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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十九章「帰郷作戦」
908/994

観せないからこそ視えるもの。

【用語】



『黒旗団』:国際連合軍独立教導旅団。ドワーフやエルフや獣人に人獣などの異世界人と、地球人類(ASEAN諸国兵大隊)が同じ戦列を組む、初の多世界複合部隊。元々は帝国軍最強の魔法騎士「黒騎士」(魔法使いと竜騎士を兼任できる異世界最強の戦士)が個人的に率いていた傭兵軍。決闘(?)で「黒騎士」を殺した(第24話<黒騎士>参照)元カノ個人が団員たちの個人的忠誠心を継承した。それに目を付けた三佐、おっと国際連合安全保障理、ではなく軍事参謀委員会が「実戦経験豊富で各級指揮官もそろっているが絶対数が少ないので部隊編成に難がある」ので「とりあえずまとめておいた」ASEAN諸国連合部隊を組み合わせて再編成した。「帝国最強」と異世界で知られている騎士団。「異世界人と地球人が一緒に戦う」姿を見せやすい。という訳で異世界と日本双方への宣伝素材としても活用されている。しかも元カノの私兵に近い(そのもの?)ことがかえって政治的に使いやすいと思われており、あえて所属があいまいなことになっている。捕虜救出などの活躍、軍規違反者の殲滅見せしめ、魔法の医学複合転用から科学的な魔法強化に人体実験まで勲章と戦争犯罪の宝庫。「三佐」がちょくちょく姿を見せることでお察し。


国家と言う概念が産まれたのは?

19世紀です。

民族と言う概念の少し後ですな。


150年くらい前ですか

・・・・・・・今に至るも、普及したとはとてもとても。


それ以前にそんなモノはありません。

――――――――――必要ありませんから。


過去の事物に自分が知っている名前を付ける。

よくある、よくある希にある。

女が赤子を抱いていたら母子、みたいにです。

知ってるつもりは解って無い。


では、未だに誰も知らない国家は省きます。

それ以前の忠誠心は何方を向いていたのか。


個人に仕えれば王様。

家に仕えれば王家。

体制に仕えれば王権。


殿様でも領主でも公儀でも構いません。

発音が違うだけで同じ概念ですから。


国家と言うブランドとは違って千年の前例があります。


()()()()()から()()()()()()のですが

・・・・・・・一万年もすれば国も前例足り得ましょう?


さて、忠誠です。


――――――――――御恩と奉公――――――――――


これで好いでしょう。

古今東西、同じこと。


労働と対価?

とまあ、勘違いする向きも少なくありませんが。


鎌倉幕府末期の対モンゴル戦争で「対価が無かったから不満が生じた」とか、書いちゃってる輩ですね。


こんな感覚、レジで商品をスキャンさせる扱いでは、異世界でなくとも他者は従いませんよ?





【異世界大陸北東部/帝国辺境領/回復予定領/割譲可能領/作戦周辺領/低要度・高危険度区域/斥候周回範囲/???】


ハイホー(GungHo)!」

ハイホー(GungHo)!!」

しご~と(殺し合い)が!!!」

()()!!!!!!」


・・・・・・・・・・最後の溜がムカついた。

言わずに知られるドワーフたち。


背丈は低く。

身体はデカイ。

縦横比が等しい。

騒々しさアピール。


エルフとは真っ逆のコンセプト。


たち、である。

単独行動苦手なのか。

エルフはボッチ。

ドワーフはたくさん。


殺し会うほど仲が悪いわけだな。


歌詞からすれば大歓迎する。

山を掘り。

森を灼き。

殺し合い。

唄も一生も(たち)でエンドレス。


ハイホー(GungHo)!」

ハイホー(GungHo)!!」

しご~と(殺し合い)が!!!」

()()!!!!!!」


ワンフレーズか!

ワンフレーズだ。


コンサートホールでもない限り、沿道の観客とは一期一会。

――――――――――最後まで(フルコーラス)聴いてはもらえない。


皆やることがあるのだ。

監禁してまで聴かせない。

皆様に愛される占領軍。

愛されるのは簡単だから。

相手の邪魔に為らない。

そんな簡単なことが(愛される)出来ないなら社会的にか医学的にか自然と殺処分されるから心配しなくていい。


だから印象的なフレーズを繰り返し繰り返すのが基本です。

・・・・・・・・・・街宣活動の見本の様だ。


なお、その程度が出来ない思い付かない輩は選挙シーズン以外にも街を彷徨いている、()()()()()から()()()()()


異世界では、そうはいかない。

無意味なノイズは殺される。

聴かされた者一人一人の判断。


自力救済って、そーいう。

・・・・・・・・・・それで社会が困りやしない。


法律より先に社会が成り立った由縁。

法律は社会を必要としている。

法律を社会は必要としてない。

――――――――――前後関係を観れば判ること。


だから、これも自力救済。

ドワーフたちの美声を誰もが楽しまなければならない。

ご不満の向きは自力救済。

軍政司令部まで申し立てる前に街中の者から吊るされる。

巻き添えが嫌な自力救済。

・・・・・・・・・・とはいえ、ノイズではない。


一声乱れぬ合唱(Intempo)


テノール。

野太く高い大声。

バリトン。

野太く低い多声。

バス。

野太く響く追声。


歌詞に共感できるかどうか出身世界に因りません。


共通項は皆さま聴こえる、腹の底。

下から叩きつけていく重低音。

腹式呼吸なんてレベルじゃね~ぞ。


兎に角、唄が上手いことで知られている種族。


地球人も否定しない。

詩ならエルフ。

歌なら異世界人。

唸らせるなら連中だ。


他人のフリをされている、ともいう。


客観的評価は大切です。

近しい関係にこそ重要。

親しい相手を守る為に。


親しくて近しい相手を突き放せませんが。


内容が内容だ。

多世界ハイブリッド。

混合比率がハーフ&ハーフ。


半分だけだからセーフってか、セウトか。


合衆国海兵隊用語を持ち込んだのは、元カノだろう。

陸上自衛隊普通科将校にはよく無いけど偶にはある。


軍は軍同士、戦場内部で納得すれば済む。


普通に殴り込んだりケジメを付けたり付けさせたり。

同僚同期上官を潰すよりは自覚的に殺っているはず。


互いに接触してれば、やむを得ないよね。


法治国家以外に兵を引き渡せない彼方の都合。

引き渡されても、捜査が出来(法治機能が)ない此方の都合。


そら弁護士を頼むより傭兵雇って国外脱出。


北の某国や極東の島国でリンチに合いたい訳がない。

自白を証拠とは呼ばないグローバルスタンダード。

出来不出来以前に概念が理解出来ないする気もない。

先進国だけの例外とはいえ裁かれたいよね、普通。

AIやITみたいに概念を理解してない自覚がない。

なのに知ってる妄想なディスコミュニケーション。


感染症のことを語る上でウィルスってナニか知っているか確認どころか考えたことが今までもこれからもあるかないかまで遡って思い馳せさせるのは

・・・・・・・無知を嗤われただけに思われキレられた。


いや、だから無知であり続けるんですけどね。

産まれてから殺されるまで、不変の餌食。

喰われてる自覚が無い理想の鴨葱。

・・・・・・・・でも小銭にしかならないから要らない。


これは在る意味、多世界相互不理解そのもの。


知ってる、つもりの大多数。

知らせると吊るされる官僚。

絶対に責任だけは取らない種族に喰い潰されて二国目なんたが責任を取るのは現場の判断。


同じ同じ。

そら前線部隊が鉄道を爆破するわけだよ。

誰も責任を取らないなら殺るしかないな。

今も同じ。


今日も前線部隊が独自に交戦現場の判断。

――――――――――明治(スターリニズム)以降突如湧いた100年の伝統。


・・・・・・・・・・エルフがドワーフがホビットやら、その他。

地球文化に汚染されてる辺りどうなのか。


互いに接触すればやむを得ない?

確かに軍政司令部付近では地球文化が広がっている。


主にファッションだけが地球風?

いやそれはマメシバ・ドクトリンであって攻めすぎ。


主に男女関係だけは異世界風味?

まだまだ風味で済んでいるうちは土俵際なんだろう。


たまたま運が良いだけかもだが?

刻一刻と新しい扉を創られてる彼女らに幸あれかし。


深淵を覗くか覗かれているのか?

異世界文化不干渉原則違反を安保理に通報しました。


泥棒に縄を綯わせる。


そんな対消滅じみたことが起こされている、異世界の例外的な試験管が此処、港街。


此所で貴方は目撃者。


一糸乱れぬ隊形。

――――――――――隊列で無いので、お間違え無く。


7.62×51mm弾。

.45ACP弾。

それ以外はオモチャと疑ったことがない新生合衆国大統領の常識。

さすがに.45ACPモデルのデリンジャーを三歳の誕生日に贈られた筋金入り。


マフピストル(手袋拳銃)


至近距離で不意に射殺することに特化した女性向け。

女の肢体で殺傷力がある弾の銃撃戦なんか考えない。


7.62×51mm弾や.45ACP弾を連射したら筋肉や骨格が死にます。

素人民兵モドキ向けの小口径高速弾(5.56x45mm弾)弱装弾(7.62x39mm弾)なら死なないけど殺されます。


警察などは犯人/標的の背後関係を確認しないと役割を果たせない。

だから殺されても殺さないのが任務だから、むしろ使わないんですけれど。


民間人や軍人なら気にしなくて善い。


そりゃ一撃で致命傷を与える大口径弾を使うわな。

なお二発込めレミントンなので二発目で殺します。


バリエーションこそレミントン・デリンジャーの特徴。

一人目を殺せば(防げば)後続は家人が殺し尽くして(防いで)仕舞えば善い。


そういう家柄に産まれて殺されるまでが一セット。

先祖代々将軍ということは気に留める価値もない。


だかハイホー(GungHo)!も気にしない。


腰溜に保持したミニガン(M134)ガンナー(砲手)は、四角(よすみ)

市街地の遮蔽物を砕く為。

弾帯を収納したバックパックは低身長超えシェルパ(登山隊荷運組)かな?

越えてるんじゃなくて超えてる辺り。


正しく射手が腕に持ち撃てるのはカリフォルニア(アーノルド・)州知事(シュワルツェネッガー)の基本スキル。

それは異世界ドワーフに継承され、ハンドガンとして異世界に普及中。

国際連合軍がバラ撒いている、とか、言われるママに渡しているとか。

毎秒600発の初期型が厚木に埋まっていたとかで、それ航空機用だ。

7.62×51mm弾は全ソビエト連邦人口の千倍は余裕綽々大丈夫。

バックパックの弾切れまで十分あれば銃身と標的どちらが先に費える。

――――――――――ドワーフ独りで港街一つは逝けますよ?


それが四角と予備に十名。

・・・・・・・・・・港街十箇所は逝けます。


隊形前寄り。

やはりドワーフ。

胸甲前にトンプソン(M1921)・サブマシンガンが前衛。

市街地の狭い射程圏で跳弾を防ぐ。

45ACP弾百発ドラムマガジンで全身コーディネート。

それ自体が鎧なのか増加爆発装甲なのか。


対戦車吸着地雷を全身に吊るしているように観える。

だが大半はドラムマガジンなので御安心あれ。

毎秒20発でもワンマガジンで5秒は保つのだから。

対戦車吸着地雷で建物ごと吹き飛ばす、とか。

そんなことに為る前に撃ち終わることは保証してる。

もちろん弾切れでも分厚い木製銃床が健在だ。

チマチマ銃剣刺殺よりドワーフパワーで撲殺が必須。


大量殺戮なら銃より刀より、鈍器です。

銃は弾が要る。

刀は手入れが要る。

鈍器は代替え物が幾らでも。

名高い9月30分日事件でも、実証済み

※第35話「素晴らしき哉!人生!!」より。


まあ、弾に関しては第三次世界大戦分が有り余っているから、全ての異世界種族を銃殺しても、まだ余る。


それは後続にも言えること。

つまりは変哲の無い弾薬だ。


兜に載せてるMk19(フルオート)自動擲弾銃(グレネードランチャー)は市街地破壊用。

毎分300発以上で一人五分はいける。

40mm×53弾は対人対装甲用とラインナップが充実。

複数ぶら下げた各種(対人対装甲用)(ロケット)72(ランチャー)で十分じゃね?


此方は流石に近接使用5m以内は想定外。

直接射撃への拘りから高みに置いている。

実際には、間接射撃に為らざるを得ない。

Mk19持ちの兜だけが(head)(Mounted)(Display)な訳。


隊形前に掲げられし大旗。

青龍の持ち物の中で翻す。


――――――――――黒塗りの旗――――――――――


国際連合軍独立教導旅団。



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