて逃げてる奴が居る。もしかしたら此方に来ると相手にしなければならないから準備だけはしてね 」


「エ、逃げてるって追いかけられるんですか? 」


「魔物と対峙していて叶わないと逃げ出したんだろうね。でも逃げれば追いかけるんだよ魔物は! ただ、タマに逃げてる途中に他の魔物に出くわすとその魔物も追いかけて来るんだよね。それの繰り返しで大量の魔物を引き連れる行為をトレインって言うんだよ! 」


何それ、ただの迷惑行為だよね?


「タダ、わざとトレインを起こして魔物を引き連れて来て関係ない人に擦り付けるやからも居るんだよ。モンスター・プレーヤー・キラー、MPKって言われる行為をする輩も居るから注意かな? 」


「そんな人が居るんですか? 」


「今回はどうだろうね? 一応、襲われない様にして………あ、ヤバイ! 此方に来るな? 」


「ド、どうしよう? カジキお兄さん? 」


「もうすぐ来るぞ! みんな固まって! 慣れてないけど[アースウォール]! 」


目の前に土の壁ができた!

その壁の前で盾を構えるカジキお兄さん!


「おい、近くにいる奴ら! 魔物の大群が来るぞ! 防御を固めるか逃げろ! 東から来るぞ! 」


すると遠目で見ていた人達は逃げる人と………


「僕たちも戦います! できれば指揮をしてください 」


「僕たちも戦います! 」


数人此方に来てくれた。


「よし、先ずは土魔法の[アースウォール]が使えるなら壁を作って盾にして! その後ろから先ずは魔法と矢で攻撃をするぞ! 急げ! 」


私たちの両脇に土壁ができて後ろに隠れる。


「いいか、できるだけ引き付けてランス系の魔法を放って先ずは魔物の足を止める。それから逃げてる奴を保護してから各個撃破していくぞ! 必ず3人1組で対処すること。後衛は逐次支援と味方のHP管理をしろよ! 」


暫くして藪の中から!


「助けてぇぇぇ! 」


男の人が出てきた!


「おい、此方に来い! 」


「二、逃げろ! アレは倒せないゾォォォ! 」


そして現れたのは熊4頭と…………大きな4本腕の熊?


「「「「「なんだアレは! 」」」」」


「いいから魔法を放て! 」


一斉に放たれる魔法!

命中と同時に怯む熊達!

〔移動は止まったけど……… 〕


「オイ、なんだあの熊は! 」


「解らない。行きなり襲ってきて仲間が殺られて逃げたんだが逃げ切れなかった! それに途中で熊が増えた! 」


「一応、聞くがお前MPKでは無いだろうな? 」


「そんな余裕が有るか! 何であの熊、脚が早いんだよ! 」


「まぁいい。ここからは何とか倒すぞ! 魔法を放て! 」


魔法を当てていくけど効いてるのかな?

あの4本腕の熊だけ平気そうだけど?

〔何あの熊は? 〕


「エイ、[風狐] 」


私は風魔法を発射した!

普通の熊に当たったら腕が飛んでいた?

〔エ、そんな威力有ったの? 〕


ライムちゃんは大きくなって氷弾(アイスランス?)を放ってる!

スノウちゃんも大きくなって氷弾を放ってる!

〔ライムちゃんの上でスノウちゃんが載った状態で攻撃です!〕


隣では、フィッシュちゃんが大きくなって水弾を、ボタンちゃんが大きくなって土弾を撃ってます!

他の人達も魔法を放って攻撃をしています。

〔普通の熊達は瀕死になったけど4本腕の熊にはダメージが入って無いみたいな? 〕


「俺があの4本腕を押さえてるから他の熊を倒して加勢してくれ! 」


「「「「わかった! 」」」」


「ミキちゃん達は支援を! 」


「わかったわ、カジキお兄さん! 」


「「「「わかった(りました) 」」」」


カジキお兄さんが4本腕の熊を相手にしている間に他の人が普通の熊を倒していく!

何とか普通の熊は倒したけど何あの4本腕の熊は!

〔強いとしか言えないけど? 〕


あ、そうだ!

[鑑定]しないと!


魔物名:ビックダブルアームベア(成体)

名前 :---

性別 : ♂

ランク:C

レベル:15

HP :280/300

MP :30/50

SP :50/100

状態 :空腹、激昂!


スキル:[ベアハンドクロー]

    [ベアファング]

    [風魔法]

    [絶叫]

    [自然回復(森)]

    [ウォーク(森林)]

    [匂い探知]


解説:大型の熊タイプの魔物の1種

   風属性の4本腕の大熊

   基本は4本の腕での攻撃が主

   噛みついても来ます

   腕を振ると風の刃が飛んできます!

   皮と毛は固く普通の攻撃は効きづらい

   ある程度の武器でないとキズをつける

   のも難しいだろう

注意:徘徊型フィールドボスです!



「何でフィールドボスが居るのよ! 」


私は[風狐]を頭に向かって放ったけど、熊の腕に弾かれた!

熊の腕には風が纏ってる様に見えた?

〔エ、魔法なの? 〕


「クソ、腕に風魔法を纏って防御してる! 他の魔法で攻撃を! "ガン!" ヴワァァァ! 」


カジキお兄さんが飛ばされた!

直ぐに助けたいけど動けない!

〔熊邪魔! 〕


「エイ、[火狐]! 」


[火狐]を放つが腕でガードされた!

何なのよ、あの熊腕?


「どうしたら良いの? 」


味方は飛ばされていく!

あ、此方に向かってくる?

〔もう、来ないでよ! 〕


ライムちゃん達が攻撃してるけど、あの4本腕で防がれるよ!

土壁まで来てとうとう壊された!

〔どうしたら良いの? 〕


4本腕の熊が腕を上げて私に降り下ろしてきた!


「キァァァァァ! 」


「おっと危ない! 」


"ガキィィン!"


恐る恐る目を開けたら、目の前におじさんが立っていた?

熊腕を剣2本で受け止めていた!

〔エ、助かった? 〕


アレ、おじさんの腕だけが大きくないかな?

持ってる剣も大きいね?

〔腕だけムキムキに大きくなってるね? 〕


「全く誰だ! こんな熊作ったの? 」


「龍さん、今は倒さないと! 」


「ninzinは倒れてる奴の回復を! ドッセイ! 」


4本腕熊を突き飛ばすおじさん!

飛ばされてよろめく4本腕熊?

〔おじさん力持ち? 〕


「さて、よくも家の姪っ子を虐めてくれたな! 」


え~と、そこまで虐められて無いけどね?


「さぁ、始めようか、熊公! 」


そこからのおじさんが怖かった!

大きな腕で大きな剣2本で斬りかかっていた?

〔二刀流なのかな? 〕


回りの見ている人達も絶句してるし!

あ、カジキお兄さんも参加した!

〔私も援護しないと! 〕


「エイ、[火狐]! 」


今度は顔に当たった!

怯む4本腕熊!

〔顔の火を消そうとしてる! 〕


その隙に右側の腕を2本切り落とすおじさん!

カジキお兄さんも左腕1本切り落とすのに成功してる!

〔これで後は腕1本! 〕


「「これでトドメダ! 」」


おじさんとカジキお兄さんが斬りかかってカジキお兄さんは残りの腕を、おじさんが熊の首を落として倒したよ!


"ピコン♪ "


【徘徊型フィールドボス、[ビックダブルアームベア]が討伐されました。

徘徊型フィールドボスとは一定の条件下で現れるフィールドボスです。

出現条件にはいろんなパターンが有りますので何時何処で現れるかは解りません。

なので現れたら頑張って討伐しましょう。

以上、運営インフォメーションでした♪ 】



「「「「「「ナンダッテ? 」」」」」」


「あい変わらず運営は何をやってるんだ? 」


「まさか徘徊型って酷くないか? 」


「しかも一定の条件下って何だよ? 」


ほんとどうしてだろう?

ア、またピコピコ言い始めた!

〔もう、レベルが15になったよ! 〕



「あの~、助けていただいてありがとうございます 」


「あぁ、あんたか。所でどういう出現条件かわかるかな? 」


「………あの熊は突然襲ってきたので………… 」


「これじゃ出現条件は解らないかぁ……… 」


「何か有るだろうけどな? まぁ、次に現れたら出現条件ぐらいわかるだろう? 」


「「「「「無理じゃねぇ? 」」」」」


「ミキちゃんは大丈夫かな? 」


「カジキお兄さんが守ってくれたから大丈夫かな? あ、カジキお兄さん大丈夫ですか? 」


「まぁninzinが回復してくれたから何とかね 」


「間に合って良かったよ。さぁ、残りの腐葉土を回収して戻ろうか 」


「「「「「エ、腐葉土って何? 」」」」」


一緒に戦った人達に肥料の話をしたら驚いていた。

肥料の事は知らなかったんだって。

〔余り知られてはいないんだって? 〕


皆さん、残りの腐葉土集めを手伝ってもらえたので私の手持ちのポーションを分けてあげたら喜んでくれた。

エ、"魔女っ子製のポーションだぁ♪" って喜ぶ物なの?

〔普通のポーションなのに? 〕



あ、そう言えば!


「所でおじさん、さっき腕が大きくなってなかった? 」


「エ、気のせいだよね? 」


「龍さん、それ無理! 」


「ばれてるよ(笑) しっかり見られてるよ! 」


「おじさん? 」


「まぁ、種族スキルで[部分龍化]だな? 今は第2段階までしか解放できてないけどね 」


「流石にまだですよね 」


「βの時よりパワー落ちました? 」


「う~ん、どうも修正入ってるよ。何せ[龍魔法]も完全に水、氷特化になってるし、他の魔法が使えなくなったしね! 」


「エ、そうなんですか? 」


「それじゃ魔法を取り直さないと無理何ですか? 」


「まぁ、それはそれでやりようが有るけどね。ninzinの魔法銃みたいなのを作ればな? 」


「「あぁ、なるほど! 」」


おじさん達は全くわからない話をしているけど………?

私も回りの人達もわからないよね?


「さて、街に戻ろうか。冒険ギルドで熊の件を聞かないとな! 」


「「そうしよう! 」」


「「「「「「……………… 」」」」」」」


結局、暗くなる前に街に戻る事に。

そう言えばドロップはどうなったかと思ったら、バックに[ビックダブルアームベア]の皮、肉、爪、熊の手? が入っていた?

〔皮や肉はわかるけど熊の手って何? 〕


後で[鑑定]したらそのまま熊の手って食材アイテムでした?

一応、高級食品らしいけどね?

〔中華の熊の手と一緒なのかな(笑) 〕


おじさんには[ベアハンドガントレット]、カジキお兄さんには[ベアレッグブーツ]ってアイテムが手に入ったそうです。

見た目、まんま熊の籠手とブーツだそうです。

〔おじさんがカジキお兄さんに装備させてるよ! 違和感が無さすぎるよね(笑) 〕


他の人達も[フォレストベア]の素材が入って喜んでるね。

こうして無事に街に到着した。



ninzinお兄さんの畑に肥料を置いてから冒険ギルドに向かいます。

冒険ギルドではヤッパリ騒ぎになっていた。

〔ビックダブルアームベアの素材が出されたらね 〕


おじさんが報告したらそのままギルドマスター室に呼ばれて向かった。

おじさんを待つことに。

〔おじさんは熊の件を文句に行ったらしいけどね 〕


ヤッパリ[熊の手]はオークション行きになりました。

希少な高級食材はオークション行きになるそうです。

〔直ぐに冒険ギルドで対処してくれるそうです 〕


聞くとオークションは3日に1度の開催で商業ギルドで行ってるらしいです。

前に出した[黒フリト]と[白フリト]とメイスは今日オークションが有るそうです。

〔[熊の手]も一緒に出すそうです 〕


明日には売上金が入るから確認に来てくださいと言われた。

一体いくらになるんだろうね?

〔ワリッカさんも わからないって?〕


あ、おじさんが出てきた!


「だからってアレは普通に倒せないだろう! 」


「まさか? もう出現するとは思わんわ! 」


「それじゃ偶然かよ? 」


「今回は偶然だろうな? まさか出現条件を偶然踏むなんて思わんよ! 」


「で、出現条件は何だよ? 」


「それは、あの熊の………おっと、教えないよ(笑) 」


「チィ、ケチルナヨ! 」


「まぁ、良い値で買い取るから勘弁してくれよ。この分だと総合ギルドも大変だろうな……… 」


「お陰で護衛が居たから助かったよ(笑) 」


「確かにな(笑) 」


「龍さん、ヤッパリあの熊は運営の悪ふざけでしたか? 」


「ninzin君、流石にそれは無いだろう! 普通に出現条件型のフィールドボスだよ。一定の条件下で現れるんだけどね。まぁ、今回は偶然か重なったみたいだからなぁ。後は1日に1体しか出ないよ。次は明日の昼過ぎにならないと現れない筈だよね、多分? 」


「多分って(笑) もう少し強くならないとな? 」


「カジキはソコソコ強いだろうに? 」


「でも良いのですか? 熊装備貰っても? 」


「熊さんなら似合うだろうと思ってな? 」


「確かに違和感が無さすぎるよね 」


「言うな! 」


素材を売ってから冒険ギルドを出ました。

一旦畑に行って腐葉土を肥料置き場に下ろして置きます。

〔本当によく思い付くよね 〕


畑を見たら野菜も色々増えてるね。

結構美味しそうな。

〔トマトが紅いね! 〕


この後はサリー師匠の店に行って、夕食の準備です。

着くとブロッコリーお姉さんが臥せってる?

〔どうしたんだろうね? 〕


聞いたら上手く作れないって落ち込んでるね?

エ、レモンちゃんが作ると全て品質:Aだって?

〔私も作れるからだからかな? 〕


ブロッコリーお姉さんは品質を安定して作れないんだって?

う~ん、焦ってない?

〔落ち着いて作れば大丈夫な筈だよね? 〕


料理も一緒だよって言ったら"そうなんだ"って落ち込まないで!

もう、夕食を一緒に作りましょう!

〔練習有るのみですよ! 〕


この後みんなで夕食を作って食べましたよ。

今回は無事に作れてよかったわ。

〔熊肉って癖が有りそうだけど普通においしかった? 〕


さて、大猪のハムもできそうだし黒フリトを使って明日の朝食はお楽しみかな?

さぁ、みんなでお風呂に入ってから寝ましょうか♪

〔みんなおやすみ♪ 〕


次の日、朝からある事件が起きることになるとは思わなかったミキちゃんだった。






徘徊型フィールドボス[ビックダブルアームベア]の出現条件について。

この熊、ある一定の条件下で現れる厄介な熊だった。

条件とは!

①森の中に有る熊の爪痕が有る木を通過!

②更に奥の木に付いている爪痕(×印状の傷跡)の場所を通過!

③そしてその場所でフォレストベアを倒す!

すると大きな絶叫と共に現れる仕様だった。

今回は爪痕に全く気付かず進んでいた6人パーティーが偶々[フォレストベア]を倒した為だった。

なお、他にも徘徊型フィールドボスは存在しますが、出現条件はそれぞれ違います。

出現条件を探して討伐してみましょう。

〔なお、奥地に行くほど強くなると思います。by運営 〕




018

4本腕大熊を倒した後!


ミキ→何でこんな所に?

龍さん→運営の悪ふざけだろうね?

カジキ→そうそう!

ninzin→無事で良かったよ!


皆が無事で良かったよと思う一同だった。



龍さん→それで結局、あの4本腕の熊は運営の悪ふざけ?

ヴォルフ→エ、条件型のフィールドボスだけど?

カジキ→強すぎだろう?

ninzin→ヤッパリ悪ふざけだよね?


SGM→まさかフラグを踏む奴が居るとは?

運営部下→早かったですね?


運営でも予想外だった様です。


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― 新着の感想 ―
[一言] またザンネンアイちゃんのような仕込みか、ズームのトラップかと思った。 しかし言われてみれば熊のテリトリーで熊倒せば親分くるわな
[良い点] 読みました。唯の巻き込まれでヨカッタですね? クマが熊を着る…クマの被り物を作らないと! [気になる点] 熊の手は左手か右手か、どっちですか? 最近知ったのですが、左手の方が右手より美味…
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