第28話 じぃさんだけど転移しました。
わしは森の中をあるいている。
なんでかって言うと魔の神とかなる奴に
『You!ちょっと異世界に行って魔法で面白い事しちゃいなよ!』
とか言われたからじゃ。
隻眼で黒い帽子に黒いローブ、手には槍を持った如何にも魔法使いって奴にそんなノリで言われたのじゃ。
とりあえず、ワシのステータスを確認してみるとするかの。
名前 ゲンジロウ-ヤマダ
性別 男
種族 エルフ
年齢 87歳
Lv1
スキル
魔導の極み
加護
魔の神の加護
そうじゃエルフにされたのじゃ、しかも
『エルフで87なら若い若い!そのまま行っちゃいなよ。』
だそうじゃ。
ふざけてるじゃろ?
まったく年甲斐も無くラノベなんて物にハマったせいでこんな目に会うんじゃ。反省じゃな。
まぁ嘆いても仕方ないのぅスキルも確認せねば、
《魔導の極み》
世界における全ての魔法を使える。ただし、使用にはMPを消費し足りなければ使えない。
《魔の神の加護》
魔法に関する様々な知識を得られる。現在確認されている詠唱も全て得る事が出来る。
ふむ、チート言うやつじゃな。ちと試してみるか…これが良いかのう。
『ヘルヘイムより出でし幽鬼の炎よ、我に従い我の思う物をその身で焼き、存在を現世より消しされ!《ヘルズフレイム》』
…
………
……………なにも起きんのう。
これがMP不足と言うやつかの?魔の神の奴め、魔力が多いエルフで更に魔力を強化していたYo!なんて言っておったのに。コレはレベル上げとやらをしなくてはならんのぅ。
しかし、詠唱もながいのぅ〜接近戦じゃつかえんぞ。無詠唱とやらを覚えんといんのぅ。この歳で新しい事に挑戦するのは骨が折れるのぅ。
うむ、しかしこの世界の事が全然わからんの。なにか…ないかのぅ…
ん?これがよいの。
『全知全能なる神よ。我は願う。我に世界の理の一部を授けたまえ!《アーカイブ》』
グガァッ!
強烈な頭痛じゃ…しかし、必要な知識は得たぞ。無魔法の情報魔法じゃ。なかなか使えるのぅ。
で、ここはどうやらヴァル大陸の西側にある森のようじゃ。東にはハルラース帝国ってのがあって、人族至上主義。亜人、獣人差別を推奨してるようじゃ。
わし、ピンチじゃね?
まずは、死なぬように力をつける事が優先じゃの。早速無詠唱の練習をしよう。
これが出来んでは一人でレベル上げもままならんじゃろ。武器もないしのぅ。
無詠唱の練習方法は…ふむ、あるの。
まずは魔法を使うように手先に魔力を通わせるのか。ぽぅっとユックリ指先が暖かくなるかのようじゃのぅ。発動させたい魔法のイメージを加えて…放つ!
小さな炎の槍が木にあたり消えた。
ふむ、一応出来たが威力が足りんの。
ちょっと工夫してみるか。
先ほどと同じように魔力を手先に集め、
『《ファイアランス》』
キーワードと共に放った!先ほどよりも大きく威力ある炎の槍が木を焼いている。
うむ。いい出来じゃ。さしずめ詠唱破棄ってとこかの?
どれ、ステータスは…
名前 ゲンジロウ-ヤマダ
性別 男
種族 エルフ
年齢 87歳
Lv1
スキル
魔導の極み
無詠唱
加護
魔の神の加護
うむ、無詠唱がついてるのぅ。詠唱破棄のスキルはないのかも知れんの。キーワードだけ使えばイメージがしやすいんじゃが。
それから少しの間だ魔法の練習をしたんじゃが気だるくなってきたのでやめた。
これがMP切れかの?
気だるくなって気づいたんじゃが…どこで寝ようかの?




