第26話 お風呂忘れてた。
『夕べはお楽しみてしたね』
グボナその念話俺にしか飛ばしてないよな?
『いや〜それにしてもやっと手を出したか。俺は溜まり過ぎてユウマが死ぬんじゃないかと心配してたぜ。』
1〜2ヶ月しなくても死にはしないだろ?DTじゃねぇんだから。あれ?こっちの世界じゃDTか?歳も16ならヤバかったかな?
まぁいいや。取り敢えず、今日は風呂に入る!作ったのに昨日は忘れてた!アレだけ楽しみにしてたのに忘れてた!
いや〜習慣って怖いね。
ってなわけで風呂を入れるのをアメにお願いする。この世界でエルフの亜種とされる妖精の魔力量は多いらしく、この家の魔道具家電を一日中フルにつかっても気分が悪くなったりはしないそうだ。
本当に優秀なシルキーだ。
「お風呂入ったの!さぁ入るの!その間に洗濯するからなの!」
「分かった。リルも一緒に入るぞ。」
「わっ私もですか⁉︎」
「アメが洗濯するって言ったろ?少しでも回転が速いほうがいい。」
「ではサラさんも…」
「いや、私は鱗がふやけると調子が悪くなるので遠慮する。入るなら夜にするよ。」
「そうですか…」
「さぁリル行くぞ!」
その為に大きく作ったのだからな!
「分かりました。」
リルが覚悟を決めて二人でお風呂に向かう。
『サラ。我慢したのか?』
「なんの事ですか?鱗がふやけると調子が悪いのは本当のことですよ?」
『だってお前、昨夜のない…』
「私にはグボナ様がいらっしゃるじゃありませんか?」
『…』
「グボナ様。私は主人殿もリルも好きなのです。グボナ様も含めて家族なんです。皆んなが幸せになって欲しいのですよ。」
『分かった…暫くは黙って置こう』
「ありがとうございます。」
風呂でリルを洗う。見損なってはいけない。場所の分別はつけられる。
「…本当に洗うだけなんですね。」
期待していらしゃいましたかリルさんや。
「湯船でリル抱いてたら気持ちいいかなってのはあったぞ。」
リルを抱きかかえ湯船に浸かる。
あぁ〜生き返る。久しぶりの風呂だ。
日本人なら風呂に入らねばな。
「思ってたより気持ちいいです…」
リルもご満悦の様だ。
20分ほどして風呂から上がると着替えが用意してあった。アメ、恐ろしく出来る子。
リビングに向かうが、サラとグボナがいない。
「アメ、サラとグボナは?」
「先ほど訓練に行くと出かけて行きましたなの。」
訓練に行ったか。じゃぁ今日はダンジョンは休みだな。
25階層まで進めた事で資金は潤沢にある。他の奴らは20階層のアンデットエリアで止まってるから、まだまだ抜かれる事はない。
「さて、じゃあリル何しようか?」
「私は、」
ガンガンガン!
勢いよく扉が叩かれた!
「無傷様!おいででしょうか!」
「慌てて何かあったのか?」
南の街で解放され、この集落で冒険者をしている獣人の青年だ。
「勇者が、勇者が帝都から出陣しました!1000はいると思われる軍勢を引き連れて居ります。」
「何!目的は俺か?」
「分かりません。ですが、西に出来た亜人の街かと思われます。」
鬼人族がトップにいる街か…
「進路がコッチに向く様なら俺が向かう。ギルドと連携して情報を得てくれないか?」
コッチに向かってくるとしたら原因は俺だ。集落に被害が出ないように早めに打ってでなくては。
亜人の街だったらどうしよう。進路を見極めてからでは間に合わない。俺と同格と思われる奴がいるだろうから大丈夫とは思いたいが、帝国も勇者をだして来たらしいからな。ケモミミ達が心配だ。
「畏まりました。」
獣人の青年はギルドに走って行く。
「ユウマ様…」
「心配するなリル。何とかなるココも亜人の街も。」
「何方も心配はしていません。私が心配しているのはユウマ様です。」
「俺?俺が手傷を負うの想像できるか?」
「…また、壊れそうなお姿を見るのが嫌なだけです。」
壊れそう?俺はそんな感じで殲滅してたのだろうか?あの時も言ってたな。
「俺は壊れそうだったか?」
「はい…ミシミシと心が壊れそうでした。」
自覚ないんだけどな。
「まぁいい。ココが攻められたら俺が打って出る。亜人の街だったら彼方に頑張って貰おう。進路が確定するまでは危うく動けないからな。」
「はい…」
その後帰って来たサラとグボナに事情を説明し、ダンジョンは暫くは休む事にした。
その日はそのまま何も進展はなく終わった。
次の日、サラと先日の獣人の青年、他二名の獣人冒険者が俺の前にいた。




