勇者に出会いました。
はい。『また来週~♪』とかいいながら大分たってました。ごめんなさい、調子のってました。えーと、今後も不定期だと思いますがどんどん書き上げて投稿したいと思います
ちょっとこれから急展開(?)というか強引な風になると思いますが宜しくお願いしたり……しなかったり?(いやいやいや、します。します!お願いしますから!!)
今日は散々な目に合った。いきなり異世界に召喚(?)されてゴブリン達に襲われて勇者に助けられて……その後倒れたし。散々過ぎるだろ!どう考えても女子高生の体験じゃねーだろ!
一応魔方陣が見えたとしても異世界以外の可能性を考えてはいたけど…モンスターいるわ勇者いるわでこれ、異世界決定だよ…はぁ、全く。何処の誰が魔方陣発動させたのか知らないけど今から恨んでても文句ないよね…?つーか恨んでやる!そんで元の世界に帰ってやる!……まぁ、向こうが今どうなってるのか分からないけどね。街中で行方不明者3人か。神隠し扱いかな?
◇◇◇◇◇◇
×××××
「!……何か今寒気した?まぁ、気のせいか。ここ寒いしなー。あーあ。この魔方陣失敗かなぁ?『異世界から××を呼び出す』って書いてあんのに。えー、もしかして解読失敗したのかな?それでも仕方ないか。古代の『失われた魔法』の中にあったもんだし」
◇◇◇◇◇◇
勇者は何か知らないけど笑ってた。うん。ほっとこう。
魔方陣か……勇者なら分かるかな?ちょっと地面に描いてみよっと。
「……勇者。『これ』分かるか?」
「ん?…いや、魔方陣っぽいが、こんなのは見たことないな。これ、何処で見たんだ?」
「そっかー。勇者でも、知らないか。あー、いや。その……ゆ、夢で見たんだよねっ!ありそうな感じの魔方陣だったからさ。気になっちゃって」
上手く誤魔化せたかな?何かさっきから勇者の目が怖いんだよね。態度は変わってない癖に嘘がばれそう。ヤバい。………あれ?そういえばさっきから梨々…リリィとフィーが大人しいな?
「「………」」
………何あれ?勇者見つめながら固まってんだけど。何か頬赤いし、目潤んでるし……何あれ?意味わかんない。勇者を見てみる。
「あー、その。いつもこうなんだ。すまない」
謝罪されたが意味が分からない。はてなマークでも出てたのか勇者が答えてくれた。
「いや、その…………俺女会った女性って大抵そうなるみたいなんだ」
え?何それ。怖っ!異常状態ってやつ?…ん?あれ?俺も女なんですけど? どうして?
「し…じゃなくて。ハクア!どうしてそんなに普通に話せるのよ?」
え?何?どゆことですか?
2人が勇者から目線を外さないまま俺にだけ聞こえる様に囁いてきた。つまりこう言う事らしい。
・勇者は超絶イケメン(俺には良く分からない)
・2人は一目惚れ
・でも、恥ずかしくて話せない(…目線勇者から外してないよね?)
うん。纏めたけど良く分かんないや。まぁ、2人が勇者に惚れたのは分かったし勇者も惚れられるのは日常ぽいからほっとこう。どうにかなるだろう、多分。
そういや、勇者と話途中だったな。……でも、やっぱり何か怖いんですけどー。ずっと此方見てるよ。嘘バレた?あ、気にしてなかったけど服装ってこの世界と違うからかな?勇者のは普通にゲームのキャラぽいのだし。
「あ、あのー……」
「なぁ。ハクア」
「は、はい!」
え?何?何言われるの?思わず背筋伸ばして返事しちゃったけどさ。
「お前って何処から……いや、その髪と瞳の色生まれつきか?」
「え?あぁ。そうだけど、どうかしたのか?」
「やっぱりな……お前、人間か?」
え?やっぱりって何?人間っ?もしかして、もしかしなくても種族疑われてんの??黒髪ってヤバいのか!?
テンパり過ぎて良く分からなくなってきた時に勇者の魅了(?)から解放されたらしいリリィとフィーが助けてくれた。……でも、だからって2人して抱き付くなよ。今は男って事になってんだからさ。
「ハクアは人間よ!何言ってるのよ。貴方!!」
「そうです!ハクアちゃ…さん、えーと。ハクア君は私達の友達なのですよ!そんな「人間か?」なんて酷い事言わないで下さい」
うん。単純に嬉しい。無償で信じてくれる友人関係って良いよね。視界が緩んだ気がする。
まぁ、2人の剣幕に押されて勇者がビックリしてフリーズしちゃってるけどね。
「………あ、いや、すまない。そんなつもりじゃなかった。この世界の人間で『黒い髪』と『赤い瞳』はいなくて。黒髪は魔族でも貴重だし、ましては人間で黒髪は『あり得ない』とまで言われているから気になってな」
わぁお。少ないじゃ無くてあり得ないですか。………何か怖くなってきたけど異世界人(?)ってやつだから大丈夫だよな?元の世界は他にも沢山いたし。
「……赤い瞳については?」
あ、そうそう。それも聞かなくちゃだよな。忘れてたぜ。
「赤い瞳は……いるにはいるのだが。いや、『いたことがある』のだが、赤い瞳を持つものが現れたりしたときは『強大な力を持ち災厄をもたらす』と言い伝えられている。実際魔王とかは赤い瞳が多いしな」
成る程なんとも信憑性の高い言い伝えだな。此方は面倒事の予感しか無いが。……そういや勇者に襲われなかったな。魔王と同じ赤い瞳なのに。
「いや、すぐ倒れられたから瞳の色何て気にしてなかった。それに…失礼だがゴブリン共相手に逃げ出す様な奴は力を持っているとは思えないしな」
ごもっともな意見頂きましたー!あー、良かった良かった。誤解とかされてなかったみたいだ。さっきから此方を見てたのはその為か。まぁ、問題点も分かったし人に会う前にどうにかしないとな。
「それでお前は『ハクア』は何処から来たのか?」
え?バ……バレ…
「や、やだなぁ。あっちの方角の辺境から来たんだよ」
「違う。『何処から』来たんだと聞いている」
バ……バレてる。絶対確信犯だよ、あの態度は!
「え…えっと、その……」
「ん?」
……笑顔が怖いです。我慢出来ません。誰かタスケテー。
「………異世界から来ました」
はい。アウトー。バレました。いや、白状させられました。