第40話 無傷の殲滅者、参戦!
勇者の剣を弾き、腹に蹴りを入れる!
勇者は2mほど吹っ飛んだ!
「タダじゃすまさねぇぞ!」
俺は吹っ飛んだ勇者に近づき、倒れている勇者の足を刺した。
「ぐぁっ」
勇者が悲鳴をあげる。
「うぉー勇者様を守れ!」
左右から帝国兵が迫ってくる。
が、蜻蛉切に魔力を込め薙ぎ払う。
「ひぃっ!」
勇者は怯えているようだ。
「肩を貫かれてもサラはお前みたいに醜態晒さなかったけどな…」
左手で勇者の胸ぐらを掴み持ち上げ、右手で殴り飛ばす。
「リル!サラの傷を見てくれ。グボナ!力貸せ!」
「畏まりました。」
『お説教はなし?』
「んなもん後だ!」
俺はグボナを手に取り魔力を込める。
「ゲイ・ボルグ!」
30本のグボナに似た槍が空中に出現する。
「ブリューナク!」
30本の槍が雷を纏い熱を帯びていく。
「行くぞ…グングニル!」
俺はグボナを放った。同時に30本の槍が次々と敵を貫き、爆発している。
俺が叫んでいるが実際にやっているのはグボナだ。槍技10の戦技、ゲイ・ボルグ、ブリューナク、グングニル。魔槍グンボルナクの名にふさわしい投擲槍の槍技コンボだ。サラは魔力不足で出来ないらしいが、俺は出来る。身体能力1.5倍に魔力も含まれてるんだろう多分。無傷の殲滅者の効果でも上がってるみたいだし。
グボナが手元に戻って来るまでに、付近の敵軍を殲滅する。
蜻蛉切で薙ぎ払い。
大地の籠手で突き刺す。
グボナが戻ればまたコンボを決める。
数十回繰り返した所で千の軍勢は壊滅した。
勇者は…時空間魔法かなにかで逃げ帰ったようだ。
『レベルが超大幅に上がりました。』
なんか超って言ってるけど?そんなノリでいいのか?
俺はサラとリルの所に戻った。
リルが聖魔法でサラの傷を直していた。
「さて、サラ、グボナ。言い訳はあるか?」
『ちょっ!聞いてくれよ!勇者の聖剣が全ての原因で「ありません。」ちょっサラ!』
グボナの言い訳をサラが遮る。
「グボナ。相手が規格外だろってのは分かってただろ?言い訳になんねぇよ。」
『そうだけど…頑張ったのにサラが叱られるのは納得できねぇ…亜人の街の連中逃すのに1人で帝国軍に向かってったんだぜ?』
そうだったのか…無茶をする。
「サラ…よく頑張った。」
そう言って俺はサラの頭を撫でる。
「あっ主人殿⁉︎」
怒られると思っていたのに褒められてサラが驚いている。だが…
「頑張ったが、無茶をするな。亜人達が無事でもお前を失ったら俺は凄く悲しいぞ?」
亜人供を逆恨みしかねないほどに…
「…申し訳ございません。」
「だから約束破った罰を与える。」
『ユウマ!』
約束破ったのに変わりないからな。罰が無ければ示しがつかん。
「この先何かあるなら必ず相談する事。この先袂を別つ事があっても俺たちは家族である事。二つを誓って貰おうか。」
「主人殿…このサラ-ドラグニル、二つを命に代えても守る事をお誓いします!」
頑張ったやつに酷な罰するつもりもないが、危ない時は相談して欲しい。サラが好きな奴とか出来て出て行くかも知れないが、ずっと家族としていて欲しい。
『ユウマはヤッパリいい奴だなぁ』
「グボナは酢漬けの刑な。」
『なんでだよ!』
どうせ味とか分からねぇんだからいいじゃないか。
「それにしても主人殿もリルもどうやって此方へ?後をつけていらしたのですか?」
「それだ。」
俺はネックレスを指差す。
「そのネックレスは同じ物を持つ者を召喚する魔道具になってるんだよ。俺の魔力が入ってるからスキルブレイカーでも無効に出来ない特別性だ。」
「だからあの時、魔力を流せと…」
「私はサラさん達が旅立った後にききました。」
「家族の危機に駆け付けるのは当たり前だろ?アメには俺だけを呼ぶ専用の渡してる。」
「これを使えばグングニルを使わなくてもグボナ様を投げ放題ですね。」
『いやー!なんかいやー!』
「お前、投擲槍だろ?なに嫌がってんの。でもサラ、グボナだけじゃなくて
俺やリルも召喚されてしまうから、グボナのみ召喚できるやつ作ってからな。」
サラ、ナイスアイディアだ。考えつかなかった。
「じゃ、亜人の街へ行ってみますか。」
4人で亜人の街へ向かう。向こうはまだ騒ぎになっているだろう。




