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今日も神々の遊戯に付き合います  作者: クロアリ
第1章 無傷の冒険者
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第12話 奴隷商館


「この建物の中にケモミミが…」


木造二階建て、周囲の建物と違い装飾が施してある立派な建物だ。


俺は扉に手をかけた。


『おい!待てって!!』


えぇーい!止めてくれるな!ケモミミが俺を待っている!


グボナの制止を無視して館の中に入る。

中には燕尾服を着た初老の紳士が立っている。


「ようこそ、当奴隷商館へ。本日はどの様なご用件でしょうか。」


…奴隷商館だった。場違いすぎて固まってしまった。よくよく考えるとこの国の基準的に獣人が街にいるのは奴隷商館しかないよな。


『だから待てっていったのに…』


ごめんなグボナ。


うん、開き直って質問しよう。


「奴隷商館は初めてで色々質問させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」

「なんなりと。」

「まず、奴隷の相場はいくらでしょうか?」

「そうですな、状態、男女、容姿、スキルなどで上を見れば白金貨が必要な場合もございますが、下なら金貨5枚ほどあれば十分ですな。」


最低500万かぁ〜流石に人を買うのは高いな。あれ?車買うのと一緒と考えれば安いのかな?分からん。


「奴隷を所持する場合、発生する法的義務はありますか?」

「奴隷を所持した場合は、奴隷に対し衣食住を提供する義務がございます。賃金などを支払う必要はありませんが、所有物として面倒を見なくてはなりません。所有物ですので奴隷自体に住民税なと課せられる事はありません。」


奴隷は物扱いですか。衣食住の面倒を見るからペットか?労働力として求めるなら給料払うより安いのかな?

ちなみに冒険者は住民税がない。すぐ違う街に行ったりするから取りようがないそうだ。ただギルド口座を利用する小金持は月銀貨一枚ほど所得税的に引かれる。なんかちょっと損した気分だ。


さて、色々って言ったけど特にもう質問ないぞ?買える金は持ってるし見るだけ見てみようか…冷やかしじゃないよ。お金はあるし、いいのがいたら買うし!


ノリノリで奴隷買うって言ってる、自分にちょっと引いてしまった。まぁ見るけど…


「何人か拝見させてください」

「畏まりました。ご希望はございますか?」

「私とそう歳が離れていない女性を、家事炊事、私が冒険者なので戦闘も出来ると最高です。予算は金額7枚までで。」

「畏まりました。少々お待ちください。」


紳士はドア開け奥に消えて行った。


『…奴隷買うのか?』

「分からん。いいのがいたら買うしいないなら買わない。運が良ければグボナの使い手がいるかもだろ?」

『⁉︎そんな事考えてくれてたのか⁉︎ってきりケモミミつられてエロい事考えてるんだと思ってたぜ!』


すみません。考えてました。


「そっそんな訳ないだろ⁉︎」

『あっ、考えてたんだ。もう少し誤魔化せたらカッコよかったのに。』

「…男はみんなエロいんだ。エロを否定する奴より健全だろうが!」

『怒んなよ。俺が美少女探すのと同じだろ?仲間だ。』

「そうか、悪かった。」

『怒られついでにもう一個。やたら流暢な敬語がキモい。太々しいユウマはどこ行った⁉︎俺にも優しくしてくれ⁉︎』

「うっせー!」


三十路のサラリーマン舐めんな!敬語くらい使えなくてどうする⁉︎初対面でも失礼なく緊張しないで話せる最高の話術だぞ!


「お待たせいたしました。」


紳士が人族の女性を数人連れてきた。ケモミミはいない。


「獣人や亜人はいないのですか?」

「おや、そちらの趣味の方でしたか。申し訳ございません。この国では亜人は毛嫌いする方が多いので除外しておりました。今連れて参ります。」


そう言って紳士は再度、扉の奥に消えて行った。


「グボナ、ここにはお眼鏡にかないそうなのはいるか?」


小声でグボナに話しかける。


『いや、いないな。薄手の服がエロくていいんだが、好みがいないし俺を使うには不十分なレベルだ。せめて槍技持ちならいいんだが。あとやっぱりケモミミじゃねぇーか!』


ケモミミいいじゃないか⁉︎


「お待たせいたしました。」


紳士が獣人の女性を数人連れてきた。猫耳、犬耳、ウサギ耳。パラダイスだ。


『ユウマ!あの娘買ってくれ!』


グボナが声を張る。グボナが指したのは蜥蜴人族と紹介された娘だ。


『蜥蜴人族って言ってたけど、あの娘竜人族だ。ドラゴニュートだぞ!レベル38槍技も7だ!顔もスタイルも胸もどストライクだ!」


⁉︎申し分ない。値段しだいで即決だ。


「蜥蜴人族の方はお幾らですか?」

「獣人は人族よりも安いので金貨3枚になります。」


素敵だ。購入しよう。…購入。人買うのに購入ってなんか嫌な響きだな。奴隷扱いする気はないけど。エロい事は別で。


「購入したいので、少し話をさせて下さい。」

「畏まりました。」


紳士が蜥蜴人族改めて竜人の娘を連れてくる。


「こんにちは、名前と歳をきいてもいいか?」

「はじめまして、サラ、サラ-ドラクニルと申します。歳は18になります。」


おぅ。こちらの世界としては年上でしたか。


「はじめまして、サラ。俺はユウマだ。早速だがサラを買いたいと思っているんだが、よいだろうか?」

「かまいません。この国では獣人の奴隷を買う奇特な方はいらっしゃりませんので、獣人の奴隷は他の奴隷達の玩具にされるか、鉱山送りです。それよりも良い待遇を約束して頂けるなら誠心誠意お使えしたいと思います。」

「分かった。サラを買おう。」

「ありがとうございます。」


「そういう訳で此方の蜥蜴人族の娘を頂きたい。」

「畏まりました。では、彼方で奴隷紋を刻みましょう。」

「奴隷紋?」

「奴隷につける魔法陣です。無理に解呪すれば死に至らしめます。主人に危害を加えない事、主人の命に従う事を誓わせる紋です。」

「分かりました。」


紳士とサラと共に奥の部屋へと歩く。


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