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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十九章「帰郷作戦」

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872/996

どっちもどっち。


【登場人物/三人称】


地球側呼称《マッチョ爺さん/インドネシアの老人》

現地側呼称《副長/黒副/おじいさん》

?歳/男性

:インドネシア国家戦略予備軍特務軍曹。国際連合軍少尉。国際連合軍独立教導旅団副長。真面目で善良で人類愛と正義感に満ち満ちた高潔な老人。詳細は第一章「進駐軍/精神年齢十二歳」第35話〈素晴らしき哉!人生!!〉参照。

旅団には現地職制の副団長が同格としてあり、白を基調とした魔法使いローブのエルフが努めている。区別の為に肌が褐色な彼が現地兵士に「黒副」と呼ばれている。


十万が百万人でも構いません。


必要なのは?


技術、ではありません。

努力、でもありません。

大切なことは情熱です。


そうですね。


素手は止めておきましょう。

鉈でもあれば善いのですが。

石があれば十分でしょうね。


では一人目。


《太守領港街駐留中/国際連合軍独立教導旅団副長による助言》



【異世界大陸北東部/帝国辺境領/回復予定領/割譲可能領/作戦周辺領/低要度・高危険度区域/斥候周回範囲/???】


良くも悪くも慣れたもの(お出迎え)


怪しい彼女と連れ二人。

三人だけが残った桟橋。

立ち留まって居座る側。


現れたのは三群の集団。

広く長い桟橋を占める。

歩き小走り止まらぬ側。


怪しい彼女から観える動き。


動く三群。

止まる三人。


どちらかを出迎えているのか?

どちらかに出迎えられたのか?

どちらに()()()があるのやら?


埠頭から桟橋をまっすぐ進む三群。


多くの桟橋が並んでいる埠頭。

桟橋は互いに平行し、陸から海へと直交する。


一本の長さは200mほど。

その幅は5mあまり在る。

船積船降場には必須の設備。


その幾らもある桟橋の内、三本。

それが三人と三群の舞台。


一つ目の桟橋。

中程に、怪しい彼女たちの居座る桟橋。

埠頭まで100mくらいの位置にいる。


桟橋全体の左右後ろ。

距離の差があれど海。


道は前にしか開いていない。

其処を進む三群の内、一つ。


これが本隊だろう。


桟橋の幅すべてを占める構え。

中央は密集、肢体を盾に五人。

左右は分散、槍を構える十人。

背後の備えは剣を抜く十人だ。

いとなれば正面から推す陣形。


次は二つ目三つ目の桟橋。

状況が同じなら一まとめ。


一本目の桟橋と平行している左右の桟橋。

桟橋間の距離は概ね50m以内。


舟積の舟が沖にUターン。

舟降の舟が沖から進入。

舟の出入り。

荷の積み降ろし。


タイミングが合うわけも無い。

舟の滞留待機は織り込み済み。

だから桟橋と桟橋の間は広い。

舟や艀が待ち避けるスペース。


その、桟橋周りの海。


海面から海底を覗けるが、脚は着かない。

桟橋の後左右の水深は、それなりに深い。

貨客を満載した舟の底が海底に触れぬ様。


まあ海中を行くなら歩くより泳いだ方が速かろうが。


そして波風穏やかな港の中。

船の出入りや停泊し易い様。


その港中でも穏やかな入江。

貨客を舟から降ろし易い様。


そういう処に造られる桟橋。

怪しい彼女が包囲された処。


怪しい彼女の前、本隊が前の陸路を塞ぐ。

だから、海。


一気に跳び込み潜水すれば、隣の桟橋までは一息だろう。


だから、だ。

僅かに三人だからこそ逃げやすくはある。


海中に逃れぬよう。

海中へ逃さぬよう。

左右で備えている。


真ん中前がゆっくり進めば、左右は先に走り込む。


別動隊とでも言うべき集まり。

視線は怪しい彼女たちへ向く。

注意は本隊の方へ向いている。


常に敵に備えるべし。

常に命に備えるべし。


期せずして熟練兵士と同様に振る舞う。


狙いは怪しい彼女たち。

指揮権を持つのは本隊。

集中しない優秀な戦士。

双方と周りを気にする。


彼らは動物として優秀だったのだろう。


物事に集中出来れば喰われる。

当然だろう。


それ以外の知見を切り捨てる。

良い獲物だ。


何か一つのことに集中できる。

訓練次第で。


安全な檻の中で繰り返される。

反復作業機。


工業化社会で機械になるためにだけ必要な性能。


家内制手工業が始まった異世界。

優秀な職人は規格化が進んでいる。

だが大半は半農半狩()の異世界。


一人で生きていけない動物を造る余裕はない。


集中力が高く落ち着きがある。

・・・・・・・・・・高評価を得られる。

社会的に無意味な通知表なら。


それが何一つ役に立たないことは、皆さん御存知。


学校と呼ばれる収容所。

教育と名付けられた訓練。

考えずに従える(パブロフの犬の)条件付(しつけ)


個人という概念が生まれたのは、個人が滅びたから。

――――――――――証拠に概念(個人)概念(仮説)で終わっている。


名前が要らないのも故ありか。

異世界には義務教育が無い。


寺子屋的な私学が都市部周辺。

大学や士官学校は志願のみ。


高度な研究や実学の応用から。

基礎教養は年長者から継承。


意味を為せぬ者は無視される。

――――――――――非動物的異常者。

社会的弱者として排斥か保護。


まあ殺されなかった場合、狩りや畑には出されずに妊婦や老人と一緒に屋内作業。


そんな人為的精神病に無縁な怪しい彼女。

基礎教養を年長者から授けられたクチだ。

極、一般的。


文盲に読み書きを躾たりはしない。


富裕層は氏族の、非富裕層は村街の老人。

実用的知見を越える例外が学校へ向かう。

極稀な例外。


向いてることは向いてる者たちへ。


そんな彼女の怪しい視点。

向かって来る集団。

向かい立った集団。

相手の状況が良く視えた。


手に取るように。


どうする。

未定。


どうなる。

不明。


どう備える。

決定。


必要にして十分。


足りず。

余らず。

腹八分。


(兵みたいな領民って?)


どうする。

逡巡。

どうなる。

不安。

どうにもならない。

――――――――――これが領民。


(優秀な(下士官)(将校)が居る、だけじゃ無理がある)


最初から組み上げられた部隊を指揮するなら、その部隊並みくらいたまでは、誰でも出来る。


そうあるように造られているのが軍隊の最低基準。


基準を満たせない組織など、豊かで平和な世界には珍しくないが。


日常生活が戦争に始まり戦争に終わる異世界帝国。


異世界の基準と駆け離れた当たり前でしか世界を視ることがない。


最低基準を満たせない部隊は観る前に全滅してる。


現代社会の理想郷。

異世界社会の異端。


その基準であればこそ、素人を素人のまま熟練させるのは、夢か悪夢だ。


現代先進国が失敗し続けた、戦争の現地化(民兵の組織化)

異世界帝国の常備軍にとって厄介な義勇軍。


何かを信頼し委ねている感覚

――――――――――宗教の無い世界で、何が?


だが、強者は夢に生きて悪夢を楽しむ。


怪しい彼女の露骨な視線。

そこに恐れも不安もない。

楽しい観者を楽しんでる。


そんな視点に気付かぬ二群の人々。


別動隊は注意深く動く。

帯のような綱を持つ。


背中から背嚢を降ろす。

背嚢からさ拳大の石。


足元に積み上げていく。

投石器を持った集団。


集まり。

集団。


軍とは呼べない。

それに自覚的。


腕前を補う為に数を揃える。

安定を優先して装具を外す。

つまりは専任投石兵に非ず。


弓矢を用意すらしない辺り、殺る気が視てとる。

いや、観せてこそなら、殺りたくはないのか。


弓は技術が必要だ。

兵であれ、狩猟であれ。


長弓兵。

有効射程50m。

複数名で射て当たる有意な可能性がある。

効力射程100m。

最低でも百名の一斉射で面制圧専用。


短弓兵。

有効射程5~10m。

槍より間合いが長い兵器、という扱い。

最低射程の5m以内だと二射目が間に合わず近接戦闘になる。

だから短剣を備え扱いにも長けている。


帝国軍では普通、弓兵は騎乗しており敵から常に距離を取る。


もちろん1~2m圏内で短弓短剣を振り回す者もいる。

それは突撃兵と呼ばれる部隊。

そんな例外に兵科を割り当てたのは帝国くらいだろう。

そこまでいかずとも技能兵器。


もちろん弓兵でなくとも弓矢は使える。

ただ使うだけなら珍しいだけでしかない。


数人から十数人で10m前後先の的に当てるなら、狩人には出来ること。

的の大きさは大人から兎まで。

常に動いているならこんなもの。

それすら出来るのは、生まれた時から日常的に弓矢を扱っている者だけ。


武器を選ぶ、それ以前の問題。


しかも道具だけで金が係る。

鏃造りだけで鍛冶屋が必要。


石の鏃ならば細工師が要る。

それを矢に仕立てるも同様。


使う前に資本の消費がある。

成果が得られるか判らぬ中。


しかも全てが消耗品とくる。

剣や槍とは比較にならない。


何かに当たった矢は歪んで欠ける。

敵が射た矢を射返すなぞフィクション。

再利用など出来ない矢は使い捨て。


それはもちろん矢だけじゃない。


弓も使えば磨耗する。

使わなくても経年劣化。


素材を組み合わせた複合弓。

素材の数を抑えようとした単弓。


使えば、とても早く。

使わずとも、いずれ。

常に素材は劣化する。


弓矢を使いたいなら使わなくても素材を入手し続けなければならない。


だから、だろう。

――――――――――投石器。


怪しい彼女を挟む二群の選択。

弓矢と違って選ぶことが出来る。


港付近に少ない狩人をさがす必要はない。

港街付近に有り余る筋肉持ちを集めただけ。


石を投げるなら、健康以外は要らない。

投石器の習熟に必要なのは健康だけだ。


必要な素材は余った布と革だけで十分。

誰もが体に巻き付ける程度の物と同じ。


石弾を整え集めるのは河の流れに一任。

形や重さが揃う石なら河原に幾らでも。


水量の安定した河川の下流なら普通だ。

港街は大抵、大きな河の下流に出来る。


地の利があれば弓矢より早く連投可能。

無料で幾らでも弾頭を拾い集められる。


しかも投石器の投距離は矢の有効射程と変わらない。


直投なら短弓に並ぶ。

放投なら長弓に近い。


失血死を狙えないから殺傷力は弱い。

握り拳大の石なら盾か持ち腕を砕く。


その場の制圧力なら余り変わらない。

致命傷が無理なら後で別に殺すだけ。


石は欠けても砕けにくい。

回収して再利用がし易い。


しかも威力に個人差が少ない。

だいたいこんなもの。

それが事前に観ずともわかる。


集団戦闘にも。

個人戦闘にも。

指揮する者にとっても最適だ。


(だれの思い付きかな?)

――――――――――異世界では異端の発想。


禁止されている訳ではないが、余り使われない。

ましてや戦慣れしていない港の素人が知るものか。

素人向きの技や道具ほど、素人には使われない。


例によって帝国のせいだが。

・・・・・・・・・・投石器が不遇な理由。


こんな便利な物を帝国が使わない。

それは帝国中枢の騎竜民族のせい。

草原に小石はあれども石は少ない。


敢えて言うなら岩があるだけだ。


水利に乏しい大陸深奥部。

石を切り出す手間が係る。

だから石造が無いくらい。


遊牧民は、今在る物だけしか視ない観えない。


運べる範囲。

見知った範囲。

それで全てを賄う。


騎竜民族は遊牧民であり騎馬民族。


竜は少ない。

馬は人より多い。

竜の上より馬の上。


馬上に暮らすならば、軽いことが大切になる。


足りない物は奪う。

奪ってる自覚は無い。


馬は自分の一部だ。

だから無理をしない。


疲れさせない配慮。

石より鏃の方が軽い。


乗馬騎射鍛冶精錬。

技能には重さが無い。


だから、生まれた時から軽量と技能を求める民族。


投石兵は他の民族に丸投げ。

属領から統合された多種族。

知らないなら知ってる者へ。


だから帝国が投石兵を使っていないように観えた。


同じ理由。

異世界全体で投石が下火な理由。

帝国が使っていなかったから。


帝国以外、反帝国。

反帝国は帝国の鏡。

帝国より弱い諸国。

強い帝国を模倣した。


結果、同じ土俵にも乗れずに皆殺し。

優れた者に習ったりするから殺される。


得意な者に任せて我が道を進めば

・・・・・・・・・・マシではあっても同じこと。


怪しい彼女は知ってる、つもり

――――――――()()()青龍を模倣しようとしている。





()()()()の悪いプロパガンダ。

……詐欺師の常道とも言いますが。


「ワクチンの副作用で死ぬ確率は飛行機事故より低い」

そりゃそうでしょうよ。


本来のワクチンは

「弱毒化したウィルスを投与して制御できる程度に発症させて免疫パターンを獲得させる」

シロモノ。

敢えて病気にしない(発症させない)と免疫は得られない。

副作用が無かったら役にたちません。


副作用が出るのは仕様です。

副作用が出なきゃ役立たず。

……ワクチンってナニ?から始めろ(笑)。


んで。

コロナ・商品名「ワクチン」(笑)。


無症状ウィルスを強毒化して発症させる。

でないと免疫を得られませんから当たり前。

だから危険かと言えば、そうでもない。


つまりはコロナが安全だから。

ゼロにナニを乗じてもゼロ。


ただ医療廃棄物、おっと異物を体内に投与したら、それがなんであれ危険はあります。


死ぬかもしれない。

それが飛行機事故と同じリスク。

ほうほう。


頭が悪いってこれだから。


飛行機には移動のメリットがあります。

リスクと比べて、どちらを取るのか?

って話。


ワクチンでナニを得られるんですか?


感性予防は出来ない。

重症化防止も不可能。

厚生労働省の保証付。


ゼロを得る為にゼロ以上を費やすならリスクは無限倍。

隕石に当たって死ぬなら諦めもつきますが(笑)。


頭が悪いって、凄いですね(嗤)。

さて、余談。




理解出来ない言葉で鳴く動物は居ます。

もちろん屠殺すべきですが。


例えば日本銀行の上層部(ボケナス)に「価格弾力性」という単語を知っているかと問えば知っているでしょう。

ただし自分たちの政策(思い付き)の愚かさには気がつかない。


意味を理解せずに音と表記を暗記しているだけだからです。


入力に対して出力してるだけ。

パソコンと同じ。


アレ、動物かなぁ?


ペーパーテストに特化させた結果生じた人造狂気。

答えがある問題って便利なんですよね。

採点者の責任が無くなるから。


それはゲーム(テスト)が得意な動物。

もちろん量産しても何一つ役にたちませんが。

採点する側にもされる側にも同じ。


だからこそ生産過剰社会に浸透したのでしょう。


戦争。

ニート。

高齢者。

高学歴。

何も生み出さないからこそ経済を動かせる。


ということは高校生以下で成績が良い10%ほどは生かして置くべきなのかもしれません。


従順で収納しやすく何の役にも立たない狂人。


純粋な消費者としてゴミを喰わせて置くなら理想的な動物(ブタ)

そりゃ大量生産しようとされるわけですね。


……なんでそこまでして経済を動かさなければいけないのかは知りませんが。


だから皆さん学校の勉強(と称する訓練)が嫌いで苦手で何の役にもたたないと御存知のとおり。


人間、いや正常な動物なら当たり前のこと。


良い成績をとれる(適応出来る)のは薬物浸けのブロイラー。

そこに理解を挟めれば知能なんですが……AI(と称するゲームブック/笑)とか言っちゃてる(嗤)動物には無理ですね。


そんな輩が、まだ呼吸している今日この頃。


しかもそれに「顔を人目に晒せない」連中が加わって。

いや、後者は社会の為なんですけど。

いや、晒す被害より「仲間がいると勇気づく」コロナ馬鹿を煽る方が危険です。


「醜い顔を隠すなら馬鹿が消えてから」

そこを強くアピール。


その為に悪天候でも出歩きます。

三年前から変わらずノーマスクで。

そんな訳で更新スケジュール混乱のお知らせでした。

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