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001話 プロローグ?

正規版始まります。


001話です。


まぁ最初に背景からかな?


姪っ子が助かって良かったね、おじさん。



001話


「………あれ、ここはどこ? 」


「お、気が付いたな 」


目の前におじさんが立っていた。

回りは真っ白で何も無かった?


「あれ、何でおじさんが居るの? 」


「まぁ説明の為かな。先ずはキミちゃん、自分がどうなったか覚えてる? 」


そう言えばどうだったかなぁ~?


「え~と、確か朝起きて、朝ご飯を食べて、それで学校に向か……… ア、私トラックに! 」


そうだ、私小学生の子が横断歩道を渡っていた所にトラックが突っ込んできて………


「あれ、私生きてる? 」


「そう、君は小学生を庇った代りにトラックにはね飛ばされて、重症を負った。具体的には全身打撲、外傷性脳挫傷、複雑骨折複数、左腕の損傷……… 生きてるだけで不思議な位だけどね? 」


「エ、おじさんの時より酷いの? 私の体はどうなってるの? 」


「そうだね。僕の時は半身不随だったけど。君は今は特殊な医療機器の中にいるんだ 」


そうなんだ。

でも今は立ってるけど?

〔あれ、おじさんも普通に立ってる? 〕


「エ、そう言えば私立ってるね。何で? 」


「今、君の頭には特殊なVRセンサーが付いていてそこから今は精神をVRの世界に入っている状態かな? 」


「そうなんだ。ここもその部屋? 」


「まぁそうだね。現在、本当の体を動かす事は非情に危険な状態なので今はVRの中に精神を入れて体を動かない様にしているんだよ 」


「エ、それだと私何もできないの? 」


せっかく中学生になったのに………


「せっかく中学生になったのに動けないのも嫌だろうしね。そのためのVRなんだよね。まぁ、常時入りっぱなしも今回が始めてだが、ここならVR中学校にも通えるからね 」


「え、中学校には通えるんだ! 」


「まぁ、院内学級でもあるVR中学校だけどね 」


そう言えば聞いたことがあった。

病院に入院している子を学校に通わせる為に作ったVR小中学校の事。

〔ニュースにもなっていたしね 〕


「時々なら、仲の良い友達も呼んで話せるぞ 」


「エ、どうやって? 」


「なに、おじさんに任せなさい(笑) 先ずはこの世界で体を動かす練習かな? 」



私の名前は木島紀美子。

中学1年生になったばかりの普通の女子中学生です。

〔やっと中学生に成れたぁ♪ って思ったのにね 〕


まさか入学3日目に交通事故に会うとわね。

どうやら交通事故でひどい状態だったらしい?

〔グチャグチャって何? 〕


あの時は小学生が引かれそうになったのを助けたんだよね。

無我夢中で突き飛ばした小学生はどうなったんだろうね?

〔後で無事って聞いて良かったよ! 〕


事故に会ってから1ヶ月昏睡状態だったけどVR技術ってすごいね。

カプセルの中でもこうしてしゃべれるんだからね。

〔すごいね、VRって! 〕


私が何とか一命を取れたのも開発中のバイオ何とかって言う機械が使えた為だった。

おじさんの勤めて居る会社と大手医療機器メーカーと大学病院との共同開発品らしいって。

〔その辺はあんまり良くわかりません? 〕


偶々運ばれた病院がその大学病院でこれも偶然でおじさん達も納品で病院に居たと言う奇跡。

早速、使用したと言っていた。

〔本当に偶然って怖いよねって? 〕


私が気が付いたって聞いて家族が代わるがわるVR世界に見舞いに来てくれた。

助けた小学生(女の子)も来て、お礼を言われたのには嬉しかった。

〔女の子を助けて良かったよ♪ 〕



ある程度動きにもなれて早速VR中学校に編入してみたら、結構普通に通ってる子達が居たのにはビックリしました。

みんな病気や怪我で普段は体を自由に動かせないらしいね。

〔そんな子がいるんだなぁ~。 知らなかった 〕


VR技術で作ったのがこのVR小中学校なんだって。

ここでなら普通の子と同じ事ができるってみんな喜んでいるんだって。

〔そうなんだ? 良くわからないけど? 〕


ある日、お母さんが仲良しの友達、涼子(リョウコ)ちゃんを連れて遊びに来たときはビックリしたかな?

その時にはVR世界に私の部屋を再現した所が有って、今はそこからVR中学校に通ってるんだけどね。

〔部屋が散らかってなくて良かった♪ 〕


涼子ちゃんは良かった良かったって泣いていたのには驚いたけどね。

私ってそこまでヒドイ怪我をしたんだなって思っちゃった。

〔ごめんね、心配掛けて……… エ、私ってそんなにズタボロになってたの? 〕


VRの中なら遊べると涼子ちゃんが言うけど、涼子ちゃん、VR機器持ってるの? って聞いたら今度一般用のVR機器が発売になるんだって?

それで何とか手に入れたってあれは高いでしょうに?

〔おじさんが25万位って言ってた様な? 〕


そしたらおじさんが紀美子の友達だからってソフトと一緒にプレゼントしてくれたんだって。

流石、VR機器作ってる会社の重役!

〔おじさんには後でありがとうと言っておこう♪〕


貰ったソフトは世界初のVRMMO、〔Freedom World Online〕ってファンタジーゲームらしい。

あれっておじさんがβテストしていたって言ってた奴よね?

〔楽しいよって言ってたよね? 〕


確か中では色々と自由に冒険ができて、いろんな事ができるって言っていたよね。

私でもできるのかな?

〔後で聞いてみよう 〕


おじさんが見舞いに来たときに涼子ちゃんの事でお礼を言ったら笑ってた。

元々私用に用意してたんだって。

〔余ったからあげたんだって 〕


それでゲームの事を聞いたらここからでもできるって言っていた。

もう準備もできてるんだって。

〔おじさん、用意がいいなぁ? 〕


元々参加してもらって感想を聞こうとしてたんだって。

モニターって言うのかな?

〔他にもモニターで参加する人も居るんだって? 〕


初回登録(第1陣)だけで3万人参加予定だって!

その内、βテストをやった人は約8千人程参加するんだって。

〔ヘェ~、すごいんだね 〕


スタートは夏休みに入ってからの8月1日から昼の15時から23時までの8時間? を毎日だって。

何でも学生が遊びすぎないようにと大人が仕事をサボらないようにって決めた時間帯だって。

〔廃人対策って言ってたけど、廃人ってなんだろうね? 〕


おじさんも一緒にやるって言ってたけど、確かおじさんってβテストでは最強のプレーヤーだったらしいね。

お母さんと担当の先生が言ってたけど本当かな?

〔まぁ、中で会った時に聞いてみよう? 〕


涼子ちゃんとも一緒に遊ぶ約束もしたし楽しみだなぁ!

早く夏休みにならないかな?

〔夏休みの宿題もさっさと終わらせなければ! 〕








「しかし上手くいって良かったよ、ドクター 」


「だろう。僕は天才脳外科医だぞ! 」


「それで体の方は大丈夫なんだろうね 」


「まぁ確かに損傷は激しかったが、偶然にも内蔵は無傷だったのは良かったよ。このカプセルは外傷から内蔵の損傷までは対応できるけど調整が難しいからね 」


「しかし納品のその日に運ばれて来たのが姪っ子だったのには驚いたよ! 」


「まぁ脳挫傷の専門って言ったら僕が居る中核総合病院に来るからなぁ。まぁ助かって良かったよ。頭の損傷は完璧に治したから、後は全身の骨折やら左腕の再生が終わって完治すればカプセルからも出られるからね 」


「本当に開発が間に合ってて良かったよ。しかしまさかドクターの妄想が役に立つとはねぇ 」


「妄想って言うな! 何時かは実用化してやる! 」


「だから、タンクベッドは諦めなさい! 」


元々この医療カプセル、[バイオメディカルカプセル]は損傷の激しい重傷者用に開発されたカプセル型医療機器のテストベットだった。

手や足を切断しなければ助からない程の重傷者でも培養液内で損傷箇所を再生できる優れものだった。

〔しかも全身タイプ! 〕


あの日は実物の納品と設置の立合いの為に来ていた。

医療臨床治験の為に納品したその日にまさか姪っ子がドクターヘリで運ばれて来るとはね。

〔まぁ、お陰で助かったんだけどね 〕


まぁ、元々は大学病院内で構想が有ったが、試作となると色々と無理が有ったのをドクターの伝で集められた人達が、試作品を作ってみる事になったのが始まりだったけどね。

ドクターの妄想が、大学病院の技術、ウチのVR機器技術、某医療機器メーカーの医療器機技術が結びついて、合同で試作品として製作したのがこの夢の治療カプセルだった。

〔イメージとしてはSWエピソード5の治療カプセルかな? それともE3のバイオカプセルかな? 〕


まぁ、ドクターの妄想(睡眠カプセル構想)が元になってるのが納得がいかなかったけどね(笑)



「所でやるんだろ、あのゲーム? 」


「まあね。今回は裏方に回ろうかな? 」


「そう言ってもどうせ場を荒らすんだろう? 」


「それはドクターでは? βテストでは結局最後までNPCに嫌われてた癖に(笑) 」


「ヴ、それを言うなよ! 運営からコッピドク注意を受けたんだから 」


「まぁ自業自得だろう。あんないい大人が中二プレイしたら(笑) 」


「お陰で出禁になったわ! 」


「それはそうだろう。あんたは一応医者なんだからな! 仕事しろ! 」


「そこを何とかならないかな? 出禁を解除できない? 」


「………自分で院長を説得しな(笑) 」


「やっぱりかぁ! 」


ドクターは仕事の都合で参加権は無くなっていた。

まぁ仕事サボってもらっても困るしね。

〔実際は病院の医院長の依頼で禁止にした為だったけどね(笑) 〕




こうして着々と準備をしていたが、とうとうリリースが決まった。

あのβテストが終了してから2年後の2068年8月1日に〔Freedom World Online〕正規版が始まることとなった。






登場人物紹介


名前 :木島紀美子(主人公)

年齢 :13歳

性別 :女性

職業 :中学1年生

状態 :瀕死だった(現在、医療カプセル内での治療中)

PC名:ミキ

解説 :普通の中学1年生になったばかりの女の子

入学して3日目の朝、通学中にトラックに引かれそうだった小学生を助ける為に代わりに事故に有ってしまった!

ドクターヘリで運ばれた先が、おじさんが最先端の医療カプセルを医療臨床試験の為、病院に納品されたばかりの所だった

緊急治療の為に[バイオメディカルカプセル]を早速使用して、一命を取り戻した!

そのお陰で、VR技術で今はVR世界で普通に生活ができる様にはなっていた

現在はカプセル内で再生治療しながらVR中学校に通っている

今回、おじさんの薦めで〔Freedom World Online〕をプレーすることになった



キミちゃん、本当に助かって良かったね。




001

おじさん→まさか早速使う事となるとは……… でも良かったよ。

ドクター→まぁ私は天才脳外科医だからな!

おじさん→自分で言ってるよ?


姪っ子が助かって良かったね、おじさん。


さて、おじさんの正体は誰でしょう?

〔簡単ですよね(笑) 〕


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― 新着の感想 ―
[一言] 楽しみにのんびり待ってます。 えーと、ちなみにドクターがあの不味いポーション作ってた人で… おじさんは、えーと………龍さんでいいのかな?
[一言] 正規版の執筆開始ありがとう御座います。 読んでる時点では、まだベータテスト終わってません(W)が2年の月日が流れた違いとか楽しみにさせて頂きます。
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