部活見学と入部届
部活 それは学生達が汗を流し、努力し、競い合う、青春の一ページ。
皆さんもそんな時期を過ごした事があるのではないだろうか?
中には部活に入らずに学生時代を過ごした人もいるかもしれない。
今から俺が話すのは汗も流さず、努力もせず、競い合うことをしなかった学生たちの部活の物語である。
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小学6年生のころ俺は近所の中学校の部活の見学に行った。
教師いわく中学校に入ってスムーズに決めさせるためだという。
クラスの連中は運動部の練習風景などに目を輝かせていた。しかし、俺(中山 和樹)は運動部に全く興味を向けていなかった。
俺自身運動は得意な方ではないし、目の前で起こるハードな練習風景に付いていけそうにない。
運動部の部長らしき人が初心者でも大歓迎です!やる気があれば何でもできます!などと根拠のない言葉を述べていく。
その言葉に影響されたのか、周りのクラスメイトは「じゃあ入ってみようかな」などと言っているが、俺は逆に絶対入らないぞ!と心に決めていた。
時間は進み、運動部の紹介が一通り終わった。全部きつそうだし俺も帰宅部とかになっちゃうのかなあと考えていると、そそくさと俺たちの前に集団が現れた。
そうこの集団が俺が3年間お世話になる部活、科学部だったのだ。
部長らしきひとは、緊張しているのか声を上ずらせながら「僕たち科学部は、基本的な活動は実験で活動時間は平日1時間ほどしか活動しません。なので忙しい人も気軽に入ることが出来ると思います。そして、
土曜日、日曜日の活動は基本的にありません。休みを部活動に削られることもありません。説明は以上です。」
クラスメイト達には、「根暗そうだし、多分入らないわ~」と不評だった。
しかし、俺はこの部活に目を輝かせた。活動時間も少ない!土曜日、日曜日に学校に来なくていい!そして何より運動をしなくていい!さらに帰宅部という不名誉な称号を付けられることがない!
周りの連中とは対照的に俺は科学部に入ることを決心した
入学
入学式・・・それは学校に入るために必要な試練。
そして誰もが緊張をする日、学校のお偉いさん、尊敬する先輩方からの有り難い言葉を聞かされるのだ。
周りを見回してもみんなどこかぎこちない表情をしている。
そして、俺は別の理由で緊張を強いられていた。
教室での自己紹介である。周りが次々と成功を収めていく。
そしてとうとう俺の順番直前となった。俺の前の人間が自己紹介を始める。
名前は山口新太郎、趣味は野球で勉強は得意ではありませんが、一所懸命取り組みます。皆さんとも仲良くしたいので気軽に話しかけてください、という内容だった。
更に本人のルックスも結構良いのだ。一般的に見て良い自己紹介と言えるだろう。
しかし、俺のことも考えてほしい。こんな良い自己紹介をした後に俺の下手な自己紹介をしたところで見向きもされないことだろう。
ただそんなことを心中で愚痴っていても仕方ないので、嫌々自己紹介を始める。
「名前は中山和樹です。趣味は特にありませんが、強いてあげるなら読書です。勉強は平均より少し上です。一年間お願いします。」
周りがつまらなそうに聞いてるもが分かる。あるクラスメイトは読書をしていた。
俺は心中でため息をつき、あんないい自己紹介の後ならどんな自己紹介でも過小評価される、と言い訳をした。
そして全員の自己紹介が終わったところで教師があるプリントを配布していく。
そのプリントは、入部届だった。教師が威厳ある態度で説明を始める。
「えー、皆さんは小学生の時に部活見学をしたと思います。そして考える時間は大いにあったと思います。
ですので明日までに各部の顧問に提出してくださいね。」
教室でざわめきが起こる。「仮入部とかないの?」や「もう少ししてから決めると思ってたわ~」などだ。
まあ普通といえば普通なのかもしれない。時間は与えられてたし、小学生の時に部活動見学はスムーズに部活を決めるためだと説明されていたのだから。
女子生徒が一つの質問を投げかけた。「ところで先生はどこの部の顧問なんですか?」
「おー俺か?俺は科学部の顧問をやってるぞ 興味あるなら入ってくれよな 新入部員入ってくれないとうちの部、廃部になるから」
女子生徒は、勧誘をあっさり切り捨てた。「すみません、根暗そうなんで・・・科学部はちょっと・・・」
「ちょっとおおおお、切り捨てないでえええええ」
女子生徒は、苦笑いをして「でもまあ、このクラスから一人くらいは入ってくれますよ!元気出してください」
すると教師は元気を取り戻し「だよなあ。誰か入ってくれるよな!」その言葉を言い終わったとたん
俺以外のクラスメイトが教師からさっと目をそらした。
教師は、苦笑いをして「嘘だろお、よし!入ってくれたら理科の成績5にしてあげよう」
遂には教師としてあり得ない発言までし始めた。
見てるのも痛々しいので、さっさと入部届に名前を記入して提出しよう。
入部届を記入して終わって、教師に提出する。
教師は、自分に入部届が提出されたことで俺が科学部に入部することに気付いたようだった。
「おおっ!中山、科学部に入部してくれるのか!先生は嬉しいぞお」と
満面の笑みで話してくる。
「お前の理科の成績5にしとくからなあ、楽しみにしててくれよ!」
「イヤイヤイヤ やめてください、教師としてあるまじき行いですよそれ!」
慌てて反論してしまう。そりゃあ成績が勝手に上がるのは嬉しいが周りの視線が怖い・・・
翌日
教師がテンションの高い声でホームルームを進めていく。
テンションの高い理由はおおよそ見当がつく。新入部員が増えたことだろう。
「みんな、もう入部届は各部の顧問に提出してくれたかな?今日から部活は始まるから初日から遅刻とかサボりはしないようになあ」
「先生、テンション高いっすね。何かあったんですか?」山口が質問する。
「いやあ、中山が昨日入部届出してくれただろ?あの後に他のクラスの生徒から入部届を5枚も貰ってさあ、廃部は免れたし」
そして入部届をシャット扇状に広げて、まるでラブレターを貰ったように自慢する。
そうこうしてる間に、ホームルームの終了を告げるチャイムが学校中に鳴り響く。
今日から部活が始めるので、部室に足を進める。
部室は、俺の教室の反対の棟の一階に位置している。
部室までの道のりは薄暗く何かが化けて出てくるんじゃないかと思うぐらい気味が悪かった。
こんな道のりを毎日通るのか、と思い苦笑する。
そして部室のドアを静かにノックした。
みなさんどうもnakakoです。
インフルエンザにかかってしまったぜ!死にそうでござる。
少し回復したのでキーボードを叩いていますがそれでもきつい!
この話はここで切り、本編に触れていきましょう。この物語は、ある中学校の部活動の様子を描いています。私が体験した事、見たこと、友人からの情報、私の妄想から成り立っています。
どうか、皆さま温かい目でご覧ください。
次の更新は水曜日までに出来たらいいなあと思っております。