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番号札4番 とあるダンジョンマスターの相談内容

毎度、馬鹿馬鹿しいお話ではありますが。

氏名 : ロバート・ブランクス

年齢 : 55歳

性別 : 男

職歴 : ダンジョンマスター(DM) 37年6ヶ月

技能 : 軍隊指揮 10レベル / 軍師 10レベル / 罠設置 10レベル

     鍛錬 5レベル / 交渉 5レベル / 農業 2   レベル 

特技 : ダンジョンクリエイト

     モンスター召喚

     アイディンティファイ(通常の物品鑑定)

     ヒール(体力回復)

     ライト     

備考 : 職種に拘らずに頑張りたいと思います


職員 :「次の方、番号札4番の方、1番窓口までどうぞ」

DM :「はい」

職員 :「こんにちわ」

DM :「・・・お願いします」

職員 :「どうされました?元気がないと採用してもらえませんよ?」

DM :「・・・すいません」

職員 :「それでは、まず職歴ですね」

    「ダンジョンマスターの経歴が37年6ヶ月、ベテランじゃないですか」

DM :「はぁ、細々とですがダンジョンマスターをやっていました」

職員 :「はい」

DM :「ところが、うちのダンジョンを挟む形でフランチャイズのダンジョンができまして」

職員 :「なるほど」

DM :「個人経営では勝てないですね」

    「まぁ、あちらの店長さんも利益は全て本部に吸い取られて大変らしいですけど」

職員 :「はい」

DM :「それでダンジョンを閉店して、そこで農場を始めたんですよ」

職員 :「どうでした?」

DM :「キノコの栽培でぼちぼち儲けが出る様になったんですが」

    「・・・チート能力者の強盗に襲われまして」

職員 :「えぇ!?」

DM :「ダンジョン閉店の貼り紙をして、農場の看板も大きく出していたんですよ?」

    「居住区まで侵入してきて、今まで貯めていた資金をごっそり」

    「妻も私も殺されるところでした」

職員 :「大変でしたね。犯人は?」

DM :「捕まったんですが、奴等はダンジョンを攻略していただけと言い張っていまして」

職員 :「でも、居住区までは入れないはずですよね?」

DM :「それがバイトで雇っていた若いのが内通していたらしくて」

職員 :「酷いバイトテロですね」

DM :「殺される前に警備隊が来てくれただけでも運が良かったと思ってますよ」

職員 :「はぁ」

DM :「ただ、奴らから奪われたお金や施設の弁償などは期待できないそうで・・・・」

職員 :「・・・分かりました。一緒に良い仕事を見つけましょう」

    「まず、一次産業に目を付けたのは良いと思いますよ」

DM :「贅沢は言わないので、夫婦で住み込みが出来る農夫とかないですか?」

職員 :「賃金は低めですが、高齢でも働ける農夫の仕事は何件かありますね」

DM :「そちらを紹介してください」

職員 :「ちょっとお待ちを・・・・あ、これ!これが良いですよ!」

DM :「どんなお仕事ですか?」

職員 :「会社として農家を経営するスタイルです」

    「作物ごとのノウハウもしっかり教えてくれます」

DM :「それは助かります」

職員 :「作業に召喚した魔物を使役することで、人件費を抑える模索もしているので、モンスター召喚、鍛錬のスキルを持っている方は優遇されます」

DM :「そんなに都合の良い応募があるのですか?」

職員 :「後は店長として在庫の管理、売上の計算など、自営業のキャリアも活かせますね」

DM :「何か凄いですね」

職員 :「これを推薦しておくので、まずは面接を頑張りましょう」

    「紹介状の発行を致しますので、3番窓口の前でお待ちください」

DM :「ありがとうございます」

職員 :「次の方、番号札5番の方、1番窓口までどうぞ」

最近のダンジョンはフランチャイズになってます。

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