男と女・大人と娘どものマルチタスク/non-preemptive multitasking.
【用語】
『マルチタスク』
:複数作業を同時に行っているように観えること。もちろんそんなわけがない。実際にはありとあらゆる作業の最中に当たり前に生じる隙間(待機時間や反射作業など保留や休息に当たらない空きリソース)を別作業に切り替えているだけ。切り替えは即時可能なので知覚が鈍いと同時進行に観える。そう考えれば出来ない人類なんか居るわけがないと理解出来ない人類なんか居るわけがないと解るだろう。
上司を叱った。
「アタマ可笑しいんですか?」
上司の上司に咜られた。
「言い方を考えろ!」
疑問形じゃ足りなかったらしい。
――――――――特別職国家公務員――――――――
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺の得意。
ながら。
今もそう。
ながらは危ない?
・・・・・・・・・・愚鈍と平凡の差。
平均的な人類であれば、携帯を操作しながら人混みを歩く、その程度に支障はない。
人類か怪しいレベルになると、その程度すら出来ない、のだが。
人型の動物は出来ないことばかりを試みるのだが出来ることがないから仕方がない。
そして愛護精神に満ちた周りの人類が可哀想な自分を避けてくれているのか避けられていることに気が付く能力もないのは幸せなのか。
斯くして生きたゴミから死んだミンチになり、人間様から掃除の手間を奪い取るとか何故に発生したのやら。
ランダム発生するクリーチャ駆除に人間を使うのはコストパフォーマンスが合わない。
ならコストがかからない程度に止めてあげた方がコストパフォーマンスが合うのだと。
だから間抜けだけに気になる様に人類に無視される程度で公共スペースでながらは止めろとアナウンスされている。
・・・・・・・・・・という建前の元、人型だから潰すと責任を問われるかもしれない問われたことないけどむしろ遅延の苦情だけだけど振替輸送のコストについて怒られるかもしれないから怒られる前に手間暇金かけて言い訳しておこう、ってだけである。
子どもたち。
頑張って誉められるのは学校だけ?
かもしれない。
大人は結果を成否を問われるんだ?
それはちがう。
絶対に何の役にも立たないと証明済みに手間暇金をかけて仕事の邪魔をする馬鹿はたくさんいる。
――――――――――努力しました――――――――――
だから自分が悪いんじゃない努力が及ばなかっただけだから手順を守ってる自分のせいじゃないから今後も何回目か確認しませんが二度と繰り返しません。
・・・・・・・・・失敗を防ぐことなど思いもよらない害虫、官僚主義者は官庁や企業にたくさんいます。
もちろん人類の多数派は迷惑をかけられるだけ。
まあこうして仕事するフリさせないとバレるから。
そんなもの社会の維持に必要なかったよねって。
もちろん俺なら走りスマホ余裕。
出来ない奴に歩兵は務まらない。
いや俺は普通科じゃないけれど。
陸上自衛隊の事務職は、戦闘時に歩兵となる。
そうあるように期待されている。
そらいきなり機甲科、特科と言われても困る。
準備だけで高額を必要としてる。
いやいや普通科が簡単な訳じゃないけれど、戦闘科の中では一番、比較的には、安くて易くて補充が必要、最期は必ず歩兵の銃剣。
――――――――――戦争反対!
なお、止めに銃撃は素人だけ。
経費の問題じゃなくてね。
近距離障害物に発砲とか自殺。
石ころ一つで跳弾するから。
軟頭弾で貫通させず跳ねさせない?
徹甲弾で貫通させて跳ねさせない?
汎用性にかけるから、全弾ソレには出来ないんだよ。
屋内。
市街。
木立。
森。
そういう何処こそ砲撃爆弾火炎放射機が大活躍する。
確実性には欠けるから、あくまでも抵抗力を無くす為。
だから最期は一突き一突き刺殺するのが必須となる。
それと知ってる相手ならば、工夫の余地は無限大。
銃を知らない相手が知らない内の楽な虐殺と違い。
あくまでも殺し合いの為に造られたのが自衛隊だ。
俺の職場。
だからこそ戦争、対等な殺し合いが起きなくなって久しいが。
――――――――――戦争反対!
そして現代の歩兵は走りスマホ。
データリンクで各レベルの情報共有。
それを視ながら殺しあっている。
FPSゲームの画面に近いかな。
ファーストパーソン、主観視点。
いや、やったことしかないけど。
訓練と違い、ゲームの方は一度だけ観たことあります。
シュミレーションと比較しようとしてすぐ止めた。
なんとなく近い様で、その実は全く違うと混乱するぞ。
だから言われてるのが、自衛官にはゲーマーなし。
マメシバみたいなマニアはいる。
だが職場の専門機に慣れるとね。
フィクションは比較対象になる。
あ~玩具はこんなんね、って奴。
実にマニアっぽい嫌らしい愉しみ方だろう。
だからマニアは実務に向かない無駄が多い。
もっともこれは一兵士用までだ。
指揮官は兵士と同じ物を観ない。
観ていたら戦場は終わっている。
俺や曹長の戦場風景は別の仕様。
戦場を視ながら戦闘情報を観る。
将校下士官は第三者視点に近い。
当然、TPSと似て非なるもの。
主に戦況情報を視て戦わせてる。
兵士や装備の配置や位置に状態。
隣接後方上空の連携可能な単位。
そして確実な敵と、可能性の敵。
動く非敵性障害物、なんてのも。
そんな物を観ながら刻には自分でも撃つ。
だが自分の射撃に集中したら指揮が止まる。
部隊全滅だろ。
指揮に集中したら撃てなくて指揮官が殺される
撃たれないためには撃つのが必須。
よく言うだろ?
撃っていいのは撃たれぬ覚悟をキメた者。
だからゲーマーと兵士は、相性最悪。
マメシバの受け売りではなくて。
地本の担当者からのお悩み相談。
採用すると怒られる定着率0%。
玩具と実機に共通点は全く無い。
いくら最新の89式でさえも。
実戦想定のM14など論外とな。
遊びと訓練に親和性は全く無い。
撃たず争わず歩き走り運び歩く。
陸兵は全てそれなんですけれど。
ファンタジー癖が矯正出来ない。
人格矯正するほどの価値が無い。
遊びに組み込まれた人格、って。
マメシバ曰く元自衛官が多いフィクション業界。
入口で弾くのに失敗、訓練の教官が現場で排除。
一つ一つ全否定する手間は筆舌に尽くしがたい。
そりゃ地本の担当者が怒られる。
訓練先の実務者から、手間かけさせんな、って怒鳴られて。
管理組織がグダグダな自衛隊は現場同士の連携が強いから。
営業マン、じゃなく担当者も大変だね。
勧誘ノルマがあるから仕方なく数合わせって。
米軍の貧困層勧誘担当者と同じ。
日本は砂漠荒野のゴミ棄て場がないからなぁ。
ノルマなんか無視すりゃいいが。
事務官どもに責められるんだとか。
叱責なんか嗤い飛ばせば済むんだが。
何処のスターリニズム体制?
五ヵ年計画とか止めて。
だから俺に三佐以外の無茶振り
現場レベルの現場研修。
間抜けな上司の黙らせ方、基本。
サラリーマンの常識じゃねーか。
偶に出来ない奴がいるんですよ。
俺は普通の人生を送ってきたから出来るけど。
事務仕事しながらそれもながら。
ながらが出来てるのは前提以前。
一兵士だって狭い範囲は観てる。
下士官将校との違いは階層範囲。
兵士とは戦うオペレーターの事。
ランドウォーリャーで失敗した。
だが陸兵すら技術者になる時代。
健康な男に兵器を持たせて兵士。
一山いくらで殺されてこい、ってか。
そんな時代は半世紀前に終わり。
だから人型の動物には出来ないこと。
単なる人間ならば誰にでも可能。
ならば俺の遊び方だって、やるかやらぬかの違いで、特別ではなかろう。
「ヤりながらヤらないのが異常」
娘どもたち一人〃で遊びながら遊ばれ遊んで貰える姿を互いに観せつけさせ将来のオトモダチ候補の来訪を迎撃させながら朝食を開始セレモニーから楽しみながらそれを主に演じ悦び逆転される危機感を高めるメイド五人衆を揶揄いながら焦燥を焦がし出番が来たら挽回を狙う娘どもたちに観せつけやきもきさせながら一人〃の対消滅にわっくわくしながら。
「かまってチャンか!」
それな。
ネコと娘どもの共通点。
正しい弄び方。
だんだん味わいが高まる。
第一段階。
悲しい眼。
これが一番、ツラい。
しかし乗り越える価値がある。
第二段階。
恨みがましい眼。
これが一番、愉しい。
しかし此処で留めてはならん。
たいへんもったいないと思います。
第三段階。
自分だけをこそ構わないことに正当な怒りに駆られて特攻。
・・・・・・・・・・簀巻き蓑虫までがセット。
我こそ特別と自負して当然の権利を求めたりせずに、動く。
――――――――――人間、斯くありたい、から造る。
料理は食べても造っても楽しい。
人間も同じ。
最近、知った異世界人やら種族も同じ。
味わいながら造る。
俺の、いつもの。
ありのままを味わい。
あるべきを造ってる。
素材に娘どもが多いのは気のせい、だけじゃない。
三十歳超えてファンタジスタになんかさせるかよ。
「なんないけどナニ」
特に処女。
マメシバだけじゃなく。
今、この部屋で言うと2:3。
メイド長に訊いてないし誰にも訊かないが魅れば解る。
そうだろ?
「そんな目利きはたいちょーだけ!!!!」
処女童貞、気が付かれないと思っているのは当人だけ。
マメシバくらいなら勝手に寄る男たち。
男の気を敢えて惹くのもマメシバだが。
キープしたまま結果的に弄んでるとか。
男なんか簡単にゲットできるってのに。
「そりゃそ~ですが」
うちの娘たち並みに心配だよな。
――――――――――恋愛の実在を信仰空想家。
「目覚めさせたる!」
俺がな。
「皆ガンバ!」
人任せ。
・・・・・・・・・・実際、体験したことも無いのに思い込む患者、それなりに知ってます。
「たいちょーがこんぷりーとしないからでしょー!」
いやいやもちろん。
ファンタジーに死すのが醜い訳じゃない。
むしろ美しい。
女の為に。
男の為に。
友の為に。
理想の為に。
信仰の為に。
国家の為に。
現実とは無縁だからこそ、素晴らしい!
いつまでも観たい。
観て。
読んで。
聞いて。
書いて。
涙を流して、ごはんを食べて寝る。
――――――――――最高だ。
俺が手の届く範囲に可哀想な娘が居なければ。
居なくても創る奴がいるし。
居なくても来る娘がいるし。
居なくしてもまたグレるし。
必ずしも俺が拾って来るばかりじゃないし。
狩って来たり。
採って来たり
集まって来たり。
俺の目の前ならなんでもどうにでもなるし。
子ども自体に縁があるのは仏様の導き。
子どもが多けりゃ厨二病患者も多いわな。
子どもは大人に逆らってナンボだと言うに。
与えられたファンタジーを信じ込む。
いや不幸中の幸い。
仕事?
部下?
軍属?
うちの娘たち!
怖い上官。
元カノとか。
あとマメシバ。
「(!°♪︎°!)」
――――――――俺の手が届いている――――――――
「喰い込んでると言うべきか挿さって入るというべきか絡まれてるのは間違いなし」




