表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も神々の遊戯に付き合います  作者: クロアリ
第3章 ハルラース帝国
56/65

第54話 ヨルムンガンド


「ダンジョンマスターなのかお前?」



俺は目の前の男の子に話かける。


男の子はリルと同じハーフなのだろう。頬と手足に鱗があり、尻尾みたいなのもある。耳はエルフのように尖っていて、これまた鱗で覆われている。



「そっそうだ!ここは僕のダンジョンだ!出て行け!」



男の子が叫ぶ。



「まぁ待て待て、君がダンジョンマスターなら危害を加えるつもりはない」


「え?……嘘だ!冒険者はダンジョンで魔物を殺して略奪してるじゃないか!それに僕みたいな忌子は…」


「殺されるか?」



男の子がビクっとして震えている。



「まぁ落ち着け。先にも言ったが危害を加えるつもりはない。それに忌子なら…そっち見てみろ?」


「?えっ!なんで⁉︎」



男の子をリルの方に向かせる。



「ユウマ様は怖いですが、あまり嘘はいいませんよ?」



フォローになってないよリルさんや。



「忌子なら別に俺達は気にしないぞ?ギルドマスターにもダンジョンマスターとは仲良くしろって言われてるしな」


「えっ?なんで?ダンジョンマスターなんて人族の敵じゃないの?それに亜人しかも忌子をなんで連れてるの?」



男の子は混乱している。



「ダンジョン自体は冒険者の収入源だからな、逆にないと困る。ダンジョンマスターが話の通じない傲慢な奴なら討伐もするが、そうでないなら話をするさ。ダンジョンマスターだって冒険者や野生の魔物が来ないと飯に困るんだろ?」



ダンジョンは生き物だ。外部から来る生物を内部で殺して栄養を摂る。魔物は魔素から生まれるから内部で発生した魔物も一応栄養になるが、ダンジョンの魔素自体が摂取した栄養の余力らしいので余り旨味はないらしい。更にダンジョン生まれの魔物は本能でダンジョンマスターに従うらしい。受付嬢さんから聞いたはなしだ。



「それはそうだけど……」


「だから冒険者を殺すのを辞めろとか言わない。ダンジョンが死ぬとマスターも死ぬらしいからな。冒険者も覚悟があって入るんだからいいだろう」


「……」


「ただ、今このダンジョンの外には集落がある。そこには戦えない人達も大勢いるんだ。だから魔物大暴走(スタンピード)は辞めて欲しい。あとダンジョン内部の様子って分かるか?」


「分かるけど…」


「盗賊とか、冒険者を襲う冒険者がいたら教えて欲しい。最後に…緊急時には避難場所として解放して欲しいんだ」


「一番目、二番目は分かったよ。僕も虐殺が好きな訳じゃないし、胸糞悪い盗賊がダンジョンに入るのも嫌だから…でも三番目は…」


「分かった。直ぐに俺たちを信用しろって言っても無理だろ?俺が君の立場でもそうだ。ただたまに遊びに来てもいいか?お土産持って来るし。リル…こっちの忌子の女性に取って君が初めてあった自分と同じ存在なんだ」



遊戯の神さんのことは言わなくてもいいだろ…僕の子達が、リル達の事を指してるのかはまだ不明瞭だし。



「それは僕だってそうだよ…僕もお姉さんとはもっと話したいかも…そっちのお姉さんも僕と似てるね」



今度はサラの方を向いて話す。鱗に尻尾…うん、似てるな。蜥蜴人族より似てると思う。



「じゃーいつまでも君とかじゃあんまりだし、改めて自己紹介な。俺はユウマだ。よろしく。コッチの忌子…なんか忌子って言うの嫌だな。獣人とエルフのハーフがリルフェンだ「よろしくね」んでコッチのがサラ「よろしく頼む」サラは竜人族だぞ?驚いたか!」


「災厄の種族じゃないか!僕らなんて目じゃないじゃない!……でも、もう驚かないぞ」


「ふふふ、まだだ。サラが持ってる槍がインテリジェンスウェポンのグボナだ!」


『よろしくどうぞ〜』


「へ〜」


『おっ、驚かないだと!』



驚かない事に俺とグボナが驚いた。



「お兄さん達忘れてるよね?お兄さん達が最初にいたのは何処?」


「『あ!』」



俺達は忘れていた。俺とグボナが異世界転移して来た最初の場所はこのダンジョンの中。つまり…



「突然ダンジョンの中に出て来たイレギュラーな存在を監視しない訳ないじゃない。お兄さん達の事はもとから知ってたよ」



だよな〜でもそれなら…



「サラが竜化したのも見てたんじゃないのか?」


「えっ?ダンジョンで竜化なんてしたの⁉︎」


「森で花粉に当てられてな」


「あぁ〜森は広すぎて見にくいんだよ〜」



そんな理由かよ…



「じゃ僕だね。僕はヨルム。ここのダンジョンマスターで蛇人族とエルフのハーフだよ」



蛇人族ってラミアみたいな奴だろ確か……どうやって生まれたのかすげー気になるけど、聴いてはいけない気がする……


しかしヨルムか、やっぱりヨルムンガンドなんだろうな。《大地の杖》って称号があるみたいだし、確定だな。


ゲームが好きな人はミドガルズオルムって言った方わかりやすいかも知れないな。異端の神ロキの子供の二番目、世界を包むほどの巨大な大蛇。


リルもサラもヨルムも俺にスキルブレイカーがなきゃ確実に殺されてるな。他にスキルが習得出来たとしても勝てるヴィジョンがまるで見えない。この間呪術(カース)スキルとか言ってごめんなさい。


さてさて、それはいいとして。



「ヨルムってダンジョンの外には出れるのか?」


「出た時ないけど…多分大丈夫」


「じゃウチに来ないか?飯食わせてやる」


「えっ!」


「警戒するのは分かるけど…長い間、ダンジョンの栄養だけだろ?来いよ」


「で、でも……」


「ヨルム君、ユウマ様は優しいよ。それにウチにはねアメって言う料理上手のシルキーがいるの。一緒に食べよう?」


「んんんー」


「ヨルムよ。ダンジョンは見れても外は見れんのだろう?ここのダンジョン集落には亜人も多くいる。私に近い見た目のお前なら蜥蜴人族でも通るだろう。何があっても守るしから安心してくれ。守られるほど弱くもないと思うが」



リルもサラも魔獣化してたとわ言え、ヨルムに突き飛ばされてるしな。最初に俺を狙ってくれてばスキルブレイカーで即終了だったのに



「分かった。今日はご馳走になりたいと思います!」


「そう来なきゃな!じゃー行こうか!」



一名様ご案内!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ