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転生
俺は渡。16歳の引きこもりだ。そんな俺がなぜ自殺をしたのかというとわけがある。それは、この夢のない世界に失望したからだ。
ゲームの中の世界はすべて空想であり、妄想でしかない。ラノベの様な魔法も使えなければ機械が自我を持つ事もない。そんな極めて凡人な生活をしていて楽しいのであろうか。答えはノーだ。そんな世界が俺は大嫌いだった。
だから、自室のベットで、カッターで俺の首を掻っ捌いて死んだ。案外死ぬときは痛くないんだな。
そして、私の意識は消えていった…
意識を取り戻したとき、俺は液体に入ったカプセルの中に入っていた。それは俺の知っている限りの世界では見なかったものだ。
「おはよう。気分はどう?」
声がする。そこには、白衣を着た金髪の少女がそこに立っていた。その少女の姿を見て、俺は確信した。
どうやら俺は、異世界に転生してしまったらしい、と。