文明の衝突/Clash of CivilizationsⅡ.
【用語】
『おねいさんず』
:国際連合軍第13集積地駐留陸上自衛隊女性自衛官有志ボランティア。「異世界の幼女童女少女多数を朝昼晩24時間弄んでいるのに上手く騙して逮捕されないロリコンぺドフィリアがくる」と人望厚いメンゲレ軍医大尉に教えてもらい、義憤に駆られて集まった。バックアップ役もいるが、前衛は戦闘力基準で選抜されたために20代の普通科隊員で歩兵戦闘が専門。将来を嘱望された女性将校が率いており、国際連合軍所属の自衛官の大半同様に実戦経験は無いが練度は高い。
親子という本能は、無い。
成体と幼体が近くに居る姿を擬人化しているだけだ。
共存?
寄生?
飼育?
検証すれば判る。
事実から解ったように。
強者と弱者を密室に閉じ込めれば抑止力が働かない。
事件が増えて当たり前だろう。
では、あなた方の関係は。
調べれば判るが、解りたいかな?
――――――――――動物学者――――――――――
【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場/水際から8mの砂浜/ゲストハウス/陸上自衛隊女性将校/傍観者】
今、此の時に立ち会った女二人。
No1。
マメシバ。
二人とも陸上自衛隊三尉。
普通科。
衛生科。
三尉は三人。
一人は男。
国際連合統治軍大尉。
陸上自衛隊では三尉で会計科。
統治軍では軍政官、軍政司令官。
・・・・・・・・・・彼は当事者なので員数外。
元凶?
普通科三尉は思う。
年端もいかない少女たちへ無神経な振る舞いをしているからこうなるのは悪気が無く悪いことをしていないから許されるわけではなく両者の距離を取り持つ女性将校を配置すべき。
衛生科三尉は想う。
一日数回口説き落としてるくせになにもしないなんてなんてひどいことをしてるから恋する乙女が不安を煽られては口説き落とされのシャトルランはよキメれや早く速く、は・や・く!
女二人の想いはさておき。
発問者は女の子。
――――――――――回答者から観れば。
女二人から視て女が三人。
その刹那。
彼が彼女と彼女と彼女に答える間。
魔女っ娘と彼。
お嬢と彼。
エルフっ娘と彼。
独り独りと一対一で向き直るまでに。
彼女たちには、解った。
彼女たちが判ってない、と。
彼女たちもわかってない。
発端が眼に観えるようだ。
おねいさんず。
今日。
今。
初めて異世界の子どもたちと、お喋り出来た、先進国の女たち。
非先進国の女の子たちに、青龍は赤ちゃんが嫌いと思わせた。
現代日本人は乳児が嫌いなのだろうか?
・・・・・・・・・・そのとおりだろう。
(――――――――――ああぁぁぁあれか!)
現代日本人にとって、出産とは恐怖だ!
・・・・・・・・・・地球の先進国基準。
おねいさんずは常識的に振る舞った。
――――――――――振る舞ってしまった。
(・・・・・・・・・・だよねぇぇ)
だから異世界の娘たちがパニックを起こしてる。
――――――――――産まれるものだから。
産む?
産まない?
そんなレベルではない。
産まなければならい?
産んではならない?
意志が介在すると思い付きもしない。
それを否定されるのは、尋ねること。
太陽をどちらから昇らせますか?
――――――――――狂気の沙汰。
((――――――――言っちゃった―――――――))
比較民族学の講義を受けるのは将校だけ。
実践的な教育を叩き込まれるのは軍政官だけ。
一応テキストで繰り返されるだけじゃ防げない。
専門家を称する素人だって、普通に思い込んでる社会常識。
おねいさんずの大半、全員が捕らわれていても可笑しくはない。
産まれる前からの迷信は真理だと思い込む。
宇宙開闢以来から未来永劫まで、そうある物理法則のように。
大地は平で、水平線から海水がザアザア落ちている。
地球は宇宙の中心で、太陽も星も周りを回っている。
親が子を育て、家族が共に暮らし、子には父母がいる。
それを否定すれば火炙りだ
・・・・・・・・・・炎上かもしれない。
それが不自然だからこそ、強制力が生じる
――――――――――出なければ維持できない。
それを維持出来ないからこそ、強く強く。
・・・・・・・・・・夜明けの前が一番暗い。
先進国では、まだ子供が忌避されている。
子供はリスクだからだ。
なぜなら親子という概念があるから。
命に関わるリスク。
危険日、という言葉をきいたことはあるだろう。
その通りのことだ。
人間一人の存在を、一人二人の人間で支えなければならない。
それがどれだけの負担となるのか正確に予測することは出来ない。
自分自身を支えるコストも予測出来ないにも関わらず、だ。
妊娠が原因で自殺他殺に至ることなど、珍しくもない。
だけらこそ一世紀も維持できず少子化に陥り、人間の循環不全が日常化。
子育てを社会で負担するように変化させている最中が、先進国の共通項。
出産の手当て。
教育の無料化。
育児の組織化。
誰も産みたがらない原因の解消。
親子。
家庭。
血族。
解体はまだ終わっていない。
だから悲劇も続いている。
それが異世界の砂浜で起きただけ。
まさに子供は危険。
望まない妊娠が有り得る社会。
だからこそ善意の助言が生じた。
(あの娘たちの想いに絆された、か)
マメシバ三尉には見慣れた光景。
――――――――――愛は勝つ!
歳の差。
幼さ。
立場の違い。
ロリペド死すべし慈悲はない!
・・・・・・・・・・っていきり立っていた彼女たち。
それを妥協させた一途な想い。
まっすぐに男を想う女。
――――――――――先進国基準では女、って言うか女の子って言うか童女幼女もいますが。
マメシバ三尉には問題外。
大問題としていた良識ある大人。
下手に良識があるからこそ、想定内。
純粋な恋心を否定出来ない。
――――――――――先進国基準では、自由意志を妨げてはいけないことになっている。
まあ理屈はともあれ絆された。
此処まではよくあるよくある、マメシバ的に。
実際、あの娘たちの周りに地球人は多い。
誰もが常識人だ。
彼女たちの恋を応援するか黙認している。
皆が皆そうなる。
愛は勝つの実例。
軍政部隊隊員。
――――――――――黙認から声援。
アムネスティ・ガールズ
――――――――――応援から協力。
マメシバ三尉
――――――――――扇動から指導。
まあ政治的な思惑が混じってる国際連合上層部は、また別な形かもしれない。
おねいさんずが早々に黙認に入ったのは妥当なところ。
(・・・・・・・・・・予想すべきだった)
おねいさんずは、だからこそ、助言した。
(――――――――――常識的にはそうなるわよね)
よくあるパターン。
結婚は大きくなったら改めて考えましょうね。
子ども対して大人が言うこと。
お互いに大人になってから。
ここまでは、まあ、理屈になってはいないが、地球先進国の慣習。
(言っちゃったんでしょうね)
(大人になるまでしちゃダメ)
先進国基準の性教育なら基本。
大人の女として少女たちへ。
非先進国の異世界種族に。
だからパニック。
望まない妊娠という概念があり得ない世界。
異世界では、子供はリスクではなくコスト。
親子という概念がないから。
――――――――――扶養し合う関係としての親子が先進国以外には存在しない。
異世界に限らない。
人類史の大半に置いて、血統上の親子には、意味がない。
女は子供を産むだけ。
育てるのは共同体の誰か。
授乳できるという理由で妊婦が加わることも多い。
自分の子供だからではない。
単に余剰資源の活用法。
そもそも自分の子という認識がない。
村の子。
街の子。
皆の子。
一人一人を育てるコストは変わらない。
だが二人で一人を育てるより、十人で五人を育てる方が安くつく。
規模の利益が生まれるからだ。
ましてや産んでない人口を加えれば、比率で言っても養う側が多い。
その中から一人二人が居なくなっても全体には影響しない。
飢饉や災害で全体が窮乏した時の取捨選択も効率が上がる。
こうした構図は特権階級でも変わらない。
特権階級=血統を基準にした氏族。
総人口の一割未満。
そこには親子がある。
血統が共同体の基準だから。
そこでいう親子こそ、先進国基準で言う親子の語源だったのだろう。
似ても似つかないが。
互いに扶養し合う義務などない。
子供は一族の物。
扶養は一族で分担。
臣下、家臣、等々の専門化がすすんでいる。
血統証明=一族・運命共同体の証。
誰の子供であるのかは重視される。
むしろ母方の血筋、誰が産んだのか、が注目されるのは当然。
誰の子供、血統を証言出来るのは母親だけだからだ。
異世界の特権階級は母系社会で母親が誰か、だけが注目される。
だが父系社会だとしても母親が誰か重視されたのは歴史の通り。
血統を重視すれば、そうならざるを得ない。
母に父を証明できなくとも否定は出来るのだから。
だからこそ、先進国基準でいえば
――――――――――親子が存在しない。
親子が無い世界。
子供はリスクにはならない。
子供はコストでしかない。
だから異世界では、容易く産まれる。
子育てのリスクが無いからだ。
妊娠自体の負担も意味がない。
死が隣り合わせの世界だから。
産褥熱と破傷風、どちらが危険とも言えまい。
親子関係が無い。
だから望まない妊娠など有り得ない。
そんな世界の娘たちに、望まない妊娠などというホラーを語ったら
・・・・・・・・好き嫌いの問題。
そう、受け留められて、当たり前。
マメシバ三尉には何故おきたのか解った。
No1には何が起きてしまったか判った。
((どうしよう))
後から時間をかけて誤解を解く?
・・・・・・・・・・そもそも、誤解なのだろうか?
それこそ共同体が崩壊し親子が確立したからこそ、負担に耐え兼ねて出生率が激減した。
子供を社会の物と見る世界。
対照的。
子供を親の物と見ている社会。
それこそ親が子を育てるからこそ誰にも止められずにキラキラネームができてしまう。
ここ二世紀ほどの間に発生し、一世紀ほど定着し、崩壊し始めて半世紀。
そんな物を異世界種族が許容できるのだろうか?
(理屈が無いのに出来る訳ないじゃないですか!)
(これ想われ人にしか解決できないヤツ)
(文明の衝突なんですけど!)
(愛は勝つ♪︎)
全ては員数外に任された。
今年最高に笑ったのは
「コロナ・ワクチン後遺症による補償、初、適用!」
※医療廃棄物接種開始後何年たったか数えてません(笑)。
「最初で最後の幸運を掴んだののは90歳!」
※補償が賠償になっても額が一番安く済む貴重な人材(笑)。
「医療廃棄物接種後に死ねば貰えます!」
※何百人も条件にあてはまってるけど最初で最後です(笑)
でした。
普通、どんなワクチンでもコストはありますから、別に医療廃棄物だからってわけじゃないですが。
むしろ無害なウィルスを濃縮注射する分、普通のワクチンより安全。
まあ医療は得られる効果と冒す危険をみて検討するもんですけど。
……無害なコロナウィルスの予防に死亡の可能性があれば、コストじゃねーよリスクだよ(笑)。
ローリスクでもノーリターン……頭が悪いとカモられる。
誰も射たないワクチンの在庫。
支払いは税金。
在庫は後進国へ廃棄してます。
普通ふつー。
で、今年最低に嗤ったネタ。
日本で医療廃棄物を射つと映画が安く観られるってよ(嗤)。
ショボ!
貧乏臭!
アメリカなら
「医療廃棄物を射ってくれたら100万ドルプレゼント!」
「医療廃棄物を射ったことは誰にも秘密にします」
「密入国者の体内に破棄してる医療廃棄物を自分から射つような可哀想な馬鹿と思われるないようにします!」
ってくらいに、リスク管理してくれるのに。
でも普通は射たない(笑)。
しかも、もっと安く違法性なしに映画を観る方法がありふれているあたり
……頭が悪いと割りを食う。
大蔵省、財務省はコレだよ(嗤)。
貧乏人の基本。
遅く。
少なく。
無駄遣い。
経済を破綻させてから物価高騰対策予算?
戦争を見逃してから国防強化予算?
保険に入っていたから病気や火事になっても大丈夫!
はい、アタマ可笑しい(笑)。
増税を繰り返して財政破綻を創った呆けは凄い。
……現在進行形でしたね。
震災復興増税が常に流用されている様に、国防強化増税がナニに遣われないか判る(笑)。
軍事力強化のために増税して陸上自衛隊削減するってんですから……戦争なんか起こらないから、いいけどさぁ。
いやはや失われた何十年を意図せずに造り出した間抜けの国から阿呆を広めに来た白痴は違う。
日本帝国を滅ぼした手口で日本も滅ぼしちゃいそう。
それって人類社会の破綻なんですけどね。
ウィルスは常に変化すんだよな新型コロナ絡みの先進国(笑)政府のバカっぷりをみると、危ないですね。
逃げ場所がないなぁ……せめて被害を少なくしましょう。
わたしだけでもコロナ対策から逃げなきゃ!
そんな訳で忙しく、大切な大切な更新に支障がでています。
リメイクも新作も溜まってるのに、無駄な時間を~~~~と言うわけを、御承知おきください。