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一匹の男

作者: カゼノ

ある日、一匹の男がいた。

そいつはものすご〜く太っていて、肌の色がカッコイイ黒で、

喧嘩強くて負けず嫌いのオオブタ、ゴンデラ。


今日も、〔ブタのいる町〕の中心で暴れているだろう。


「おいっ!おめえッ! 俺の納豆食っただろ!?」


ゴンデラは苛立ちながら言った。


「ハァ!? そんなの知るかよッ!」


「とぼけんてんじゃねぇ!!てめえッ!」


ゴンデラはそいつの首を掴んだ。そいつはふりはらおうと抵抗する。


「だから!知らねーって言ってるだろっ!」


そいつはゴンデラの腕を掴み、強くふい払ったと同時に、ゴンデラは体勢を崩した。


「なんでお前はッそんなに納豆にこだわるんだよッ!」


「納豆がないと生きていけねぇんだよッ!」


ゴンデラの言葉にそいつは、


「じゃあお前、永遠に納豆食ってろ!馬鹿野郎!!」


そいつはゴンデラに言い残し、その場を去って行った。


「ちぇ!ッつまんねー奴だ。はぁ‥今日は見つかりそうにもないな…諦めるか」


ゴンデラは納豆を諦め、その場を歩き出した。

人々(ブタ達)はゴンデラを遠ぞけながらそうっと歩いて行く。


ゴンデラは周りを気にしない大胆な奴なのだ。今日の出来事なんて毎回のことだ。

俺は、100勝0敗だったが、 今日初めて負けた。というより喧嘩じゃなかった。

俺の勘違いだった…。自分に反省をした。


バカな俺だったと。






カァーカァー…‥



カラスの鳴き声?

それとも「もう夕方になりましたよ」の合図なのか??

ゴンデラはボッーとダラダラと歩いて聞いていた。カラスの声を。 って…!


「もう夕方かよっ! この野郎が!っ明日野郎は!バカヤロだーーッッ!!」


叫ぶゴンデラ。

寂しい夜になりそうだ。


   終


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