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今日も神々の遊戯に付き合います  作者: クロアリ
第1章 無傷の冒険者
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第5話 VSアンデット


コンガリ焼けたお肉は、大変美味でした。


『俺は槍になった事を今ほど悔やんだ事はない!』


大袈裟だが、確かに食えないのは悔やむ。オーク肉は豚肉のように癖の少ない味わいなのに噛めば噛むほど味が出る。塩や胡椒もないのに大変美味しく頂きました。この世界の魔物肉は美味い!


『食事が取れるスキルを持った奴がいたら速攻でヤル!』


大食いとか暴食かな?捕食ってのもありそうだ。弓技とか剣技が使えないのに取得したからって食えるようになるのかな?

そう言えば武器系スキルも検証した。武器系スキルは武器の扱いが上手くなるのではなく、専用技が使えるようになるみたいだ。スキルの横の数字が、多分熟練度になってて熟練度が上がると新しい技が使えるようになるらしい。熟練度を上げるには単純に扱いが上手くなれば上がるらしい。スキルを取得したグボナが体感的にはそんな感じと教えてくれた。俺のスキルは体感でも使い方わからねぇのに。鑑定あるから詳しくスキル見れるのかも知れない。どのみち扱いが上手くなっても俺には覚えれないが…けど。


オークが一匹近づいてくる。


「…グボナ」

『あいよ。螺旋撃!』


槍に回転が加わりオークの巨体に風穴をあける。槍技1の技《螺旋撃》だ。

俺には使えないけどグボナは使えるのだ。《スキルブレイカー》の効果範囲にいるはずなのに何故使えるかは分からない。技には効かないのか?物理は違うのか?結果違かった。俺が持っていてもグボナは火魔法を使うし鑑定もできる。けど、俺には鑑定は出来ず、火魔法も弾ける。ん〜まだまだ分からない。


先ほど倒したオークの肉と魔石をリュックに入れる。

そうリュックだ。あれから探索中に宝箱を発見しリュックを手に入れた。アイテムポーチとか異次元収納的なチートアイテム期待したけど、リュックでも十分御都合主義だよな。いつか欲しいなアイテムポーチ。

まぁ兎に角、リュックのお陰で食料及び魔石運搬が可能になった。これで飢えずに済む。

リュック取得後、食料確保の為にオークを数体倒した。お陰で俺のレベルも上がり、今15になる。今ならゴブリンくらいならワンパンで倒せるとおもう。


「そろそろ行こうか。」

『やっとか。』


階段は既に見つけてある。食料確保を優先して後回しにしていた。一階層(仮)にはゴブリンしかいなかったのに対し、ここはオークしかいない。次の階層に食料落とす奴がいるか分からないからだ。


そう言ってる間に階段に着いた。3階層も変わらず洞窟のようだ。


『さぁて、鬼が出るか蛇が出るか?』

「あんまり強いのはいないで欲しいな。回復手段がない。」

『なぁに言ってんだ。ここまで傷一つ負ってねぇじゃねぇか。』


そう言えばそうだな。グボナを持ってから一撃で全部倒してるな。でも、それって…


「お前が強すぎるだけな気がする…」

『はっはぁ。俺様は最強だからな。』


直ぐ調子にのる。

少し進むと複数の影が見えてきた。


『おいでなさった』


ウキウキとした声でグボナが言う。

人骨の怪物…スケルトンかな?が2匹と半透明で空中に浮いてる人…レイスでいいか?が1人。


「地球なら悲鳴あげて逃げ出す場面だな」


異世界というシチュエーション、ゴブリンやオークとの戦闘でそういうものだと納得出来る。


『…』

「どうした?怖いのか?」

『イヤ、彼奴ら《不死》のスキル持ちだ。どういう効果か分からないがイヤな予感がする。レイスの方は他には《物理無効》《浮遊》《死霊魔法》持ってるな。レベルも15.18.20で高めだ。』


不死か。アンデットなんだから当たり前だよな。レイスの物理無効はやっかいだな。グボナの火魔法くらいしかまともにダメージをあたえられる気がしない。


「とりあえず、やってみるとか」

『おい。危険は犯したくないじゃないのか?』

「尻込みしてもこの階層は彼奴らしかいないんだろうし、3匹が多いか少ないか分からないけど、このくらいの数で通用するかどうか試しておきたい」


アンデットはもっとワラワラ出てくる気がする。実験するならこの数はいいだろう。

俺はグボナを構えスケルトンに突き刺し、そのまま横に薙ぎ払いもう一匹を砕く。バックステップで下がりグボナがレイスに火魔法を放つ。


「やったか⁉︎」

『それ、フラグ。このテンプレ君が!』

「分かってるけど言ってみたいじゃないか。」


スケルトン達は何事も無かったかの様に立ち上がり、レイスは障壁のようなもので火魔法を防いでいた。


「やっぱり厄介だな…」

『あぁ…』


さて、どうしようか。

それから、暫くはスケルトンとの戦闘が続いた。切っても突いても砕いてもスケルトン達は立ち上がる。グボナがたまにレイスに火魔法を放つが、障壁に阻まれる。


『今更だけど、彼奴らの《不死》を詳しく見たら聖属性により無効化するってあるんだ。聖属性以外致命傷を与えられないなんて落ちないよな?』

「…早く言おうぜ。」


最初に言ってほしかった。

その瞬間、油断してしまった。側面からスケルトンが殴りかかってくる。初めてクリーンヒットを受ける!っと思ったが、俺の50cm手前でスケルトンの腕が黒い霧になって霧散した。


『?なんだ?』


あぁそういう事か。


「グボナ。彼奴らスキルに不死があるんだよな?」

『そうだぞ。』

「どうやら俺のスキルで、その不死を無効にしたらしい。不死が無くなったらあんな骨は生きていけないよなぁ」

『そんな事が出来るのか⁉︎』


出来てしまったものはしょうがない。


「さて、じゃーやる事は決まった。」


俺はスケルトン供に向け念じる。

2階層で食料確保中グボナとスキル検証した時に分かった事だ。

俺はの《スキルブレイカー》は範囲を伸ばせる!無限と言う訳じゃないけど今は目算5〜7m。レベル1の頃50cmだったのを考えると最大はレベル×0.5mってところじゃないだろうか?意識しないとデフォルトは50cmだし、最大維持するのは10分が限界。連続しよう出来るけどかなり疲れる気がする。体力じゃなく精神的に。これがMPを消費するって事なのだろう。表示されないだけであるって言ってたからな。

ってな訳でスキルブレイカーの範囲を広げスケルトンとレイスを黒い霧にした。


《レベルが大幅に上がりました。》


「俺は感動している。」

『どうした⁉︎』

「初めてスキルで、魔物を倒した。今までも防御には役に立ってたけど攻撃に使えるのに感動した。他のスキルを覚えれない、俺唯一のスキルが活躍したんだ!」

『そっ、そうか。』


アンデット無双できるなこれ。


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