まさかの異世界!?
初投稿です!……つい張りきっちゃってきりの良い所でーーと、思ったのですが約4000字(四捨五入で)までやっちゃいました(てへっ)
まぁ。その、最後まで読んで貰えると嬉しいです…!
宜しくお願いしますね
高校2年の夏ーー中学以来会っていなかった友人と連絡を取り、久しぶりに会う約束をした。
……前の日は楽しみで眠れなかったなぁ。服も一生懸命考えたっけ?2人も似たようなものだったらしいけど。
特に変わった事もない普通の日常だったはずなのにどうしてこんな事に…?
今、俺の目の前には豊かな大自然と言える様な風景が広がっている。辺り一面の草原に天にかかりそうな程の大きな山脈ーーとてもじゃ無いけど現実とは思えない、ファンタジーでしか見ない様な風景だった。
一瞬白昼夢かと思った。けど、ここに来てもう1時間がたとうとしていた。まぁ、元から持ってた腕時計だから合ってるか分からないけどさ。
3人の間に沈黙が続く。もう2人も『これ』が現実だと認識したようだ。………でも、夢かも知れないので言葉は発してないが3人で3人の頬を互いにつねってみる。何も言わずに目だけで伝わる程には仲が良かった。
「…痛い」
「…痛いわね」
「…痛いです」
現実だった。
「「「………」」」
「「「はぁ!?ふざけんなよ!!」」」
息合っちゃった。仲良いね。うん。
「……何があったんだっけ?」
取り敢えず落ち着いて状況整理してみようか。
「そうねぇ。確か久しぶりに会おうとして」
「噴水広場で待ち合わせしたんですよね」
「…それから、そこで少し話してたら何か光ったよな」
「光ったわね。目を開けていられない位には、ね」
「光りましたね。一瞬ですが、足下からだったと思います」
そうだ。その時『あれ』を見たんだ……俺たちの世界には無いはずのものを。決して幽霊などでは無いが。
「俺さぁ。見ちゃったんだよね」
「何を?」
「……『魔方陣』」
「それ本当かしら?」
「マジだ。白昼夢でも無くて、これが現実…って事ならそういう事だろ」
「……じゃあ、『ここ』は魔法の世界で、その『魔方陣』が原因…て事かしら?」
「ええっ!そ、それって大問題じゃないですか!?え?ど、どうやって元の世界に戻るのですか!?というか、お2人共どうしてそんなに落ち着いていられるのですか!?」
そう。普通は混乱するよね。でも、今俺は気分最高なんだよねー。だって魔法の世界でしょ?ずっと憧れだったんだから。……2人には悪いけどちょっと楽しみだったりする。ゴメンね?
「風歌、落ち着きなさい。取り敢えず『これ』は現実だとして今後の事を考えましょう」
「……はい」
梨々香が風歌をたしなめてる。(因みに少し上から目線なのが梨々香で慌てているのが風歌だ)梨々香もちょっと楽しそうだ。隠そうとしてるけどちょっと顔がにやけてるよ?……風歌は事実を受け入られなくてちょっと放心してる………大丈夫かな?
「まぁ。その前に1つ確認したい事があるのけれど宜しいかしら?」
確認したい事?……何か問題あったっけ?今後の事以外でだけど。
「あっ、私も気になりました」
?風歌も?ますます何の事だか分からない
「白雪、一体いつから貴女の目は赤くなったのかしら?少なくても今日会った時は昔のまま、黒ではなくて?」
え?
「………俺、カラコンとかしてないよ…?」
え?……え?俺、いつの間に目の色変わってんの?え?何もしてないよ?異世界に来た影響?…なにそれ怖いんですけど 。
……2人の姿は変わってないな。
梨々香は胸位の長さの金髪で軽くウェーブがかかっていて青よりの碧眼。お姫様……よりはお嬢様って感じの美少女なんだけど、つり目で気が強そうで……実際気が強いけど。それで彼氏とか出来なかったよな。うん。一部の男子に踏んで下さいとか言われた事あるらしく一時期荒れてた。あれは酷かった。止めるこっちの身にもなってほしい。あ、ちょっと思い出しただけであの時の男子にムカついてきた。…次行こ次。
風歌はショートヘアの髪型にタレ目だよな。髪と瞳共に綺麗なエメラルドグリーンで。うん。相変わらず可愛い。本人は否定するかも知れないけど守ってあげたくなるような…此方の庇護欲をかきたてる様な奴なんだよな。頑張り屋さんの大人しい性格でつい、いじめてしまうのは梨々香との秘密だ。
「……2人は変わってないよね…?」
念のため確認してみる。
「「………」」
2人が互いに互いの全身を見直している。
「風歌は変わってないわ。いつも通り絶壁よ」
「梨々香ちゃんもいつも通り……って!どこ見てたのですか!?止めて下さいよ!!自分が…自分が……そんなに大きいからって!!」
うん。若干涙目になってるよ風歌。梨々香もそんな笑顔しないの。『してやったり』ってのはダメだよ?……俺も口出さないけどさ。
「はいはい、そこまで。2人共いつも通りなんだから次行くよ次」
「白雪ちゃんだってそこまでないじゃないですか!」
「あら?何を言ってるのかしら?白雪は脱いだら凄いわよ?」
何かが凍る音がした。ちらっと横目で風歌を見てみる
……あーあ。風歌が固まっちゃった。
「2人共そこまでにしようね?」
優しく2人に…特に満足そうな梨々香に『優しく』微笑んだ。
「「ご、ごめんなさい!!」」
宜しい。まぁ、ちょっと怯えた様なのは見逃してあげよう。
「で、今後の事だけど…どうする?」
「そうねぇ。まずは情報収集かしら?それと拠点も決めた方が良いわよね。生きる為にもお金とかは必要になるし仕事も必要よね」
「でも、ここでは戸籍とか私達持ってませんよ?完全なる不審者でしかありません。それに…服装とか私達の見た目がこの世界に合ってるか分かりませんし」
梨々香がまともな意見を出すもちょっと伏し目がちに風歌が問題点を言う。
「……ねぇ、ちょっと考えたんだけどさ。設定作ろうよ。俺、今考えてみたからちゃんと聞いてくれよ?」
2人が真剣に此方に意識を寄せたのを確認してから即興で考えたが今出来る事であると思いゆっくり丁寧に話し始める。
「まず俺達は旅人って事にする。荷物は特に無いし盗賊に襲われたって事にしておこう。……本当に信用出来る人が出来たら本当の事を言って協力して貰おうよ?何か質問はある?」
「私はOKよ。良くありそうな話だし」
「わ、私も大丈夫です!」
ここからが本題だ。
「じゃあ、2人にまず1つ提案がある。………この世界では何があるから分からないから取り敢えず偽名を使う事にしようか。略称でも愛称でも適当でも本名以外で」
2人は目を見開くが少し考えた後、納得したように頷いた。
「了解よ。それで名前はどうしましょうか?」
「あ、俺考えた。まず梨々香が『リリィ』だろ。次に風歌が『フィー』で俺が『ハクア』!」
満面の笑顔で白雪が楽しそうに言うが2人は少し驚き、そして呆れた様な顔をした。
「……まぁ。私の名前はそれで構わないけど、その……貴女の名前」
「ゲームのキャラのじゃないですか!?しかも男キャラだったでしょう?何考えているのですか!」
「良いんだよ、それで。女3人の旅人よりも男が1人でもいた方が安心だろ?……目が赤くなった以外に俺、何か変わった?」
その言葉を聞くと2人がどこか悲しそうな目をしたが白雪は気づかなかった。
「……いいえ。前と変わらない男か女かと問われても即答出来ない位に中性的よ。加えてその口調なら端から見ても気付かれないわね」
「……クセ1つ無く真っ直ぐな綺麗な黒髪も腰までありますが………ポニテにしていても男と言われれば信じるでしょうね…」
そう。俺はれっきとした女だが、自分の性別に興味は無いし強いて言えば男キャラの方が性に合っているのだ。……見た目が中性的という事もあるらしいが。これでも一応便利と思ったことはある。男の格好をすればイケメンと言われるし女の格好をすれば美少女と言われる位には整っているらしい。
自分ではそう思ったことは無いのだが周りが言うのだから客観的に見ればそう言う事なのだろう。
俺の容姿についてまとめてみようか。
黒髪黒目(今は赤目だけど)で、髪は腰位までのばしていて普段はポニテにしている。目はじと目。中性的な顔立ちで身長は165cm。まぁ、男としては低いが大丈夫だろう。うん。胸もあんま無いし(梨々香曰く着痩せしているせいなだけで結構あるらしいけど人前で脱がないから大丈夫。大丈夫……まぁ、一応さらしでも用意しておこうかな。うん)口調も男キャラの方が慣れてるし、ね。(私とか言えないし)声は声変わり前とかで誤魔化せるだろう。(そうじゃなきゃ困る。絶対誤魔化してやるもんね)
今日も都合良くズボンスタイルだし。他の2人はスカートなのでこの役は出来ない。というか、やらせない。………どんな危険があるかも分からないし。
「じゃあ、これで決定な。確認するぞ?まず1つが盗賊に襲われて荷物を失った男1人と女2人の旅人であること。次に偽名を使う。俺が『ハクア』で」
「私は『リリィ』ね」
「私は『フィー』です…!」
2人を無理矢理納得させ『設定』を確認する。特に凝った設定でもなかったが念の為である。少し諦めた表情をする2人であった。
後書き…後書き………取り敢えず、ここまで読んで下さりありがとうございます!
暑い日が続いてますね。いくら本読むのが好きだからと言って家にとじ込もってばかりではダメですよ?(自分も学校行く以外に出てませんが。うん。黙っとこっと)
まぁ、そんな訳で(どんな訳だよ)例え家でクーラーあたってばかりだと体に悪いというのは私の為にもほっといて。まぁ、本に夢中で水分不足とか熱中症にお気をつけて下さいね?
あー。あー。何か変な後書きですが今後とも宜しくお願いします!感想とか待ってます…ね?