表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完全侵略マニュアル/あなたの為の侵略戦争  作者: C
第十六章「園遊会」
711/994

やったか!?

【用語】


『○○時間』

:死語。時差や現地時間の表現(シンガポール時間/シドニー時間/キエフ時間など)を借りた皮肉。約束の時間を守らないことが日常化している相手に「個人名+時間だから」などと「個人標準時で動いている異常者」と揶揄するために使われる。通常そういった人物は遅延する時間も不規則なので「定められた時間の前後に○○時間のの幅を取る」ことになる。電子技術や間接的コミュニケーションが未発達、とりわけ携帯電話普及前、時間を守らないと大きな齟齬が生じる時代の考え方であり言い回し。



なんてヒドイ奴らだ。

人間のやることじゃない。

恥ずかしくないのか。


同盟国(ポーランド)を最後の最期まで見捨てるなんて!!


西部国境をがら空きにしておいたのに。

そこを目指して進軍してくると信じたのに。

国民も講和に納得してくれるはずだったのに。


英仏が相手なら!


ポーランドを棄てる代わりに生存圏を確保してポーランドを手放さないスターリンを悪役にして何もかも完結させるはずだったのに話が違うじゃないか……宣戦布告はしてきたから半年間もフランス国境を開けっ放しにして攻めてくるのを待ってたのに。


よんせんまんにんのふらんすじんをとうちするなんてできるわけがない。


咥え込んだ栄光を呑めず吐けずに窒息する。

手にした世界に、今既に潰された。

明日の朝日を拝むためだけに明日は世界を。


こんな勝利には耐えられない。

終わ――――――――――らせることもできない。


進駐と戦争を勘違いしてやがるガキども(国民)が納得しやがる訳がないだろうがどーすんだよコレ!!!!!


ダラディエが嗤ってやがる。


捕まるに違いない!

自分の国から逃げるものか!

戦争から安全に生き延びる為に!


国を売って国民を戦場に置き棄てて自分と家族は何の危険もなしに善良な被害者面して騙されたと回顧録を残して名誉職で国家予算をむさぼりながら過ごす豊かな老後

―――――――――此処に居る全員が銃殺にされた後も末永く!


ああ。


戦争犯罪者たる未来を約束された諸君!

民族の恥として家系を絶やされる皆!

欧州文明を信じてしまった愚か者!


「ゲッペルス!」

「どうしましょう」

「ゲーリング!」

「私のせいではありません」

「ボルマン!」

「自分のせいでありますか??」


コイツラはダメだ。


「ヘス!」

「Ⅰ can Fly!」


ちょっと待て!

英語が使えればいいってもんじゃない!


……なおヘス時間で「ちょっと」は一年を意味した。


《北緯51度02分18秒 東経2度22分39秒/フランス共和国ノール県ダンケルク群の砂浜/1940年6月4日》






【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/青龍の貴族】


俺が為すべきは彼女たち(おねいさんず)にラッピング()()()こと。

外から微笑ましく見守る、のではなくすこと。

個々に当事者意識を植え付けること。


さあ!

水着が肌開けて(はだけて)泣きそうな女の娘たち(Colorful)が居ますよ?


ささ!

身を起こすと肢体が周り(俺/男)に観えてしまうかもしれないですよ?


さあ!

誰か、俺が魅てしまわないように女が助けてくれないかな~~~~~?


――――――――――コイコイ――――――――――


極めて透明な海水面に身を浸した娘たち。

大人サイズだからかなりの体積。

俺向きしゃがみのColorful五人。


この程度の状況なら日常茶飯事

・・・・・・・・・・とは観えまい。


子どもは群れて集まり固まるものです。

特に女の子ならフツーふつー普通です。

お疑いの向きには俺を観てから言って。


誰も違和感を感じまい?

――――――――――多世界共通現象。


俺以外の誰かが助けてあげないと見えちゃいます。

俺は動けないように皆へちゃんと観えてるかな?

俺がColorfulを踏んでしまわないように。


子どもを怪我なく踏むのはなれてますが。

――――――――――パッと観わからんだろ。


俺はColorfulに脚元を固められてる。

希に良くある異世界美少女ダンゴで動けない。

千切っては投げ千切っては投げ、とはせずに。


Colorfulは助けを求めている、貴女へ。

・・・・・・・・・・・・・・()()()、そこの貴女の力が必要なんです!


現代日本女性である、おねいさんず。

ならColorfulの恥じらいに共感するだろう。

なら年頃の娘たちの着衣直し(ラッピング)()にさせないだろう。


俺は困惑した様子を、おねいさんずに観せる。


Colorfulたちの困惑は、視線で抑えて

・・・・・・・・・・・・・・・・なんでいつもみたいにしてくれないんですか?って表情が言ってる。


ナンパの都合だけではない。

今夜、解ってくれるだろう。

約束が入っても明日までに。


では最後のお願い

――――――――――投票日前じゃないけど。


可愛い娘たちに愛の手を!


あられもない姿を人前に晒したら、可哀想じゃないですか?

そうおもいますよね、貴女?

だから此方に来て、うちの娘たちの水着を直してくださいな?


華も羞じらう乙女の柔肌を、()が弄らないといけないのかな、のジェスチャー。

――――――――――――――おねいさんず一人一人にアピール。


チラ見でColorfulの催促を抑えながら。

ハンドサインでシスターズの苛立ちを宥めて。

それをまだ部外者に覚らせない熟練の付き合い。


ちょっと大変だぞこれ。

――――――――――最後のお願いに眼力を入れる。


()()()()()()()()よね?




【聖都南方/青龍の城郭/縄張り東側/海岸線砂浜/青龍の女騎士団半円陣中央/彼の左側/再度周回軌道/お嬢】


わたくし、あの娘。

肢体の様が似た者同士。


あの娘より、わたくしの方が大きいけど

・・・・・・・・・・・残念ながら、ご領主様の好みは、小さな方。


肢体の幼さでは、負けていますけれど。

お役立ちでは、わたくしの勝ちですから。

・・・・・・・・・・追い越すのは後で。


だから我慢。

――――――――――目立たないように、他の女()()を立てます。


ご領主様の一番に一番近い、わたくしたち。

だからほんの少し、余裕があるの

――――――――――気の逸らし方を悟ってますわ。


あの娘は海水を掬って楽しそうに観てますね。

あの娘らしい。


ご領主様の物にされる前、あんなに、()()()姿でいたかしら。


わたくしの前でも、一生懸命、自分を造っていたわ。

あの娘の構えを無理やり引き剥がした自信はあった。


それでもなお、片鱗しか感じられなかった。


あの娘の

――――――――――ああ、そうよね。


ご領主様が一番に可愛がる(あの娘)は、こうなのね。


あの娘は一生懸命、自分を造らない。

・・・・・・・・・・ご領主様に喜んで欲しいから。


ちょっとだけ距離を置いて、時々は視て、観られては悦んで、構われると知っているから、いつまででも待って。


足元、水中の砂を足裏で混ぜてる。

海を味わえ、との思し召し。


その辺り、ご領主様の想うがまま

・・・・・・・・・・あの娘は、これで良いわ。

わたくしには真似が出来ないもん。


そして?

ねえ様は、ご領主様から真っ先に狙われた通り。


ご領主様の近くで耳先まで真っ赤にして、ペタンと座り込んでます。

こんな衆人環視の最中、抱き潰されるとは想いませんわよね。


ましてや、未遂で終わるなんて。

・・・・・・・・・・一瞬で決めた覚悟が空回り。


なんて、いつも通り

――――――――――でも、でも、でも、ズルい。


ご主人さまから回された刻、上掛け(パーカー)の前を閉じて頂いてましたわ。

ご領主様以外に肌を晒さないように。


それを、ご領主にも、示していただけた

――――――――――他の男に観られてはならない。


ご領主様の女として皆が覚されること。

それを敢えて、直接の動作で知らされる。

しかも、周りに判るように見せ付けて。


それはそれは嬉しくて自慢なことですけれど常に日頃わたくしも常に躾られておりますから羨ましいだけです。


でも、つい今、ねえ様

・・・・・・・・・・握りつぶされてましたわよねぇ。


鷲掴みにされて乳肉を押し込まれて、おしこまれて、オシコマレテ

―――――――――――――――先端を突き崩されて、やっと閉じられていましたわ。


乱暴に。

力尽くで。

衆人環視の最中。

それが誰の物か、皆に解らせるように。


わたくしもいますのにおよばずながらおっきいからふるだってそばにいますのにぃぃぃぃぃぃぃ!

おっきくなったらわたくしもしていただきますわ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今、この後、たくさん愛でていただけるご領主様好み(極めて控えめな凹凸)のまま、なんとかならないかしら?




【国際連合統治軍第13集積地/駐屯地東外縁/海岸砂浜射撃場(プライベートビーチ)/青龍の貴族】


俺の視線に従い、壁の一部になってない一人が前進。

――――――――――最初の一人ゲット!


おねいさんず全体に揺らぎが視える。

・・・・・・・・・・No1は視線で制した。


トップが動くと全体が止まるかもしれない

――――――――――下が皆、譲ってしまうから。


No1/2を捲き込むのは中盤。

統制が乱して、混淆させてから。

うちの娘たちと個々の関係優先。


異文化交流多世界版。


57人の保護者誕生!

()()()()()()()()()()()()へ。

俺は経産婦()大好きだから問題なし!


同じ様な視点で向かい合う強者と弱者。

これを入れ換えれば大人()子ども(女の子)

さらに読み替えれば保護者と被保護者。


認識の変化は関係の変化に直結する。

行動の変化は認識の変化に直結する。


おねいさんず全員を眺めながら、一人を見詰めた。

女がそれに気付かぬ筈がない。

彼女に好感を抱かれるのは、これからの課題だが。


俺の代わりに助けてあげてください。

俺の代わりが俺になれば保護者誕生。


オフショルダービキニの彼女。

フリルラインが大変色っぽい。

・・・・・・・・・・まてまて、まって。


その眼は女の眼じゃないかな?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ