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今日も神々の遊戯に付き合います  作者: クロアリ
第2章 大魔法使いエルフの参謀
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第34話 じぃさん使者と話す


「ゲンジロウ様。エルフの里の使者殿が到着されましたニャ。」

「ワシじゃなくてレン君に通すのじゃ。ミケ。代表はレン君じゃろ?」

「そうですが…」


今後の事を考えるとレン君に押し付けるのが良いのじゃ。ワシは街が起動に乗ったら隠居して畑仕事でもしようかの。


「代表が代表らしくないと体裁が悪かろう?」

「畏まりましたですニャ…」


納得しとらんのぅ。


「ミケ、ワシはレン君がお前達を助けたいと言わなければ見捨ててたぞ?お前達を救ったのは紛れもなくレン君じゃ。ワシは力と知恵を貸しただけじゃよ。」

「見捨ててたなんて…いえ分かりましたニャ…」


ミケはレンの元へ報告に行く。


まぁ今はコレでよいか。

後々必ずレン君の力が必要になる。あの真っ直ぐな青年は人を惹きつけるからのぅ。


ゲンジロウには確信めいたものがあった。


さて、ワシも行くかの。


談義室に行くとレン君が使者のエルフをもてなしていた。


「ゲンジロウさん丁度良いところに。イシルボールさん、此方がこの街の立役者ゲンジロウさんです。」


レン君がワシを紹介する。


「ゲンジロウと申しますじゃ。」


軽く会釈する。


「おぉ貴方が!私は近くの集落代表をしております、イシルボールと申します。ゲンジロウ殿はこの街を四日で作り上げたとか…俄かには信じられませんでしたが、実物を見ると信じるしかありませんな。私を連れてきた者も本気で驚いていましたからな。見た所お若いのに大したものだ。」


うむ、掴みは上々のようじゃの。


「はい、ワシらにはこうした知識や力はありますが、何分にも人が居りませぬ。貴方方が宜しければワシらには力を貸して欲しいのですじゃ。」

「此方こそお願いしたい!此処ならば皆怯えずに暮らせます。」

「しかし、危険もございしょう。」

「…危険とは?」

「此処は…目立ちますのじゃ。今まで以上の頻度で人族が襲って来るでしょう。」

「そっそれは…」


しっかりとデメリットを伝える事は信頼につながるのじゃ。後から言ったら文句言われるのが落ちじゃからな。


「されど、ご安心くだされ。ここの設備はそれを想定した上で作っております。また、此処にはワシも、神よりスキルを頂いたレンもおります故、そう易々と抜かせはしません。」

「かっ神から!」


此処でレン君を立てる。そうする事でレン君の立場が不動のものになる。


「此処では、このレンを中心に各種族より代表を選出してこの街の行く末を決めていきたいと考えてますのじゃ。」

「我々も参加してよいと?」

「勿論ですじゃ。一人より二人。1種族よりも多数の集落。多種族が暮らす街として蟠りが出来ぬよう務めて参りたいと考えおりますじゃ。ワシはレンの懐刀とし、参加させて頂きますじゃ。」

「なるほど…」


放置したり無下にしませよってアピールじゃ。


「行く行くは帝国に我々の存在を認めさせ、亜人の国を作ろうと考えておりますじゃ」

「なんとそこまで…しかし、実現出来るのでしょうか?」

「何年かかるかは分かりませぬ。我らエルフは生きながらえたとしても今いる他種属がいる間は無理かも知れませぬ。しかし、最初から降伏していてはこれからも搾取され続けるばかり。我らが子孫の為に抗う必要があると考えております。」

「帝国を滅ぼすおつもりですか?勝てるのでしょうか?」

「勝てる勝てないではございません。それに滅ぼすつもりもないですじゃ。やられたからやり返すじゃ子供の喧嘩ですのじゃ。まず、負けない事で帝国に存在を認めさせたいと考えますじゃ。その為にお力添えをお願いしたい。」


何方かがいなくなるまでなんて帝国がやってた事と変わりなかろう。嫌な相手の真似などさせたくないからのぅ。


「…感激いたしました。ゲンジロウ殿!私達集落のエルフは貴方様に忠誠をお誓いいたします。」

「勘違いされるな。ワシはレンに従っておる。レンがおらんかったらワシは此処には力を貸さんかった。」

「…」

「レンの人柄があってこそじゃ。この人柄がこの街を豊かにするのじゃ。」

「…なるほど…貴方様程の方が従うならば何かあるのでしょうね。畏まりました。我らレン殿に忠誠を誓います。」

「ありがとうございます。しかし、忠誠は結構ですよ?僕は皆んなで街を作って行きたい。都合上、僕が最終責任を取りますが代表になられた方は皆んな平等がいいです。また、僕やゲンジロウさんが間違った時に止めてくれないと困ります。」


おぉ〜レン君もいいこと言うのぉ。


「…貴方方がは本当に…ありがとうございます。早急に集落に戻り移転の準備をいたします!」


そう言ってイシルボールさんは足早に自身の集落へ戻って行った。




二日後、犬人族の使者が来た。ワシが出て行く頃にはレン君に尻尾振ってじゃれていたのじゃ。


「僕、犬好きなんですよ。」


イヤ、好きって使者殿じゃからな?


「レン殿の力に感服いたしました。我ら集落の犬人族は直ちに此方へ移転いたします。」

「危険もありますが?」

「かまいません!その為に我らを呼ぶのでしょう?どんな輩が来ても我らが撃退してみせましょう!」

「相手を殲滅しては意味がありません。屈服させるのですじゃ。レンが貴方方を負かしたように。」

「なんと!人族を下につけるおつもりか⁉︎」

「少し違うのですじゃ。殲滅するのは帝国にやれた事をやり返すだけ。嫌な敵国と同じことはしたくないでしょう。相手を屈服させ、我らを認めさせたいのですじゃ。」

「…なるほど…畏まりました。我らの力を存分にお使いください。されば早急に行ってまいります!」


犬人族の使者殿も足早に集落へ戻って行った。


「レン君、なにやったのじゃ?」

「…じゃれて来たから可愛がっただけなんですよ?」


それ多分、相手は決闘のつもりだったんじゃろうな。で、この街を手中に収めたかったんだけど、レン君が異常に強くて相手にもされなかったから屈服したと…


なんか面倒そうじゃな。



後日、エルフと犬人族が街に到着した。これで街は人口100名ほどになる。まだ村レベルじゃが、ここから始まるんじゃ。

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