第46話 そろそろダンジョン進めます
今日はダンジョンに来ている。暫くサボっていたから受付嬢さんがお怒りなられたのだ。
なんだかんだで俺が潜って持って来る魔石や魔道具は他の冒険者達と数が違うので利益が大きいらしい。
26階層から順に進める。出て来るモンスターは獣系。デカイ狼やら虎やらが闊歩していた。グリフィン?キマイラ?そんな合成魔獣みたいなのもいた。結構素早く獣ならではのトリッキーな動きで襲ってくるが、リルの敵ではなかった。
そう、リルだ。襲ってくる獣達を一太刀で斬り伏せて行く。動きの速さはサラを超えている。俺も瞬殺者を発動しなきゃ負けるかも知れない。
27階層では竜種だった。竜種ってもっと深い階層じゃないのか?っておもっていたが、アースドラゴンがもっと浅い階層にいた事を思い出した。久々で忘れていた。
此処にはサラマンダー、ワイバーン、アースドラゴンの亜竜種が闊歩していて稀に純粋なドラゴンと呼べる奴がいた。
此処で嬉々として敵を貫いて行くのはサラだ。グボナが竜のスキルを奪えば自分が強くなります!って進んで討伐している。5mはあるだろうドラゴンに真っ向から挑んでった時は止めようとしたが、グングニルで瞬殺していた。同族の認識は皆無なのは見てわかるが、なんか複雑だ。
28階層はアンデットゾーン。俺の出番ですね。リッチ、デュラハンはモチロン、ヴァンパイアらしき色白紳士が出て来た時は何故人がこんな所にいるんだ?って思った。襲ってきて、俺に触れる前に消えたから敵だったんだなぁって思った。ヴァンパイアさえ消せるスキルブレイカー、不死者は俺には勝てないよ。
そう考えながら29階層へ降りて行く。
その前にステータスを確認しようか。
名前 ユウマ-サトウ
性別 男
種族 人族
年齢 16歳
Lv148
スキル
スキルブレイカー
加護
遊戯の神の加護
称号
アンデットキラー
無傷の殲滅者
瞬殺者
無慈悲なる者
奴隷
サラ-ドラクニル
リルフェン
名前 魔槍グンボルナク
性別 ?
種族 インテリジェンスウェポン
年齢 ?
スキル
奪い与える者
鑑定 隠密 威圧 無詠唱 突進 咆哮 打撃半減 斬撃半減 瞬動 天躯 溶解 金剛 怪力 ブレス 魔法半減
槍技10 剣技10 弓技10 棍棒技10 投擲技10
火魔法10 風魔法10 水魔法8 雷魔法8 無魔法10 時空間魔法5
加護
鍛治の神の加護
名前 サラ-ドラクニル
性別 女
種族 竜人族
年齢 18歳
Lv93
スキル
竜化
鑑定 隠密 威圧 無詠唱 突進 咆哮 打撃半減 斬撃半減 瞬動 天躯 溶解 金剛 怪力 ブレス 魔法半減
槍技10 剣技10 弓技10 棍棒技10 投擲技10
火魔法10 風魔法10 水魔法8 雷魔法10 無魔法10 時空間魔法5
(グボナ込み)
称号
災厄の種族
名前 リルフェン
性別 女
種族 ハーフ(エルフ×獣人)
年齢 15歳
Lv89
スキル
魔獣化
索敵 追跡 隠密 無詠唱 縮地 天躯 怪力
刀技10
水魔法10 風魔法10 土魔法8 氷魔法10 雷魔法10 森魔法6 無魔法10 聖魔法10 時空間魔法10
称号
地を揺らすもの
改めてみると俺、人間辞めてるよな…って言ったらグボナなんて生物辞めてるけど。リルもサラももう集落じゃ敵う相手はいなくなっている。今のサラなら勇者も倒せるだろう。
新しいスキルは怪力、金剛、魔法半減にブレスだ。全部竜種が奪ったやつで、効果もそのまんまだった。サラが口から火を吹いた時は驚いた!口の中火傷してないか確かめさせてもらったよ。
称号は増えていない。サラとかリルにビーストキラーとかドラゴンキラーが増えてないか期待してたんだけどな。俺のアンデットキラーの取得条件に短時間で数多くってあったから時間が問題だったんだろう。モンスターハウスで単騎無双でもしなきゃ取れないよな。そう考えると改めて俺の称号数は理不尽だな。スキル覚えられないけど…
まぁ良しとしよう。改めて29階層へ昇っていく。しかし、ダンジョンとはどういう仕組みなんだろうか?外観から絶対29階層とかあるはずないんだけどな。
29階層につくと目の前には更にあるはずない光景が広がっている。
森だ。洞窟内なのに森が広がっている。だだっ広いワンフロア、天井は今までよりも高いがある。苔かな?天井は淡く光っていた。今までこんな階層はなかったんだが…まだまだ常識に囚われてるみたいだ。
「主人殿…」
「森だな」
「森ですね」
『リルちゃん余裕だな』
「エルフと獣人は森が生活拠点ですから普通です」
そう言う事じゃないと思うんだけど…
「竜人は山岳地帯が拠点なので森はチョット…」
サラもなんかいいだした。
「虫が苦手とか?」
「⁉︎」
「私は平気ですよ」
『サラ?』
「…」
サラは虫が苦手だったか…
「虫型の魔物は倒してたろう?」
「大きいのは平気なんです。小さいのが鱗に付くと隙間から入って来そうでゾワゾワするんです…」
あぁそれは想像するとゾワゾワする。
「それなら私も毛に付くのは嫌ですね」
リルはまだ洗えば落ちそうだけど、鱗の隙間って取れなさそうで怖いよな。
「だが進むぞ。30階層にいかなきゃ転移陣がないだろうからな」
転移陣は5階層毎にしかない。戻るにしたって25階層まで戻って次も25階層から始めなきゃならない。なのでダンジョンに潜る時は儘ならない事態にならない限り5階層づつ進めている。
「はい…」
『サラには俺がいるさ!』
小さい虫に槍があたるか?もし次来る事があるなら虫除け作れないかユリカに相談してやろう。
意を決して皆んなで進む。進むが魔物は一匹もでない。
「リル…魔物の気配は?」
「いえ…ありません」
魔物のいない階層なのか?
「…⁉︎、息を止めてください!」
「?」
リルが叫ぶ。なんだ?
「《ウィンド》」
詠唱破棄でリルが風を起こした。
「もう大丈夫です」
「リル何があったんだ?」
「植物の花粉でしょうか?嫌な臭いがしたので…恐らくなんらかの害があったはずです」
成る程、植物系の魔物が潜んでる可能性があるのか…
『サラ?』
「どうしたグボナ?」
『サラの様子が可笑しい!』
「なに⁉︎」
サラを見ると目わ虚ろでぼーっとしてるように見える。
「サラ?大丈夫か?」
返事はない。次第に俯き、小刻みに震え出した。
「サラ⁉︎」
『リルちゃん浄化魔法!』
「はい!《キュア》!」
「あぁぁぁあぁぁぁ!」
サラが雄叫びをあげキュアを弾く!回復魔法弾くなよ!魔法半減と咆哮のせいだろうが。この世界のスキルは優しくない。次第にサラの体が巨大化する。一部だった鱗は全身にまわり、口は大きく裂け角が生えて来た。
竜化…レベルがあがった事で使用可能になっていたのか…
完全にドラゴンになったサラを三人で見上げる。サイズは前の階層で戦ったやつより遥かに大きく10mはあるじゃないだろうか。グボナは俺がもっている。
「サラ!」
「サラさん!」
返事はない。サラの足が俺たちを踏み潰そうとする。
「危な!」
間一髪避けると、所構わずブレスを吹き出した。
森が焼かれていく。
「リル、グボナを持って二人で水魔法で消化してくれ!俺はサラを止める!」
『俺も行く!』
「俺ならサラを無傷で止めれるから心配するな!竜化はスキルだろ?」
『だけど!』
「森から出る炎は俺じゃ消せないんだ。退路確保の為に頼むグボナ」
直接ならブレスは無効化できるが、森に移った炎は消せない。全く隙の多いスキルだ。
『仕方ない…サラ頼んだぞユウマ!』
「おぅ!」
俺はサラの元へと走る!リルみたいに天駆や縮地使えたらなって思う。サラに殺意なんて抱けないしサラしか相手がいないから瞬殺者も無傷の殲滅者も発動しないのだ。自力の全速力で走る!
サラがコッチに気づいたようでブレスを吹き出した。俺はそれを避け…ないで正面から突っ込む!ブレスはスキルブレイカーで霧散しサラに近づいてスキルブレイカーの範囲を広げる!
見る見る内にサラは縮んでいった。
「あぁぁぁあぁぁぁ」
元のサラのサイズまで縮むと横たわって気絶していた。植物の花粉のような物もスキルであって欲しいな。目覚めた時に正気に戻ってて欲しい。
サラを抱えて二人の所へ戻る。
「お帰りなさいませ」
リルが迎えてくれる。
「今日はここまでにしとこうか…」
流石にこの状態で進む気にはなれない。この森は対策が必要だ。
『25階層まで戻るのか?』
「いや、転移魔道具を使う」
なぜさっき使わなかったのか…忘れてたんだ。
「サラさん装備はそのままなんですね?」
そう、あれだけ巨大化したのに気絶しているサラは元の装備を着ていたのだ。竜化スキルはファンタジー過ぎる。原理が分からない。
「考えても分からないから、帰ろうか」
好都合には違いないから諦めて帰る。
次の日、サラが土下座する勢いで謝ってきたが、俺の責任でもあるので俺も謝った。
「主人殿は悪くありません…」
「俺が未知の領域になんの準備もなく突っ込んだ不手際だよ。サラも気にするな」
「しかし…」
「いいんだ。次は準備して挑もう」
「分かりました」
さて、ユリカに相談しに行くか




