第7話 称号とフロアボス
称号だと!?
『どうした?』
「なんか称号が付いた…」
『称号?』
名前 ユウマ-サトウ
性別 男
年齢 16歳
Lv48
スキル
スキルブレイカー
加護
遊戯の神の加護
称号 New
アンデットキラー New
無傷の殲滅者 New
二つも増えてる。
《アンデットキラー》
アンデットを100体以上倒した者に与えられる称号。対アンデット時に攻撃力小上昇補正
《無傷の殲滅者》
無傷で100体以上を魔法を使わず短時間で殲滅した者に与えられる称号。
対10体以上の時に無傷でいるうちは身体能力に特大上昇補正。
アンデットキラーはともかく、無傷の殲滅者はチートだな。条件厳しいけど。ササクレとかあっても発動するかな?スキルじゃないからスキルブレイカーじゃ無効に出来ないだろうな。勇者とか魔王とか称号あったら強そう。アンデットの不死って今更だけど、種族特性じゃなかったのかな?魔物には無いのか?アラクネとかいたら糸技とかスキルになるのかな?まぁいいや。
「《アンデットキラー》と《無傷の殲滅者》だと」
『はっ!ピッタリだな。厨二くせぃ』
「お前だけだよ。俺にダメージ与えられるのは。」
ゴブリンアーチャーの矢がかすった以外にはグボナの言動だけが俺にダメージを与えている。今ならゴブリンアーチャーの矢は避けれるし、例え矢の雨が降ったとしても大地の籠手がある。同格クラスなら俺にはダメージを与えられないだろう。此方がダメージを与える手段があるかは別で。
「腹へったなぁ。飯にして今日はここで休むか。」
薄暗いから時間は分からないが、大分時間がたったはずだ。
あれから部屋には魔物は入ってきていない。モンスターハウスとはそういうものなのだろうか?日付が変わったらリポップするとかだった寝てる間は怖いな。
「グボナ、槍って寝るのか?」
『分からん。分からんが、寝なくても平気そうだぞ。』
「俺寝てる間、見張っててくれないか?」
『分かった。けど、寝ちゃうのか〜暇だな〜。早く可愛い使い手に会えないかなぁ〜寝顔を一晩中眺めてたい。』
「そういや此処まで誰にも会えないな。手付かずのダンジョンなのか、冒険者ってのが元々ないのか。ってか魔物強くなってるよな。下るのが出口だったんじゃないか?」
『ですよね〜』
「戻るか…進むか…。まず寝るか。」
『ですよね〜』
地面にグボナを突き刺し、壁に寄りかかって仮眠をとる。分かってたけど寝にくい。今度来る機会があったら野宿の準備もしよう。
そう思いながら眠りに付いた。
目が覚める。身体が痛い。やはりよく眠れなかった。疲れもあるから寝れるかと思ったけど、疲れの抜けきらない睡眠になってしまった。
「さて、進むか?戻るか?」
『この階層探索して、なんらかの進展がなきゃ戻る方向でいいんじゃないか?』
「例えばどんな?」
『フロアボス?とかって転移魔法陣で外に出れたりするじゃん。ボスっぽい部屋がなきゃ戻る方向で。』
早く出るにはそれに賭けるのもありか。下の階層なら相手にならないだろうしな。
「よし、それで行こう。」
俺たちは歩みを進める。これでフロアボスがいたらご都合主義万歳と言ってやろう。結果言うハメになった。目の前にはあからさまにボスいますよ的な鉄の扉がある。
「ご都合主義万歳!」
『突然どうした⁉︎』
「都合の良過ぎだろ!」
『いや、まだ転移魔法陣があるとは限らないじゃん』
「あるって!この調子なら絶対あるって!」
もはや確信だ。
「入るぞ!」
扉を開けると、スケルトンウォーリア3匹とリッチ?黒いローブの浮いてるスケルトンがいた。
『アンデットなボスか…』
グボナが呟いた瞬間に、リッチ達は黒い霧になっていった。
「なんか言ったか?」
『なんでもない』
《レベルが大幅に上がりました。》
《条件を満たしました。称号が付与されます。》
一応ボスだからな。
名前 ユウマ-サトウ
性別 男
年齢 16歳
Lv52
スキル
スキルブレイカー
加護
遊戯の神の加護
称号
アンデットキラー
無傷の殲滅者
瞬殺者 New
《瞬殺者》
格上の相手を瞬殺した者に与えられる称号。殺意を持って対峙した時に素早さと攻撃力に大幅上昇補正。
条件付きだが俺の身体能力が化け物になっていく。
考えながら魔石とリッチのドロップ、鎌を拾って辺りを見渡す。
次の階層への階段と、青く光る床がでた。あぁやっと外に出れる。