第25話 そうだ!家を建てよう!
あれから2ヶ月たった。最初に此方の世界に来てから約3ヶ月だ。
その間ダンジョン探索も随分すすんで今は25階層まで探索完了している。
皆んなもレベルが上がり、こんな感じになっている。
名前 ユウマ-サトウ
性別 男
種族 人族
年齢 16歳
Lv87
スキル
スキルブレイカー
加護
遊戯の神の加護
称号
アンデットキラー
無傷の殲滅者
瞬殺者
無慈悲なる者
奴隷
サラ-ドラクニル
リルフェン
名前 魔槍グンボルナク
性別 ?
種族 インテリジェンスウェポン
年齢 ?
スキル
奪い与える者
鑑定 隠密 威圧 無詠唱 突進 咆哮 打撃半減 斬撃半減 瞬動 天躯 溶解
槍技10 剣技10 弓技10 棍棒技10 投擲技8
火魔法8 風魔法6 水魔法5 雷魔法4 無魔法6 時空間魔法3
加護
鍛治の神の加護
名前 サラ-ドラクニル
性別 女
種族 竜人族
年齢 18歳
Lv71
スキル
竜化
鑑定 隠密 威圧 無詠唱 突進 咆哮 打撃半減 斬撃半減 瞬動 天躯 溶解
槍技10 剣技10 弓技10 棍棒技10 投擲技8
火魔法10 風魔法7 水魔法5 雷魔法5 無魔法7 時空間魔法3
(グボナ込み)
称号
災厄の種族
名前 リルフェン
性別 女
種族 ハーフ(エルフ×獣人)
年齢 15歳
Lv68
スキル
魔獣化
索敵 追跡 隠密 無詠唱 縮地 天躯
刀技10
水魔法10 風魔法10 土魔法6 氷魔法8 雷魔法8 森魔法2 無魔法10 聖魔法8 時空間魔法5
称号
地を揺らすもの
既にグボナ、サラ、リルはカンストさせたスキルを持ってる。サラはグボナがいるとしてもこの世界基準じゃ異常だ。人外だ!元々人族でも無ければ希少種だったね3人とも。
ガチで3対1なら負けるんじゃないか俺?俺だけレベルしか変わってない。
キツかった階層は20階層。再びアンデットエリアだった。しかもデュラハンがいたりスケルトンナイトにリッチが普通にいやがった。聖水も数揃えてのぞんだけど、最終的に俺が無双する事になった。俺のレベルはこの階層で飛躍的に上がった。
新しく増えたスキルで天躯は空中を走れるスキル。瞬動は一瞬で動けるスキルだ。リルはサラの天躯を見て覚え、瞬動を見て縮地を覚えた。天才確定だ。瞬動と縮地の違いは縮地の方が距離が長いが直線しか動けず、瞬動は距離は短いが曲がれるのが特徴だ。他はそのままだから説明はいらないだろう。
装備も新調した。サラはアースドラゴンの皮で作った装備一式、リルはランカンスロープと言う人狼の魔物の皮で作った装備。一瞬獣人かと思ったが理性がなく、魔石があるので魔物だと言う。この世界の基準がわからん。俺はデュラハンからとった鎧をユリカに軽く加工してもらって装備している。軽くて丈夫だ。
そうそうこの間、西の方で亜人達が街を起こしたらしい。トップは鬼人族、参謀にエルフがいるらしい。此奴らのどっちかが遊戯の神が言ってた移転者だろう。そのうち会いにいくかな?
帝国は結局なんにも接触して来なかった。まぁ俺に戦力さく余裕がないのだろう。亜人達の街が今後どんな事してくるか分からないのだから。亜人達は攻めて来た人族をことごとく追い払っているらしい。転移者なら俺やグボナと同格クラス、戦闘特化ならそれ以上なんだから当たり前と言えば当たり前だ。
しかし、帝国には勇者がいるらしい。勇者だ。明らかに転移者だ。あと聖女もいるらしい。テンプレだな。利用される勇者と聖女とか。鬼人族の奴が魔王名乗ったら完璧だったが、魔王はヘイム魔国に既にいるらしい。
まぁこの2ヶ月の出来事はこんな感じだ。カジノ《戦士の集い》は相変わらず繁盛してるし、ユリカは転移魔道具やコンロを完成させ、ついにアレを完成させた。
だから俺はついに決意した!
「家を建てよう!」
早速、ユリカの店に行く。
「ユリカ!例のものは⁉︎」
着くなり俺は声を上げる。
「うっさいわね。あるから騒がないの!これよ。」
「これが…」
「そう…お湯の出る魔道具。《お湯の元》さ!」
そういって給湯器ほどの大きさの魔道具を見せてくれた。
「これで風呂が作れる!価格はどうなった?」
「なかなか下げられないわね。大銀貨一枚以下には出来なかったわ。」
「十分だろ。風呂の給湯器なんてもとの世界じゃもっとするぞ。」
「そうなの?」
だいたい相場で20〜30万はする。
「あぁだから売ってくれ。」
「今回はタダであげるよ。アイディア料としてね。これからも儲けさせておくれよ」
「マジか!ありがとうユリカ!」
感激のあまりユリカを抱きしめる。
「ちょ、ちょっとそういうのはリルちゃん達だけにしな!」
「すっすまん。」
慌ててユリカを離す。
「それじゃ土地の相談にギルドに行ってくる。」
「あぁ行ってらっしゃい。家が出来たら呼んどくれ。」
「あぁ分かった。」
次はギルドに向かう。
「受付嬢さんいるかー?」
「…」
「受付嬢さん?」
「…返事しませんからね?」
「いるじゃん」
「ギルマスって呼んでくれるまで、返事しませんからね。」
そこは名前じゃないんだ?
「これはこれは大変美しい受付嬢様、ご機嫌いかがでしょうか?」
「…」
「頑固だなギルマス。」
「はい!なんでしょうか?」
ギルマスって呼んだらすげー満面の笑みで振り返って来た。
「…家を建てたいから土地をくれ。」
「でしたら、ここはどうでしょうか?」
さされた場所はカジノ《戦士の集い》の近くだ。
「こんないいとこ空いてるのか?」
「結構遅くまで営業してるから、夜うるさいらしくて…」
あぁ成る程。
「それは嫌だな。」
「ですよねぇ。チョット危険もありますがダンジョン付近は開いてますよ?」
「危険?」
「未踏破のダンジョンですから魔物大暴走の可能性があります。」
「それって俺が近くに住んでたらギルドとしては大助かりだよな?」
「…そうですね。分かりました。ギルドで誘致します。そこに住んで下さい!」
よっしゃ!タダで土地ゲット!
「ありがとう受付嬢さん!」
「ギルマス!」
受付嬢さんに睨まれながらギルドを後にする。まだまだ引っ張るぜ受付嬢さん。
次は手に入れた土地に来る。
「さぁここからは協力して家を建てるぞ!皆んな図面は覚えているな!」
「「はい!」」『おぅ!』
「俺とサラ、グボナは外装。リルは森魔法で骨組み内装を頼む。詠唱は確立出来てない建物だから無詠唱だ!」
この2ヶ月でリルはエルフ固有の森魔法を取得していた。植物を操る魔法だ。土だけで作っても味気ないしな。
風呂桶は作ってから中に運ぶ。焼き物にしないといけないし。
それから3時間ほどで家が出来上がった。
「皆んなの協力のお陰で我々の家が出来た!今後もよろしくお願いする。各自の部屋を用意してある確認してくれ。確認後リビングに集合。家具を買いにいくぞ!」
各自部屋を確認している。リルとサラ、俺の部屋と客間を二つ用意した。グボナはリルが森魔法でリビングとダイニング、サラと俺の部屋に槍置きを作った。寝る必要はないから何処でもどうぞって感じだ。5LDKか、結構大きな家になったな。
しかし、問題がある。今後は家事を分担しなくてはならない。特に飯が問題だ。リルしか料理が出来ないから負担が大きいってか、グボナがなにも出来ない。
どうしようか…取り敢えず買い物行ってから考えよう。
って訳でまたユリカの店に行く。
「家出来たぞー!家具を売ってくれ!」
「早すぎだよ!」
「中堅レベルの土魔法4人だぞ?いけるだろ?」
「あんたらは規格外だったね。しょうがないわ。で、何を探してるんだい?」
「ベットと布団。食器、コンロ、調理器具、テーブル、イスにソファー食器棚かな?」
「多いね。ベットや食器棚なんか大きのは作りに行ったげるよ。材料用意しときな。食器、調理器具はそっちから選びな。コンロはこれよ。」
「リル、サラ。食器と調理器具、布団も選んでくれ。その他必要な物があったら一緒に買ってくれ。」
「「はい!」」
商品を選んでいると奴隷商の紳士が来た。
「これはユウマ様、御機嫌よう。」
「こんにちは。奇遇ですね」
「はい、カジノの備品を発注しに参りました。ユウマ様は?」
「家を建てたので家具や生活用品の買い出しに。」
「おぉそれはおめでとうございます。何かお祝いをしなくてはなりませんな。」
「いえ、そんなお気遣いせずとも。」
「いえいえ、ユウマ様には普段からお世話になっておりますので。そうですな…シルキーを雇用する気は御座いませんか?」
「シルキー?」
「はい、家事を生き甲斐とするエルフの亜種で妖精です。」
「妖精ですか?しかし、人を頂く訳には…」
「いえ、現在はカジノで給仕や厨房を任せているのですが、近くにシルキーの集落があったのか、このダンジョン集落の噂を聞いて集まってしまいまして…数が多すぎるのですよ。ユリカ様のところにもシルキーが一人おりますよ。」
「そうなのか?」
「そうよ。一人預かってるは、あたいは家事が苦手だから大助かりよ。」
「っと言う訳なのです。シルキーは何分家事が生き甲斐ですので、放っておくのも可哀想で…ユウマ様なら大切にして頂けますでしょう?」
「そりゃまぁウチとしても家事ができる人は大助かりです。」
「それでは決まりですな。後ほどお宅まで連れて参ります。」
そう言って紳士は足早に立ち去った。備品の発注はどうした⁉︎
「俺たちも戻ろうか、ユリカも来てくれるか?」
「あぁお邪魔させてもらうよ。材料はあるのかい?」
「リルが森魔法で作れる木で大丈夫だろう。枝から育てた物なら消えないし。」
「分かった。行こうか。」
そのまま自宅に行き、リルとユリカで家具を作ってもらう。全てが出来上がった頃、紳士がシルキーを連れて来た。
「おぉ立派なお宅ですな。見た所、魔法では作れない様式に見えますが?」
「いえ、魔法ですよ。図面を引いてから無詠唱で作りました。」
「無詠唱!皆様方は優秀でしな!サラとリルフェンも頑張っているようだ。」
「ところでそちらが?」
「はい。シルキーの「シルキーのアメと申しますの。」です。」
「よろしく、アメ。俺はユウマだ。こっちはサラとリルフェン。」
「サラと申します。」
「リルフェンです。リルと呼んでください。」
「シルキーのアメですの。よろしくなの。」
シルキーのアメは背中に薄い羽が生えており飛んでいる。羽ばたいてないから浮いているが正しいかも知れない。
身長は120cmほどで小さいが可愛い顔をしている。
「アメは家事が好きなの!特に料理が大好きだから全部任せるの!」
「それは助かる。俺たちで料理が出来るのはリルだけだったからな。サラを買う前に家事も条件に入れてた気がするけど違ったかな?」
紳士とサラが顔を背けてる。一応覚えててんだな。
「アメが来たからには安心するの!厨房は何処なの?」
アメをキッチンに案内する。ウチのキッチンにはユリカ製のコンロに冷蔵庫(もとの世界とは違い氷魔法付与。たまに魔力充電が必要)電子レンジ(ユリカが原理を知ってたので雷魔法付与で作れた。)、オーブンがある。一通り使い方を説明すると。
「凄いの!カジノにもコンロがあって凄いと思ったけど、ここはもっと凄いの!腕がなるの!」
「ふむ、電子レンジにオーブン、冷蔵庫ですか…今度カジノにも作って頂けませんかユリカ様。」
「あぁいいよ。お金さえ貰えればお仕事だからね。」
「今からアメが料理を作るの!皆んな食べてくの!」
アメが張り切ってる。今日は皆んなも疲れたしいいと思う。
アメは初めて見るオーブンや電子レンジを使いこなし料理を次々に作っていく。
凄いな家事妖精。冷蔵庫にはあまり食材は無かったのに。
あ!あとで洗濯機や給湯器、掃除機も教えてやろう。
「これで全部なの。召し上がれなの。」
「それでは頂きます。」
一口食べる。
「…美味い!」
「ユウマ様、これ凄く美味しいです!」
「主人殿、私は今凄く感動している!」
「アメちゃんお代わりあるかい?」
「あるのー」
アメの料理は最高だった。紳士に凄く感謝して、その日は紳士とユリカは帰っていった。
さて、
「アメ、もう一人紹介するからこっち来てくれ」
「もう一人いるの?」
「あぁこれだ。」
「槍なの〜」
『魔槍グンボルナクと言う。グボナと呼んでくれ。』
「槍がしゃべったの!」
『かぁ〜この反応はやめらんねぇ』
「インテリジェンスウェポンのグボナだ。仲良くしてくれ。」
「分かったの。でも、槍じゃアメのご飯たべれないの〜」
アメが残念そうにしている。
『それは俺も物凄い残念だ。食べれるなら食べたい!』
「アメ、槍さんでも食べれるように、これから頑張るの!」
『アメちゃん素敵だ!』
「アメは素敵なの!」
頑張ってどうにかなるもんじゃないと思うが…それに頑張るのもグボナの方じゃないかな?
この後、アメに家の設備を説明して客間として用意していた部屋を一つアメの部屋にする。アメは設備に感動していたが、楽になり過ぎるのもちょっと不満らしい。その分全ての家の事を任せると伝えたら納得してくれた。
さぁ今日からは一人部屋で就寝だ。
…リルがいないから寂しいな。
コンコン。
部屋がノックされる。
「ユウマ様、起きていらっしゃいますか?」
「リル?」
「入ってもよろしいでしょうか?」
俺は扉を開けてリルを招く。
「どうした?」
「いえ…ユウマ様がいないので寝付けなくて…」
…どうしよう、物凄い可愛い。
そっとリルを抱きしめる。
「リル…今まではサラやグボナもいたからあれだったけど、男の部屋に一人で来るのがどういう事か分かる?覚悟はあるんだな。」
「…はい」
リルを抱きしめながら、夜は更けていった……。




