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完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十九章「帰郷作戦」
858/993

前史/今度は巧くやります。

【用語】


『野党』

:作品世界における連合与党に対抗する単一政党。転移時点の党執行部/主流は党内左派。異世界転移後、リベラル系与党連合と大連立、挙国一致内閣を造る。が、第一回閣議で閣内不一致を理由に、野党閣僚が全員罷免。全く選挙準備の無いまま、衆議院が解散。準備完了している与党との選挙戦に入った。これを「騙し討ち解散」と呼ぶ。野党内では責任をとって左派執行部は総退陣。代わって少数派ながら責任追求の急先鋒である、党内極右派が執行部を掌握。左派右派ともに執行部から距離を置き、選挙戦に突入。極右のみで創られた公約が、支持層の離叛を招いた結果、大敗。改選前議席が与野党で3:1であったものが、4:1へ。左派議員はほぼ落選。極右と右派は議席を残したが、執行部から極右は追放され右派が主導権を握る。現在、野党は対異世界戦争推進に反対ではないためにその点への言及は避ける方針。代わりに与党の統制経済を批判し、自由主義経済で論陣をはっている。

野党党首に関して

覚書

・この人物は日本最後の右翼思想家と言われている

・与党の詐術で野党内左右両派閥が壊滅しなければ総裁の地位に就くことはなかっただろう

・右翼団体の多くがそうであるように台湾系半島系の人脈に強い

・与党幹事長が大陸系(大平洋双方)に強いことと好対照をなしている

※第228話<この日、なんの日、恥辱の日>参照のこと

※第315話<無限責任> 参照のこと


フランスには拷問を規定した法律がある。


禁止ではない。

規定だ。


だから限度というものがある。

法律とはそういうものよな。

だからやりにくくなるわけだ。


グアンタナモ基地(拷問の為の拷問)が羨ましかろうよ。

――――――――禁止されているから際限が無い。


麻薬。

売春。

戦争。

皆、同じだな。


法律で禁止しているから際限が無い。

――――――――――()()()()()()()()()、かの。


禁止しておれば作法など決めまい。

在ってはならぬ、なれば、在り方など決めぬ。


そうさな。


過剰摂取(オーバードーズ)を防ぐために身長体重既往歴を確認し容量種類を定式を基に割り出し経験者を含む複数人数で時間をずらして楽しむこと。

――――――――――マニュアルじゃ。


麻薬が合法な国で普及している、な。

麻薬が普及している国にはない、な。


だから禁止している国では過剰摂取(オーバードーズ)()()山ほど中毒者が生まれとる。


勘違いしちゃいかん。

・・・・・・・・・・例えて言ってしまえばこうか。


殺人罪は殺人を禁止しちゃおらん。

・・・・・・・・・・殺人を規定しておるだけじゃ。


人殺しとはなんぞや?

善い人殺し。

良い人殺し

悪い人殺しをしたら、どうするのか?


それが、殺人罪、というわけだ。


だから限度というものがある。

だから殺りにくくもなるわな。

だからといって無くならんが。


禁止ではなく意味はある。


だから彼奴は憲法を変えない。

だから彼奴は自衛隊で良しとする。

だから彼奴は国権ではなく国連を使う。


制限の無い戦争をする為。


行為として。

手段として。

道具として。


己と支持者の利益の為に。


只今既に最中ではあるわなぁ。

・・・・・・・・・・際限が無くなる(戦争の為の戦争)ではないか、と?


禁止せんからなんとかする。

戦争から際限が無くなった。

それは不戦条約以後のこと。


禁止すれば制限出来なくなる

――――――――――そら際限が無くなるわな。


金の為の戦争は算盤(理性)が弾けた。


台湾を寄越せ。

朝鮮を寄越せ。

賠償金を出せ。


強盗の論理じゃ。


成否は誰にでも判るわな。

成功すれば万歳三唱じゃ。

失敗すれば焼き討ちよな。


禁止してしまえば()()()()()


国を守る為。

自由の為。

平和の為に。


宣教師の狂気よの。


侵略(先制)攻撃禁止。

――――――――――互いに全力で準備出来る。

政治交渉(宣伝合戦)必須。

・・・・・・・・・・自分だけが正しい()()

宣戦布告なし。

――――――――――最後通牒の期限で準備完了。


成否は誰にも判らん。

なんとでも言い抜け出来る。

神学論争に正解があると思うな。


だから誰にも損益分岐点が判らない。


ルーズベルト。

スターリン。

責任を取らされたのはチャーチルだけじゃ。


そりゃ互いに力尽きるまで停めようが無くなるわな。


だから事変が生まれた。

必要は発明の母だとか。

・・・・・・・・・・鬼子もいいとこじゃ。


非計画的侵略戦争は略奪と虐殺なくして成り立たん。


準備や計画は疎か心構えなし。

敵を知らず味方も知らずじゃ。


計画的侵略戦争なら略奪も虐殺も要らぬ。


要らぬことなら処分出来る。

不可欠ならば罪には問えまい。


・・・・・・・・・・あん?

――――――――――認める?

・・・・・・・・・・解釈?


馬鹿馬鹿しい。


我輩は失敗を反省はするが、恥じたりはせん。

綺麗で穢れ無き過去が要る処女童貞ではない。

次はもっと上手く殺る為に、まだ生きておる。


戦争とは()()モノであって()()()モノではない。


年単位で交渉して時を稼ぎ。

人や物を運びて蓄えて積み。

世界中から金を借り集めて。


それでやっと、兵百万を一年間動かせる。


支那事変では開戦から北平(北京)攻略まで半月。

全面動員まで三ヶ月じゃぞ。


何をどう出来た訳かあろうか。


略奪しなけりゃ駐留すら出来ん。

虐殺しなけりゃ略奪すら出来ん。


それを進撃してみせたのだ。

前線で戦えたのが何人おるやら。

兵の大半は兵站維持(略奪虐殺)で精一杯。


それを何年続けたと思う。

民兵崩れを相手に年じゃぞ。


何しにいったのやら。

始めてしまったから、止められない。

そんなところじゃな。


それ、法匪(官吏)のやることよ

――――――――――()()()()()()()()()()()


だから、じゃ。


軍需物資蓄積半世紀(冷戦ひとつ)分。

憲法9条が残っておる(戦争を縛る法律が無い)

自衛隊が軍隊ではない(警察予備隊なら尚よし)


もとより()()()()の仕掛けよ。


日本国憲法。

国際連合。

冷戦。

世界大戦の為に造られた仕掛け。


興味深い

――――――――――最後まで巧く動くのか?


《東京都千代田区永田町1-11-23/閣外協力も政策協定もない唯一の野党本部/カタリベによる党総裁インタビュー》




【異世界大陸北東部/帝国辺境領/回復予定領/割譲可能領/作戦周辺領/低要度・高危険度領/斥候周回処/???】


彼女は、怪しい船から降りてきた。

だから先ず、疑われた。


怪しい彼女が港街へ降り立つ。

その一ヶ月余り前。


半壊していく港街を眼下にして。

全壊しかねない状況を眺めながら。


青龍の貴族から、一言。

――――――――なんとかしろ(なんとか・・・)――――――――

※第27話〈文明の衝突(非接触事故)〉より


太守領到着数日で港街有力者の一人だが初対面で銃を突き付け軟禁連行中の女性、盗賊ギルド頭目への言葉。


ムチャ振りなのか二手三手なのか。

行き当たりばったりなのか三手の読みか。


そも青龍が海を圧する海龍を連れてこなければ港街は焼け落ちなかった。


パニックを起こしたのは異世界人の勝手?

暴動を起こせなんて命じてない?

通り縋りの地球人が助言してやっただけ?


それは、まったく、その通り。


艦船。

航空機。

車両。


異世界種族を溺れさせ薙ぎ倒し轢き潰して右往左往。

揚陸艦一隻が沿岸住民に与える影響など知らなかった。


艦船が沿岸に寄る前に沿岸全体を無人にするのが交戦規定。


だからこそ揚陸艦もいつもと同じ様に接近しただけだ。

もちろん混乱が起きる可能性は周知されてはいる。


軍政地域で自衛隊正服を観せるとパニックが起きるのは特異な三佐のせいかもしれない。

異世界の街中に出現する三佐は複数存在しない、ハズである、から考慮に値しない。


それが地球人類の認識。

大半はそう考える。


だから善意の第三者として半壊した事前に拉致監禁中の港街有力者(盗賊ギルドの頭)に命令出来たわけだ。


一夜で安息を破壊された異世界種族。


異論を挟む向きは一人しか居なかった。

異論があっても口に出さなかった。

異論が有りそうな者は殺された。


他ならぬ異世界種族同士による口封じ。

誰もがなんとかされないために必死だったから。


斯くして港街は廃滅を免れた。

誰もがなんとかしないとならなかったからだ。


一人一人の我がこと()()()()


それが異世界種族の認識。

大半はそう感じている。


日本の異世界転移から三ヶ月。

異世界侵略戦争開始から一ヶ月。


日本人と会ったことがある異世界種族は、ほとんどいない。


多世界共通、主張より行動。

それぐらい文明の衝突は激しかった。

もとより衝撃波は紋を刻んでいる真っ最中。


もちろん正体不明を気取る彼女は体験していない。


遥か遠くに居たから、ではない。

興味が無かった、わけでも無い。


その頃、船は使えなかったからだ。

青龍以前なら伝わったことだろう。


主要海上交易路の起点となる港街。

船便は多く帝国の魔法通信もある。


何が起きても、すぐに伝播する状況だった。


それが青龍以前の異世界。

彼女が太守領に眼を留めたのは、青龍以後。

僅か二ヶ月半先の異世界。


帝国軍民の魔法通信は、すぐに消滅した。


帝国が育成した魔法使い同士の伝達。

要は魔力を使った魔法使い間の通信。

帝国公用、軍や公職の通信が優先だ。


高い対価と引換に民間の通信も、あった。


帝国そのものと同時に、瞬殺された。

インフラストラクチャーを担う魔法使い。

殺されたり逃げ延びたりで今居ない。


魔法、帝国以前も以後も船便は、あった。


沖に出た船は片っ端から沈められた。

異世界側からは、帰ってこないとしか判らないが。


国際連合武力制裁に伴う海上封鎖。

日本海は国際連合管理下に在る船以外航行禁止。


日本列島では広く広報された。

異世界側には今に至るも誰も周知されなかった。


海上封鎖の基本であるならば、軍艦の通行は許されない。

民間商船も立ち入り禁止が妥当。


異世界では軍船商船の区別はない

現代地球より徹底して同じ様なもの。

だから沈めて善いのかと言えばどうか。


商船どころか漁船も何もかも海岸線を離れると沈められた。

莫大な犠牲者と被害が出ている。


それが青龍の意思である。

それは異世界側に知れた後。

それに不満を言う者はいない。


居なくなった

――――――――――と言うべきか。


そのままであれば、怪しい彼女が港街に船から降り立ちはしなかった。


ほどなく行われた航海許可状の発行。

港街の半壊からすぐ。

太守領だけではなく大陸沿岸部全体。


それが起きたからこそ、怪しい彼女は怪しまれることが出来たのだが。


最初、皆が思っていた。

――――――――――青龍は海を独占したい。


どうやら違う、らしい。

・・・・・・・・・・青龍は海を支配している。


希望ではない。

予定でもない。


命令の必要はない。

だから何も言わない。


今このときの事実として。

青龍の気が変わるまで。


そこから先が異世界種族には解らない。


必要な刻に必要なだけ必要な者/物/モノ使う

――――――――――それが国際連合の発想(地球人類の総意)


これを懇切丁寧に説明された、とある幼女の要約。


「つまり全て(世界)が、わたし(ご主人様の所有物)と同じなんですね♪︎

・・・・・・・・・・ですよね?ね!ね?ね!

――――――――――あひゃん♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎」


説明した側は幼女を使い(利用し)尽くしているのでなで潰すしかなかったのも万やむを得ず。


なにしろ異世界への干渉は粛清フラグ。

ただ安心して帰国したい個人的な希望。


だから港街を復興する。

だから税金を免除する。


だから十万人を帰国させ参事会や大商人や農民たちや船乗り職人他色々が勝手に生きていける形を壊さず造り創り出させる刻ほんの少し権限を使うのは現地代表(魔女っ娘)からの占領軍への要請ってことにして全占領下住民にもハイその通りデスと言わせているぐらいだ。


だから全ての船を追い払った。

だから多くの船が許しを得た。

だから船という船は、全てだ。


百人単位で船乗りが操る船からギリギリ二桁乗れる程度の船まで。


印章は船に与えられる。

許可された範囲内であれば沈められない。

印章が無ければ陸を離れ程なく沈められる。


この取り扱いに舟は含まれない。

舟は保証も警告もなし。


経験上、磯釣り程度なら大丈夫。

沖に出れば帰らない。


そも舟で海の沖になど行かない。

行ってしまえば仕方ない。

遭難したと思えば気にならない。


それが異世界の感覚。

とはいえ、それは舟の話。

船は航海を許された。



2023年最大の嗤い。


とあるスーパー。

とあるコーナー。

とある注意予告。


「現金はつかえないようになります。今のうちに電子マネーの導入を!」


可笑しい(笑)。

見回す限りマスク(馬鹿)の数は、まあ、こんなもの。

でも国を滅ぼすなら、この程度でたりるんですね。


さておき更新スケジュールのお知らせ(いつもの)

知ってるって人はスルーで。




「物価が上がる」

ということは、

「日本円が暴落している」

ということは

「日本国の信用が無くなっだ」

という意味。


経済破綻のせいじゃありませんよ。

それはむしろ結果。

財政赤字のせいじゃありませんよ。

むしろ赤字対策のせい。


コロナで病死する人間はいないが、コロナ対策で飢え死にする人間はいる、同じこと。


そこで冒頭。

代用通貨に信用(経済)を吸収されたんですね。

わたしも各種金券を使い歩いている身ではありますが。

ポイント(代用通貨)全盛の状況は気味が悪くありました。


通貨とは国家。

あるいは体制。


昔から偽造通貨が極刑なのは、反乱だからなんですが。

……野放し。


管理しないのか。

管理出来ないのか。

いずれも等しく体制の崩壊。


ソビエト崩壊のパターンを思い出しますね。


キャストも同じ。

スターリニスト(官僚主義者)

現実を把握するより、把握出来る範囲だけを現実と名付ける。


他人の悪夢の中ってスティーヴン・キングかな?

まったく不愉快。


現実、多分、がホラー。

間違いなくキチガイ(マスク)が手の届く範囲に二人。


これでは、そちらの方に手が出せません。


別作品で現実(ホラー)から逃れられたファンタジー(ホラー)しか書いていませんが、いったいコレはホラーなのやら。


キチンとした(ベタな)ホラーに挑戦するために、目の前のキチガイ観察はかかせません。


いや、類型的で教科書通りで、つまんないですが。

なんで収容されてないかだけが不思議。


コイツら、もう、変化しないかもしれませんね。

コイツらを使ってる霞ヶ関も極まってますけど。


と言うわけで、もう少し観察してみましょう。

と言うわけで、色々出歩く嵌めが続き増す。

と言うわけで、更新スケジュールが遅れます。

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