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今日も神々の遊戯に付き合います  作者: クロアリ
第1章 無傷の冒険者
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第15話 お買い物と三人目


『どうだった?』

「ダメだった。」


俺達は今買い物に来ている。サラとリルの冒険者登録は先に済ませてある。冒険者には獣人もいた為、問題なくできた。

そうそうダンジョン発見の報酬で金貨3枚も受け取った。ギルドショップでは武器防具しか買えない為、金貨3枚をそのまま持って街に出ているのだが…


「すみません。私のせいで…」

「リルのせいじゃない。偏屈共が悪いんだ。」


獣人だの亜人だの忌み子だの言われてて購入するのも入店すら拒否られる。ケモミミの良さが分からん偏屈共め!


「でも、どうしましょうか?」

「まぁ探すしかないよな。武器防具はギルドショップでも買えるけど、生活用品はなぁ〜」


下着とか必要でしょ?


「散歩してると思ってゆっくり探そう。」

「「はい!」」


歩ってるて店頭にでている一本の槍に目がとまった。


これは…


「あたいの作った槍だよ。どうだいなかなかだろ?」


店の中から小柄な少女が出て来た。見た所人族ではない。


「コロボックル?」

「誰が豆粒どチビだ!」

「グハ!」


ミゾオチに鉄拳を喰らう。少女の力じゃないぞ!異世界初のクリーンヒットだ。


「あたいはドワーフだよ!」


ドワーフも小柄な種族じゃないか…この世界にいないはずのコロボックルっで通じるしこの槍…間違いないか。


「ふぅ、いい槍だよな。蜻蛉切。」

「⁉︎あんた…」

「あぁ転移者だ。お前もだろう?」

「そうさ!創造の神から遣わされた神の使徒だよ!頭が高いは!」


えぇ〜この娘、めんどくさい。


「いや、似た様な立場だから。で、この蜻蛉切は幾らだ?」

「これは只の蜻蛉切じゃないよ。心中にミスリルを使って魔力伝道量を上げてるのさ。魔力を流す事によって切れ味上昇、刃拡張が出来る優れものだよ!上昇量は魔力量に比例するけどね。外側はアダマンタイトを使用してる。ちょっとやそっとじゃ傷もつかないよ!金貨3枚だよ。」


ただの蜻蛉切?天下三名槍だぞ?レプリカ如きが図に乗るな!

しかし、これもなかなかの物だが…


「高いな。大銀貨8枚。」

「何言ってんのさ。蜻蛉切なんてあたいしか作れないんだよ。金貨2枚と大銀貨8枚。」

「それもそうだが、他にも買いたい物があるんだ。他の武器や防具も見せてもらっていいか?決まったら全部買うからこれを金貨1枚にしてくれ。」

「商談は合計金額が出てからにしましょう。どんなのがいいんだい?」

「この娘達の装備を探してる。こっちの娘は武器はあるから装備を頼む。」

「亜人かい?ドワーフですら風当たりが強いのによく表に出してられるね。奴隷かい?この助平が!」

「ゆ、ユウマ様は大丈夫です。」

「はい、主人殿は確かに助平ではありますが、私達の嫌がる事は一切致しません。グボナ殿同様信頼出来る方です。」

「グボナ殿?まだいるのかい?」

「はい、このインテリジェンスウェポンのグボナ殿です。」

『…』

「あぁ〜サラ?あんまり簡単にグボナの事をバラさないでくれ?今回はいいけど、俺と同じ転移者でも悪い奴はいるかも知れない。」

「神の使徒様に悪人がいるのですか?」

「ん〜っとな、俺達はこの世界を面白くしてくれって頼まれて来た。俺は遊戯の神さんに言われて来たんだが、他はみんな別々の神さんから言われて来てるんだ。グボナは鍛治の神だしな。例えば戦の神の面白い事ってなんだと思う?」

「…戦争です。」

「そうだな。戦をする神さんだもんな。それをしようとする奴もいるかも知れない。分かって貰えたか?」

「はい、軽率でした。申し訳ございません。」

「でも、はじめあれだけ警戒してたサラが信じてくれてるのは嬉しいよ。これからもよろしく」

「はい!誠心誠意勤めさせて頂きます!」

「そのインテリジェンスウェポンも転移者なのかい?分解させてくれたら安くするよ?」

『断る!』

「グボナ自己修復ついてるって言ってなかったっけ?核さえあれば戻るって。」

『サラに言っといてお前がバラすなよ!自己修復したとしても怖いじゃないか⁉︎断る!』

「ん〜残念。面白い素材だったのに。」


本当に残念そうだ。マッドサイエンティストなんじゃないか?


「あぁ名前名乗ってなかったね。あたいはユリカ-エンドウ。こっちじゃ17歳だよ。スキルは《クリエイト》。素材と構造が分かればなんでも作れるのさ。」

「これまたチートだが、素材はともかく構造ってのが厄介だな。」

「そうなんだよ。加護の方でこっちの世界にある物は大体分かるんだけど、新しい物や元の世界の物は難しいね。知ってる物は作れるし、研究は好きなんだけどさ。」


成る程、となると…


「リバーシって作れるか?」

「?作れるよ?なんでさ?」

「こっちの世界には娯楽が少ないんだ。もしかすると大ヒットするかも知れないぞ?元の世界の遊びなら遊戯の神さんも創造の神も満足するんじゃないか?」

「成る程!盲点だったわ!」

「あと、この世界には生活用の魔道具がない。コンロや照明、ポンプなどデカイのだと風呂だな。一般普及価格で提供出来ればぼろ儲けできそうなんだが…魔道具でも作れるか?」

「フフフ、クリエイトはスキル付与済みアイテムまで作れちゃうのさ!アイテムにしか付けられないけど、持ってないスキルの魔道具も訳ないさ!」


俺との相性がいいな。


「じゃあアイディア提供料としてお願いがある。この娘達の下着や服を作ってくれないか?亜人だからってどの店も断りやがって…」

「それはそれは。女の子が自由に買い物出来ないなんて不憫だね。まかせな!あたいがどんな服でも悩殺下着でも作ってやる!」

「「ありがとうございます」」

「そうと決まったら奥においで!デザインやら採寸やらするよ!」

「「はい!」」


三人は奥の部屋に行った。悩殺下着本当に作るのかな?楽しみだ。

待ってる間に店内を見て回ろう。

刀もあるじゃないか⁉︎…リルに使わせよう。似合うと思うんだ。


それから一時間がたった。


『長いな』

「あぁこれが噂に聞く女の子の買い物か」


結局戻ってきたのは更に二時間あとだった。

服は素材の関係で後日になるそうだ。リル達の下着と蜻蛉切、リルに白雪という名前の刀と俺とサラにチェインメイル、リルにハードレザーアーマーを買った。値引きしてもらって金貨3枚だった。ダンジョン報酬が飛んでしまったが良い買い物が出来たと思う。


「そうだ。このリュックをアイテムバックにできないか?」

「それなら明日の朝までにできるよ。金貨1枚と大銀貨5枚だね。」


リュックを取り出しユリカに渡す。このリュック、ダンジョン産だけに特徴があったのだ。取り出し口がものスゴく広がる。大型の魔物を狩った時にどうしようか困っていたのが解決した。これでヌーみたいな魔物を食える。


「お願いする。余裕があれば、転移の魔道具や連絡する魔道具も研究してくれ。転移は魔法陣つかったやつで。」

「時空間魔法じゃなくてかい?変わったものだから時間かかるよ?」

「かまわない。余裕があればいい。直ぐに必要って訳でもない。」

「わかった。あたいも興味があるから暇見て研究するよ。」

「お願いする。」


時空間魔法じゃ俺が使えないからな。ダンジョンの転移魔法陣が使えたから魔法陣なら大丈夫なんじゃないかと思う。原理は分からないけど。あの時に使えなかったと思うとゾッとする。


そうして、俺達は宿に戻り夕食をとる。


「明日は装備も整ったから冒険者ギルドで依頼を取って魔物狩りに行こう。だから今日は早めに休もう。」

「「はい。」」


今夜も俺はリルを抱き枕にして幸せに寝る。ケモミミは最高だ…



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