人間なんかじゃない
もしもしなんて、いえず。
いけしゃあしゃあと制服を脱がず。
茶色い青春を未だすごしているつもりなの子さんたちは、子供でなく大人ではなく人間かもしれなかったのかもね。少女でなく少年ではなく人間としていたかったのかもね。言葉を発する生き物がいたんだよ。弱いクーラーにあてられて、死にそうだ。
もう、声じゃなくて言葉と文字のひとだ
人間じゃあないのだ
それじゃなくてわたしは概念なんだって、そう信じてあげたい
悲しくてかなしいあのこのために
人間じゃあないのだ
人間じゃなくていいんだ
だって区別されたら辞書に閉じ込められる。
花だらけのビルの屋上からやわらかさをふりまいて
あの人口の塔がディストピアを生み出して
なんにもなれないことがなくてなみだなみだなの?
何かになる必要があるだなんて、どこで聞いたのかな
もし文字列になれたら、ひとつの文章になれたなら
文節を超えた新世界から文章爆撃してやるよ
精霊か、神様か、幽霊か無網の輪郭を教えてあげる
人間なんかじゃない、人間なんかじゃない
脳みそが溶けても、心が車に轢かれても
身体が恋に敗れても、魂なんてなくっとも
なんにもなくてもなんでもなくとも
なれてなくてもなれやしなくとも
人間なんかじゃない、人間なんかじゃない
なってたまるか、の強さ