017話 4日目の発見?
017話です。
森でボタンちゃんがここ掘れフヒフヒ♪
エ、これは………
017話
2068年8月4日(土曜日)
お昼時です。
今日のお昼はカレーです♪
〔昨日の肉じゃが改造カレーです! 〕
余ってる肉じゃがにカレールーを入れて少し煮込むだけの簡単カレーだけどね(笑)
まぁ、大きめの肉を炒めてから追加しても良いし、野菜を追加しても良いしね♪
〔その辺は自由に改良可だしね♪ 〕
でも本当に驚くよね、この冷蔵庫?
某メーカーのカレールーまでってここまで普通に再現する?
〔まさか有名所のカレールーが五種類揃ってるって? 〕
15時35分頃、もうすぐ時間です。
でも大丈夫かな?
〔まだ騒いでるのかな? 〕
まぁ、おじさんがなんとかするのかな?
早速、ダイブイン♪
10日目の朝6時です♪
「パオ~ン♪ 」
「もう、ライムちゃん脅かさないでよ! ってレモンちゃんも? 」
ライムちゃんの鼻とレモンちゃんの鼻で頬っぺたを突っつかれてる私って(至福♪)
(お早うございます、ミキさん♪ )
「お早う、シルフィさん。何か有りました? 」
(運営の方から公開した動画はどうでしたか? とメッセージが有りましたよ )
「エ、もう公開したの? てっきり明日かなって思ってた! 」
(では、確認します? 一応、ステータスウインドから確認できますよ♪ )
早速、観てみたけど………
え~と、私ってモザイクの固まりになってるよね?
〔こんな編集って良いのかな? 〕
(え~とミキさん、これでよろしいのですか? )
「………イ、いいんじゃないのかな(苦笑) 後は大猪を退治する人が出れば? 」
この後は、ブロッコリーお姉さんと朝食&お弁当を作ります。
ブロッコリーお姉さん、レタタ(レタスっぽい野菜)は手でちぎっても大丈夫だよ(笑)
〔包丁持ってプルプルしないでね(笑) 〕
今日のお弁当はボア肉が有るので生姜焼き風のレタスサンドウィッチを作ります。
仕込みで余ったボア肉を塩漬けにしておきます。
〔後でハムを作ってみよう♪ 〕
完成した頃におじさんとスノウちゃんが来たので、皆で朝食を食べます。
おじさんに動画の件を聞いたら本当にアレで良いの? って聞かれてしまった。
〔もっとも意味あるのかな? って 〕
朝食の後はブロッコリーお姉さんは修行の続きだそうです。
指導はレモンちゃんにお任せです。
〔フンスとするレモンちゃん(カワイイ♪) 〕
私とおじさんは今日も森での収穫と腐葉土の回収に行くことになりました。
早速、ninzinお兄さんの畑に向かいましょう。
〔お弁当を持って行ってきます♪ 〕
ninzinお兄さんの畑に着くと早速お手伝いを始めます。
カジキお兄さんも来ました。
「こんなもんかな? 」
「エ、充分だよninzinお兄さん。品質も全部Aだしね。それに品質ってこれ以上上がるの? 」
「う~ん、肥料って言っても色々と有るからね。薬草用には色々とねぇ。魔力を含ませると良いんだけどね 」
「ninzin、源さん農法か? 」
「確かにアレを思い付いた源さんは流石だよね 」
「そう言えば源さんはやらないのかな? 」
「まだお孫さんが6歳ではできないからね 」
「しかしまさか小学生以下の子供が禁止になるってどうなってるんだろうね? 」
「まぁ、あの法案が通るとはねぇ……… 」
「まさかの12歳以下の子供のVR禁止法が通るとはね? 」
おじさんが言うには運営さんは、一応小学生もできるように色々としていたそうです。
でも、一部の大人達が猛反対してVR使用基本法が成立、結局中学生(13歳)以上からの参加にしていたそうです。
〔それでも結構揉めたってどうしてかな? 〕
そのお陰でグランドクエストができなくなったっておじさんが言ってたけど、グランドクエストって何?
「でも源さんはやってる筈だけどね? 一体何処に居るんだろう? 」
「エ、源さん居るの? 」
「でも誰も見てない様な? 今日からですか? 」
「イヤ、恐らくだがあの場所に居るんじゃないか? β特典で? 」
「あ、可能性は有りますよね。何せβ貢献度農業生産部門ブッチギリで1位ってスゴいですよね 」
「確かにね。まさか全く目立たず総合貢献度が2位ですからね 」
なんだかおじさんより凄い人が居るんだね。
聞いたら全βテスターの中で農業関連の事に関しては右に出る人が居なかったって?
〔凄いんだね? 〕
この後は収穫薬草をサリー師匠に届けてから出発です。
残りの群生地に行くそうです。
〔これでおじさんが作った人工群生地は今日で無くなるそうです 〕
門から出たら、沢山の人が後ろから付いてきます。
なんだろうね、ある程度離れているけど気味が悪いです。
〔群生地の横取りでも狙ってるのかな? 〕
「龍さん、どうします? 」
「あの人数を巻くのは無理ですよ 」
「う~ん、私一人ならできなくは無いけど……… 困ったな? 」
「それなら私たちは腐葉土の回収してるうちにおじさんが薬草の回収に向かうのは? 」
「う~ん、それが無難かな? カジキ、護衛を頼む。ninzinは来てくれ。スノウちゃんはミキちゃんの護衛を頼むよ 」
「キュイ♪ 」
「ボタンちゃんもお願いね 」
「フヒフヒ♪ 」
こうしておじさんとninzinお兄さんは薬草回収に向かった。
遠巻きに見ていた人達はおじさん達を追いかける人と私たちを見てる人と別れた様だった。
〔おじさん達の方に向かえば良いのにね? 〕
早速、腐葉土の回収を始めましょう。
周辺の落ち葉ごと土嚢袋に詰めて行きます。
〔ライムちゃんもお鼻でシャベルを器用に持ってフィッシュちゃんの持ってる土嚢袋に詰めていきます。スノウちゃんとボタンちゃんは周囲の警戒です! 〕
ン、ボタンちゃんが地面をクンカクンカしてるね?
エ、ここを掘るの?
〔何か居るのかな? 〕
掘ってみたら何かの塊が出てきたね?
なんだろう、匂いが良いけど?
〔まさかねぇ? 〕
[鑑定]したらビックリ!
これってトリフだよね?
[クロフリト]
解説:食材アイテム
高級品の幻のキノコの1種
森の中でタマに発見される事が有る
料理に使える
ギルドで高額で引き取ってもらえる
価格:時価(余りにも出回らない為)
「どうした、ミキちゃん? 」
「え~と、カジキお兄さん。これをボタンちゃんが見付けたのですが……… 」
「………エ、これってトリフだよね? こんな物が有るんだね? 」
「ネェ、ボタンちゃん。他にも有るのかな? 」
「フヒフヒ? フヒ~♪ 」
「パオ? (クンクン) パオパオ♪ 」
「エ、ライムちゃんも覚えたって? 」
「それなら腐葉土集めながら次いでに探してみようか? 」
「ハ~イ♪ 」
こうして腐葉土の回収をしながら[フリト]を探す事に。
おじさん達が戻って来るまでには土嚢袋30袋分の腐葉土と[クロフリト]を大小5個、[シロフリト]が小さい物が2個手に入ってしまった。
〔ボタンちゃんが凄いね! ライムちゃんがクロを2個見つける内に残りを見つけたよ! 〕
おじさんに説明したら、リアルだと犬や豚さんで探すんだって!
だからボタンちゃんはそれが得意なんだろうって?
〔そうなんだ! 知らなかった 〕
「しかし運営もエゲツナイネェ~。これの存在が知れたら探すバカが増えるぞ! 」
「それで索敵を疎かになった時に熊に襲われるって事ですか? 」
「そうだろうな。まさかボタンちゃんが簡単に見つけるとは思ってもなかっただろうけど(笑) 」
「それでどうします、龍さん? 」
「普通に売るさ。ただし、冒険ギルドでな♪ 」
「あぁ、そうですね 」
「まだ、誰も来てないでしょうし 」
結局、冒険ギルドに卸して見ることに。
私には大きな[クロフリト]を1個貰って明日のお弁当に使ってみる事に。
〔皆さん、お楽しみに♪ 〕
一旦、街まで戻ります。
流石に森の中でお弁当を広げて食べるのは危険だからね。
〔匂いで襲われるのもね(笑) 〕
楽しそうにリヤカーを引くライムちゃんと背中に乗ってるスノウちゃん♪
ボタンちゃんとフィッシュちゃんは寄ってくる角ウサギとスライムを倒していきます!
〔体当たりをするボタンちゃんと手で切り裂くフィッシュちゃん! スノウちゃんは援護でライムちゃんの背中から氷弾を撃ってます! 〕
街門に入って冒険ギルドに向かって行きます。
早速、カウンターでクロフリトとシロフリトを出したら受付のワリッカさんが驚いていた!
〔希少品だからね? 〕
ワリッカさんはオークションに出した方が良いと手続きをすることに。
次いでにあの土メイスも出すことに。
〔おじさん達も結局武器を出すそうです 〕
冒険ギルドで素材を売ってから次にninzinお兄さんの畑に向かいます。
畑ではフレキ君が畑を耕していた。
〔少し畑が広くなったかな? 〕
早速、お弁当タイムにします。
勿論、フレキ君の分も有りますよ!
〔あ、コラ! つまみ食いはダメだよ、ライムちゃんとスノウちゃん! 〕
みんなそろっていただきます!
うん、今日もおいしくできたね♪
〔ninzinお兄さんは涙ぐんで食べてるよ? そんなにおいしかった? ブロッコリーお姉さんには教えておくね(笑) 〕
お弁当を食べたら少し休んでから一仕事です!
畑の隅に作った肥料置き場に土嚢袋から腐葉土を出して山積みにしていく。
〔この肥料置き場で発酵させるんだって? 〕
ninzinお兄さんは腐葉土を重ねながら何かを撒いていた。
聞いたら角ウサギの魔核(土、F級)を砕いて粉にした物だった!
〔こうすると良い肥料ができるそうです? 〕
後は2~3日、寝かせたらこの肥料を畑に撒くそうです。
フレキ君は2日前に作った肥料を今日収穫した所に撒いてから耕して畝を作って種を蒔いたそうです。
〔明後日には収穫できるって? 〕
「そう言えば今日ダイブインしているんだろう? 」
「そうですよ、龍さん。姉さん達は今日からですね 」
「弟も今日からだったかな? バイト終わったのかな? 」
ヘェ~、お兄さん達の兄弟さんも来るのかな?
「それでどうするんだ? インしてるならもう来てるんじゃないか? 」
「姉さんは白菜さんとみこさんと合流してから今日明日は草原でレベルを上げてから明後日に合流する予定です 」
「弟はハマチと一緒のはずですね? 明後日に噴水広場前で合流かな? 」
「そうか、なら残りの収穫に行くか! ボタンちゃんはフリト狙いで行くか(笑) 」
「フヒフヒ♪ 」
「パオ~ン♪ 」
「エ、ライムちゃんも? 」
この後は午前中と一緒でおじさんとninzinお兄さんは薬草の回収に。
私とカジキお兄さんは腐葉土とフリトの採取をすることに。
〔腐葉土は有れば有るほど良いそうです 〕
街門を出て午前と違う森に向かいます。
そして付いてくるストーカー達?
〔何で付いてくるのかな? 〕
森に着くとおじさんとninzinお兄さんは早速薬草の回収に向かった。
カジキお兄さんと私たちは腐葉土の回収しながらフリトを探してみた。
〔早速見つけるボタンちゃん! ライムちゃんは悔しがらないの! 〕
ある程度腐葉土を回収していた時に不意にカジキお兄さんが立ち上がって回りを警戒しているね?
ライムちゃんもスノウちゃんもフィッシュちゃんもボタンちゃんも警戒している?
〔アレ、私だけ? 〕
「カジキお兄さん、何か居ました? 」
「イヤ、近くに逃げてる奴が居るような……… 」
「パオ~ン! 」
「キュイ~! 」
「フヒ~! 」
「ガウ~! 」
「エ、何が? 」
「チィ、トレインしてるな? 此方に来るなよ! 」
トレインって何?
VR使用基本法について。
この法律はVR機器の取り扱いに関して、一部例外を除く12歳以下のVR機器の使用を制限する法律だった。
流石に小学生には危険だろうと一部の議員が騒ぎ、条件付きでの使用で可決された曰くが有った。
〔利権に溢れた人達の嫌がらせと言われていた? 〕
VR小中学校等の例外以外は小学生以下は禁止、中学生は親権者の許可とVR内での責任者が居ないとダイブイン不可等の規制となった。
〔ちなみにミキちゃんのVR内での責任者はおじさんです 〕
なお、VR小中学校は院内学級の学習改革として文〇科〇省からの推奨が有ったので病院内からのみ小学生から使用ができる事になっていた。
〔病院内なら健康管理もできるしね 〕
黒白フリトについて。
この食材アイテムは森の中で手に入るレア食材として実装した物だった。
元々は稼ぎの悪い初心者救済アイテムでも有った。
捜索方法としてはレアらしく森で掘り起こせば低確率で発見できればいいや♪位の軽いノリで実装されていた。
〔街で年寄りとの会話でヒントは得られます 〕
世界3大高級食材でもあるトリフがベースなので匂いが良かった。
ただ、その匂いで発見されるとは運営は予想されなかった。
〔運営の見逃しでも有ったが(笑) 〕
なお、他の世界3大高級食材のキャビアとフォアグラも存在するが、どこにどの様な形で手に入るかは今の所、謎です。
〔ミキちゃんなら簡単に発見しそうな気がするけどね(笑) 〕
017
まさかのフリト(トリフ?)が有るなんて!
ミキ→これって良いのかな?
カジキ→まさかの高級品って?
龍さん→運営もアコギな事をするねぇ
ninzin→運営だから?
バレたら犠牲者が出るよね?
今月は何とか書けたので10話連続投稿してます。
玲琉さん、レビューを書いていただきありがとうございました。