015話 生産ギルド登録
015話です。
次に生産ギルドで登録です。
またおじさんの知り合いかな?
おじさん顔が広いね(笑)
015話
無事に冒険ギルドの登録はできた。
次は生産ギルドに向かいましょう。
〔どんな所かな? 〕
地図を見て行くと、ヤッパリ見えないのか他の人達が素通りしているよね。
「ヘェ~、ここが生産ギルドなんだ? 」
「全く、デザインが変わらんな? 」
「それは無理では? 」
「確かにね(笑) 」
おじさんに聞くとここも前と同じなんだって。
昭和初期の工場と中世の石造りの建物の融合なんだって?
〔そうなんだ? よくわからないけどね? 〕
中に入ると待ち合い場所とカウンターが有った。
受付のお姉さんが居るね。
〔ここは、人族の人かな? あれ、おじさんが頭を押さえてるね? 〕
「ようこそいらっしゃいませ。生産ギルド、セントラル東支部に。担当のカノンです 」
「………え~と、わざとですか、カノンギルドマスター? 」
「ウフフ、ヤッパリばれますよね、龍さん。6年振りかしら? 」
「まぁ、そうですね。それにギルドマスターが受付嬢の振りをするのが伝統ですか? 」
「そんな事は無いわよ。単にここには転勤よ。あれからイロイロと有ったからね。そう言えば、ミハイルには会った? 」
「えぇ、会いましたよ。ポンコツの世話で愚痴ってましたよ(笑) 」
「そう、元気なら良いわ。それで再登録に来たのかな? 」
「まぁそうですね。この子は新規でお願いしますね 」
「初めまして、カノンギルドマスターさん。ミキと言います。よろしくお願いいたします 」
「あら、かわいい魔女さんね。もしかしてサリーさんのお弟子さん? 」
「ハイ、そうですけど? 」
「ウフフ、期待の新人さんね。これからもよろしくね 」
「またトアさんみたいな事言って(笑) 」
前に何か有ったのかな?
「では、カードを預かりますね 」
カードをカノンギルドマスターさんに預ける。
「それで前の権利等はどうなってます? 」
「勿論、残ってますよ。龍さん達の特許関連も復帰させますね。もっとも、これからの生産分からだけどね 」
「もっとも今までの分が何に使われてたかが気になりますけどね(笑) 」
「まぁ、生産ギルドの資金になっていたと言っとくわ。後、龍さん達の工房の維持費って所かな? 」
工房?
おじさんは工房持ってたんだ?
〔そんなに稼いでいたんだ? 〕
「もっとも工房まで行かないと引き継ぎはできませんので頑張って行ってらっしゃい 」
「参ったな。車両もそっちにですかね? 」
「そうですね。恐らくはね 」
おじさん、馬車も持ってるんだ?
「僕の船はどうなったか知ってますか? 」
「カジキさんの船は港に有るはずですけど。ただ、龍さんの船が行方不明なのよね? 」
え、船?
おじさん達、船まで持っていたんだ!
〔でも行方不明って何で? 〕
「まぁ、船は予想だと彼処だろうね。カジキの船が有れば行けるかな? 」
なんだろう、随分とイロイロ作ってたのかな?
おじさんは何をしてたんだろうね?
〔ま、後で乗せてもらおう♪ 〕
ミキちゃんは知らなかった。
おじさんがとんでもない物を作るマッドサイエンスのクラフターだっだ事を!
〔普段は優しいおじさんだったからね 〕
「それではミキちゃんには生産ギルドの説明をしましょうかな 」
また、【スキップしますか? yes/no 】って出てるね?
「カノンギルドマスターさん、お願いします 」
勿論、聞きますよ!
内容としては………
・生産ギルドとは、鉱物や魔物の素材の加工、製品(武器防具等)の製造等の依頼や斡旋、工房の貸出、製品の買い取り等の生産活動全般を生産者に斡旋する組織です。
・生産ランクはFからのスタートしてF<E<D<C<B<A<Sと上がっていきます。
最初は生産ランクFからスタートです。
・ランクアップは貢献度によりアップする。
貢献度を上げるには製造依頼を受けるか、一定数商品を納品すれば良い。
(品質は高ければ良いが、低いと評価されないしランクが下がる場合があります)
・稀に製作指名依頼が来る場合が有りますが受けるも拒否も自由です。
・ギルド内に各種レンタル工房が有りますので利用可能です。
共同工房:大部屋の共同工房ですので不特定多数の方との共同使用になります。
個室小工房:個人で借りられる専用の工房です。
個室大工房:個人で借りられる大型製品製造用の工房です。
それぞれ利用料を払えば借りる事ができます。
利用料は3時間辺り共同工房が500G、個室小工房が1,000G、個室大工房が2,000Gになります。
なお、工房での施設設備等の破損はその設備相当を弁済させて貰いますので管理には気を付けてください。
・貸倉庫を利用する場合は職員に申してください。
個人別にお預かりします。
預かり料は量関係なく、月2,000G掛かります。
なお、生物(食材や料理)は預かる事はできません。
・オリジナルで作った者は生産ギルドでレシピを登録してもらえば特許ができる。
特許登録した物は基本他の人が製造販売した場合特許料を支払なければならない。
特許料は0~10%の設定ができる。
勿論、製造させないこともできる。
(内ギルドに徴収額の40%を納める代わりに全てギルドが代行してくれる)
・特許料は本人又は、本人が指定した個人、団体は払わなくても良いように手続きができます。
・税金は買い取り価格の5%かかります。
・できる限り商品を納品して欲しい。
………等々説明を受けたけど………ヤッパリネェ~?
後でおじさんに聞こう(笑)
〔本当に難しい事はわかりません? 〕
「まぁ、ミキちゃんはイロイロと納品してくれれば良いわよ。勿論、無理の無いようにね 」
「ハイ、わかりました? 」
「まぁ、内容的には変わらないか 」
「そうですね。まぁ利用料が上がったかな? 」
「倉庫が借りられる様になったのはありがたいですね 」
ヘェ~そうなんだ?
「それで納品や預ける物は有りますか? 」
「私は特に有りません 」
「ウ~ン、後で頼みます 」
「「僕らも後でお願いします 」」
昨日持ってきた鉱石はサリー師匠の家に預けてるからね。
流石にサリー師匠の所には鍛治炉は無かったからね。
〔普通に魔女が鍛治をするのもね(笑) 〕
「さて、説明も終わったし、カードが出来たのでお渡ししますね。ミキちゃんは生産ランクFからスタートですが、龍さん達は前の実績も有りますので生産ランクEからになります 」
返してもらったカード受けとる。
カードを見ると………
[総合ギルドカード]
名前:ミキ
種族:九尾族
職種:冒険者 見習い魔女
登録:総合ギルド:冒険ランクA
:生産ランクA
:商業ランクB
冒険ギルド:冒険ランクF
生産ギルド:生産ランクF
獣魔:ライム (フォレストエレファント)
貯金:528,000G
………となっていた。
これでイロイロと納品をしていけばランクが上がるんだ?
〔ポーションでも良いのかな? 〕
「ポーションでも良いのですか? 」
「まぁ、サリーさんのお弟子さんならポーションかな? 一応、常設で依頼も有るけどね。後は龍さんのレシピ集みる? 」
「え、レシピ集ってなんですか? 」
どうもおじさんがβテストの時に作っていたポーションのレシピ集が有るらしい。
勿論、特許料を取られるけどね(笑)
〔おじさんの収入源? 〕
「まぁ、ミキちゃんは無料で良いけどね(笑) 」
「それではその様に手続きしますね 」
そしてレシピ集のコピーを貰える事に。
中を確認したら凄かった!
〔何この種類は? 〕
「それじゃ、納品お願いね。もっとも薬草が無いわよね? 」
確かに薬草不足してるけどね。
「そこは、このninzin君の農場が有るからね(笑) 」
「龍さん、そこまで広くはあのスペースではむずかしいですよ。後、肥料の問題も有るからね? 」
「それじゃこれから肥料の元を取りに行くか? 」
「肥料の元? 」
「そうですね。狩りの次いでに拾っていきましょう! 」
「リアカーも有るから運ぶのは楽かな(笑) 」
何を拾うのかな?
肥料の実でも有るのかな?
〔後でわかって納得する事になるミキちゃんだった 〕
生産ギルドを出て、みんなで森に向かいます。
おじさんが作ったと言っていた人工群生地の残りの薬草を回収できるだけ回収するそうです。
〔聞いたらninzinお兄さんが種を作ってたのね 〕
街を出て歩いて行くと、ヤッパリ目立つよね。
ライムちゃんの上にスノウちゃん、ボタンちゃん、フィッシュちゃんが載ってると(笑)
〔[幼獣化]していても目立つよね? 〕
森に入って気が付いた事があった。
ライムちゃんの大きさだと普通は歩き辛い筈なのにスイスイと歩くんだよね?
〔何でだろう? 〕
おじさんに聞いてみたら、ライムちゃんを見てから、恐らくはスキル[ウォーク]の影響では? との事だった。
スキル[ウォーク]は不正地での歩行をアシストするスキルだっておじさんが教えてくれた?
〔え、[鑑定]でわかるの? 知らなかった(笑) 〕
私も[鑑定]してみた。
スキル[ウォーク]
解説:悪路などを歩きやすくするスキル
このスキルを持っていれば砂地や泥地、草地や森の中でも歩くのに負担にならない
ヘェ~、結構便利なスキルね。
ヤッパリ歩き辛いと嫌だもんね。
〔転ばないしね 〕
「ヤッパリ付いてきましたね 」
「ninzinにもわかるのならそうだろうな 」
「どうします? 」
「まぁ、イチャモン付けて来ないなら放置で。今回は取りつくしても問題無いしね 」
「え、おじさんどうして? 取りつくしたら生えなくなるよ? 」
「これから行くところはこの前言った人工群生地だからね。まぁ少し残して置けば良いかな 」
「しかし龍さんに聞いた時は驚きましたよ。まさか森の中に群生地を作るって(笑) 」
「龍さんしか思い付かないよね 」
「そうなんだ? 」
「まぁ、そうだね。今回は放棄するからね。既に荒らされたからこれ以上は無理っぽいからね 」
おじさん曰く、森の中は誰でも入れるから自分専用地とか作ることは無理なんだって。
それに魔物が彷徨いてるから難しいって。
〔そうなるのかな? 〕
「………ちょっと走ろうか。ミキちゃんは走れる? 」
「え、どういう事? 」
「行くよ。………3、2、1、今! 」
みんなで走った。
私はおじさんの後を追いかけた?
〔ライムちゃんも走ってるけど余裕なのね? 〕
少し走ったらおじさんが止まった?
そしたら後ろの方で"熊だぁ~! "って聞こえたね?
〔え、もしかして? 〕
「相変わらずですね。[千里眼]ですか? 」
「それだけじゃ無いさ。微妙に風が南から吹いてるだろう? 」
「え、まさか臭いでもですか? 」
「恐らくな。匂い系のスキルを実装したかもな? 」
「ライムちゃんも持ってるよ? 」
「パオ? 」
「キュイ? 」
「え、そうなの? 確かにボタンちゃんも持ってたな? 」
「フヒフヒ! 」
「まさか匂いで気付かれるのか! 」
「ガウ? 」
「そう言う事だから風上に居ると気付かれるから注意な! 」
「そうなんだ? 」
「さて、ソロソロかな? 有った有った 」
おじさんが作ったと言う群生地が有った。
結構きれいに作ってあった。
〔ヘェ~、こう言う風に作ってるんだ! 〕
早速収穫していく。
この一ヶ所だけで元気草が6束、魔力草が3束を収穫できた。残ってるのは傷生草だけだった。
〔わざと残してない? 〕
「さて、次に行こう! 」
みんなで次の場所に向かいます。
結局、この後6ヶ所回って必要な薬草を全て回収した。
途中に生えてた麻痺治草や毒消草等の薬草も回収していく。
〔本当に残さずだね 〕
「さて、この辺の群生地はもう無いから明日は他の所の群生地に行くか 」
「え、まだあったの? 」
「そりゃそうだろう。1/3残しておく場合、3日で元に戻るんだよ? ローテーションで回収するなら後2ヶ所………まぁ後1ヶ所は有るよ 」
「そ、そうなんだ? 」
おじさん、他にも作ってたんだ?
「さてと、これから肥料の元を回収するぞ! 」
おじさんはそう言って土嚢袋を出してその辺の落ち葉を集め始めた?
ninzinお兄さんもカジキお兄さんも集め始めた?
〔え、何で? 〕
「おじさん、何で落ち葉を集めるの? 」
「正確には腐葉土を集めてるんだよ。こうすれば堆肥代はタダだしね(笑) 」
「ヘェ~、そうなんだ? でも堆肥って要るんだ? 」
おじさん曰く、畑で野菜を作るなら肥料を撒かないと次には野菜が枯れるらしいって?
だから荒れ地を耕して畑にする場合も肥料は必要なんだって。
〔その辺はリアルと同じだって? よくわかんないけどね(笑) 〕
沢山腐葉土を土嚢袋に入れていく。
集めてリアカーに載せていく。
〔大体30袋分は載せたかな? 〕
そしてライムちゃんが引っ張って行く事に。
それに物を入れたマジックバックをマジックバックに入れる事はできないしね。
〔できたら便利なのにね。流石にそれはできないって運営さんが言ってたんだって? 〕
森を出て道沿いに街に向かう。
ヤッパリすれ違う人にガン見されるね。
〔象さんがリアカー引っ張っているしね 〕
街門が見えてきた時に10人程のグループが前で道を塞ぐように並んでた?
何してるのかな?
薬草トラップ②及び群生地について。
薬草は前にも語ったが似た者薬草が有る。
薬草の種類
元気草 (HPポーションの原料)
傷生草 (HP軟膏の原料)
魔力草 (MPポーションの原料)
魔素草 (効能の薄いMPポーションの原料)
毒草 (毒薬の材料)
毒消草 (状態異常回復ポーション(毒)の原料)
麻痺草 (麻痺薬の原料)
麻痺治草 (状態異常回復ポーション(麻痺)の原料)
眠り草 (睡眠薬の原料)
目覚草 (状態異常回復ポーション(眠り)の原料)
石化草 (石化薬の原料)
石治草 (状態異状回復ポーション(石化)の原料)
それぞれ特長が有るがそっくりなのはお約束だった(笑)
群生地は各々の薬草が固まって生えている場所で基本は元気草が多い。
〔たまに魔力草の群生地が有る〕
タダ、全てを取り尽くすと群生地は無くなる。
基本は2/3ほど収穫し、1/3を残すと2日後には元に戻る。
〔仕様です! by運営 〕
初日に運営は草原に6ヶ所の群生地を用意していた。
結果、初日で群生地は消滅していた。
やはり皆さん素手でむしり取っていた!
〔その為に品質がC以下だった 〕
そして総合ギルドにて持ち込まれた薬草は、全て種類がバラバラで選別が忙しかった。
査定も厳しい結果となり、もめるが総合ギルドの説教部屋に送られる事に(笑)
その後は次の日の採取講習会にて採取方法を学ぶ事となった。
〔ただし、薬草種別講習会も有るのだが………誰も気付かず(笑) 〕
龍さんが作った人工群生地は、森の奥の人が入らず魔物(熊)の巡回ルートの中に作っていた。
熊(フォレストベア D級)は森の中を一定の速度で巡回していて同じ所を行ったり来たりするか、特定の場所をグルグル回っていた。
〔熊さんは殺られても2~3時間で復活! (仕様です!by運営) 〕
熊にはスキル[匂い探知]を持っていて、獲物(PC)を感知すると襲うようになっていた。
風上なら確実に発見されるが風下なら発見されずにスルーできる場合が有る。
〔ただし、物音がしたら見つかるけどね! 〕
龍さんはそのシステム上のカラクリを利用して熊の巡回ルートの中に作っていた。
〔有る意味システムの穴を利用していた! 〕
ただし、熊を倒せるPC勢が出て来たので今回を最後にしていたらしい。
今後はninzinファームにて仕入れる予定だとか?
〔龍さんは特に気にしてない様です(笑) 〕
015
おじさんって何をやったのかな?
カノン→龍さんの資産は一応生産ギルドで扱ってますよ(笑)
龍さん→本当に有るのかな?
SGM→たぶんね(笑)
ミキちゃんは後に本当に驚くことに(笑)




