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プロローグ

〜プロローグ〜


どこまでも続くように見える白い世界に1人の男が立っている。


いや、そうではなかった。

地上と天井を分けるかのように黒い地平線がぐるっと360度どの方角にも見てとれた。


だがそれは地平線でもない。ただ1人その空間に立っている男はそれがなんなのか理解しているのか諦めと取れる言葉を呟く。

「ここまでなのか、、、」


視界に捉える黒い線は徐々に太くなっていく。よくよく見るとそれは白い地面と天井?が砕け消え黒い虚無が広がっていく様だったのだ。


線は加速度的に太くなり続けていていく。既にかなり近い距離のように思えるが不思議な事に崩壊の音は一切聞こえず現実味を帯びない。男は解決したり脱出する手段を持ち合わせていないのか絶望に打ちひしがれ地面に膝をつき、次いで手もつく。

「すまない。みんな。折角倒せてもこれじゃあな・・・」


キィン


地面には立体的な8の字のよう加工を施された金属が落ちて音をたてていた。細い紐状の鎖も少し遅れて地面に落ちる。首にネックレスのように掛けていたものの鎖が切れたようだ。


男はハッとした表情でそれを掴み呟く。

「これを使えと?そういう事なのか?リィン・・」記憶を思い返すように問うが誰の返事もない。

次の瞬間、男が光に包まれたような気がした。刹那、黒い虚無が広がる何もない空間が完成していた。白い世界の崩壊が終わったのだ。


そこには男の姿もなく。真っ暗な何もない宇宙空間のような世界が広がっていた。

ただ僅かな抵抗を暗示するかのように、細い紐状の鎖が漂っていた。

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