第35話 じぃさん会議する
「それでは今後の方針について話そうと思うのじゃ」
街開始、初めての会議じゃ。
エルフ代表、イシルボール殿
犬人族代表は先日の使者のポーチ殿
猫人族は最初にワシに話しかけて来た女性、マロン嬢じゃ。
それに、ワシとレン君を加えて5人で会議する。
ミケはワシの付き人に固定された。もう一人マナポーション作りをしていたエルフのフェアラスがワシ付きの部隊じゃ。犬人族からも選出しなくては揉めてしまいそうなので、今は気が合いそうなのを探しておるのじゃ。
「今後は人数も揃った事で出来る事が増えたのじゃ。まずは足りない生活用品の製作をエルフ族へ、食料の自足へ向け畑作を猫人族へ、人族迎撃に向け武器や防具の製作を犬人族へ、そして各種族より10〜20名選出で警務部を作り狩りでレベル上げをして貰いたいと考えておるがどうじゃろう?」
皆んなへ意見を聞くのも大事じゃ。独裁する気はないのじゃから。
「はい、畑作ですが苗がありません。」
マロン嬢が答える。
そうじゃった…ウッカリしすぎじゃ。
「でしたら我らが持ち込んだ物をお使いください。」
「助かりますじゃ、イシルボール殿。」
助かったのじゃ。
「武器はどの様な物をお造りだったのでしょうか?」
「槍や弓じゃの城壁の上からでも攻撃出来る物が良いと思っとった。鍛冶場がまだないからのぅ。剣は打てなんだ。」
「畏まりました。鍛冶場を作ることは可能でしょうか?」
「技術者がおるならば作ろう。」
「助かります。」
「鍋など作る為にも是非ニ棟以上お願いします。」
あぁ〜生活用品にも必要じゃったか。
「鍬なども欲しいです。」
「分かったのじゃ。数棟建てよう。後ほど技術者を紹介して欲しいのじゃ」
「僕は何をすれば?」
レン君が質問する。
「レン君は警務部を率いてレベル上げじゃ。」
「分かりました。」
「期待してるぞ大将。」
レン君は要じゃ。本当に期待しとる。
大将が先陣を切って戦うなど愚の骨頂かも知れんが、ワシらは違う。エルフは知的な者を好むが、街の大半を占める獣人は強き者を好む。力と心で強さを示せばこの街の皆んなはついて来てくれるだろう。
「あの…」
ワシについていたミケが声を上げる。
「どうしたんじゃミケ?」
「街の名前を決めませんかニャ?」
あぁ〜確かに言いづらいのぅ。
「うむ、誰か良い案はないかの?」
「レン殿が決めて下され。」
ポーチ殿が言う。
「それがいいですね。」
マロン嬢もつづく
「ぼっ僕ですか⁉︎」
レン君自信なさげじゃ。
「主君に決めて頂くのが良いと思いますよ。」
イシルボール殿が言う
「それもそうじゃの。レン君、頼むのじゃ。」
「分かりました…では、白亜はどうでしょう?」
「ハクア?」
マロン嬢が不思議そうに言う。
「僕の故郷の言葉でハクは白色の事。城や城壁が白いので、アは亜人のアです。安直かも知れませんがどうでしょうか?」
「いいではないですか!」
ポーチ殿は賛成の様だ。
「ハクアの街に城はハクア城ですかな。良い響きだと思います。」
イシルボール殿も賛成。
「綺麗で素敵な名前ですね。」
マロン嬢も賛成。
「では、街の名前は《ハクア》に決定します!」
パチパチパチ。
レン君が宣言し拍手が起きている。うむ、街が出来たって気分になるのぅ。
それからワシは技術者に会い内装を相談してから鍛冶場作りをする。集落へリアの城への門側に4棟作った。足りなくなる事はないだろう。
レン君は警務部が発足すると直ぐに狩りに出かけていた。数日遅れでワシもミケとフェアラス、新たに犬人族のエリーを連れてレベル上げを行なったのじゃ。
このエリー犬人族で鼻が効き索敵が上手じゃった。ミケは身軽さて敵を翻弄し、フェアラスは薬品類で皆んなをサポートしておった。留めを刺すのがワシの仕事になっておったからワシばかりレベルが上がり申し訳ない。バランスよくなるよう今後は務めよう。
しかし、犬人族に付き人を紹介してもらう時に女子ばかり勧めおる。ミケもフェアラスも女性じゃっからワシ女好きに思われてるのかの?ちとショックじゃ。
そんな感じで1ヶ月は過ごしたら、ついに奴らが来たのじゃ…
ドタドタドタ!
バン!
ミケが慌てて戸を開く。
「ゲンジロウ様!人族が来ました!」




