Red Screen of Death.
【用語】
『猿』
:人類以外の霊長類の総称。
『サル』
:人類以内の劣等者の蔑称。
※「霊長」という発想は科学に馴染まない自己賛美ではある。
霊ってなに?という話。
※「蔑称」という表現は貶めの意味があるので適切ではない。
元々底辺より下という話。
君は信頼できるのかな?
冷戦下「55年体制」という一党独裁政権の正当後継者たる「黒幕」。
冷戦下「軍の愚行をすべてコンプリートした」と豪語する「外国人」。
両家の箱入り娘が、鵺のような影をチラつかせて、跳梁跋扈している。
彼等は国民に選ばれたと称しているが、その実、戦争を約束したわけではない。
断じて、断じて選挙をもって議会が全権を委任されたわけではない!
国民に聞けば皆、答えるだろう。
「中世の暗黒に囚われた異世界の人々に同情する」
「無知迷妄を払い、人道互恵の関係を築くべきだ」
「私達は教え諭す文明人であり、友人を欲しする」
第一回特使の遭難は残念なことだ。
私の友人も犠牲となった。
だからこそ、外交官が為すべきだ。
是は是、非は非。
武力を否定するものではないが、あくまでも善導する物でなくてはならない。
しかるに異世界の人々は無知蒙昧を旨として恥じない。
しかるに国際連合は討伐を宣しあらゆる交渉を阻害してきた。
ようやっと、互いに和平交渉は認めたが。
内容がまとまり次第、発表されよう。
今は、交渉担当者しか知らない。
それは国民にとって最善のものとなる。
間違いなく、そうなるだろう。
それが上手くいくとは限らない。
歴史は繰り返す。
政党や国会が妨害しないか?
内閣が腰砕けにならないか?
国際連合が認めるかどうか?
8月15日。
奇しくもこの日。
そこが日本の分岐点となる。
王道を征き平和に至るか。
覇道を征き世界を滅ぼすか。
あの日を、再び繰り返せるか。
彼らは言う。
正義。
繁栄。
安全。
一体、誰のために?
私は彼らを、個人的に知っている。
一人一人は見識を持った人物だ。
だからこそ、残念でならない。
彼らはかつての軍部よりもまだ危険だし、彼ら自身も自覚は無かろう。
未だ訪れない「第三次世界大戦」を自ら始めて最期までやり通すつもりだ。
「人類の存亡」より「敵の根絶」を無条件に優先する奴等がやり通した果て。
そこに日本国があると思うかね?
《現最高裁判所判事(元外務次官)/官界の長老へのインタビュー》
【聖都/聖都市内/中央/大神宮内/隊列中央/青龍の貴族の左側/お嬢】
大丈夫じゃありませんわ!!!!
わたくし何を晒していますのから!!!!!
頬が緩んで隙だらけじゃないですか!!!!!!!!
口元が開いて舌が伸びて息がおかしくなってます!!!!!!!!!!
――――――――――――――――――――――鏡が無くても、わたくしの表情がわかります!!!!!!!
恥を極めて正気に戻れましたわ。
不幸中の幸い、これに勝るものは無し。
ご領主様が、わたくしのあられもない有様を、許してくださる、むしろ責め苛んで楽しむ方。
わたくしの醜態が悦ばれると承知のうえで、ご領主様の悦びはとっても嬉しい身でありますが。
こーいう愉しまれかたは、指先で遊ばれるくらいに、不本意です!!!
どうせ避けられないとしても、けっして諦めたり致しません!
全力で抗う方が、きっとより愉しまれるんですから支障は無いですし!
こんな無様、我が目で見れば耐えられません。
鏡が無くて良かった
――――――――――――ごごごりょうしゅさまのめにうつってます、わたくしの、ご領主様にしか見せられない表情が~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
【国際連合統治軍第13集積地/聖都市内/中央/大神殿(改め建築楽器)内/中央に侵攻中/青龍の貴族】
俺について、大きな誤解が有るようだ。
異世界住民、うちの娘たちや王城のメイドさん執事さんや港街の頭目やうちの魔女っ娘の友だち候補の子どもたち以外、の誤解は仕方ないとして。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・理解者多くない?
意外に俺、ぼっちじゃない?
頼りないところはあるが、気のいいお兄さん
――――――――――無難な線で定着してるかな?
ほとぼり冷めた頃に旧交を温めたり、新たな出会いを模索したり出来そうだ。
理解者が主に子どもって辺りが、俺らしい。
お母さんやお姉さんを紹介してもらえそう。
偏見に染まらない純真無垢な魂だけが、俺を理解してくれるのだ
――――――――――害はない、と。
そこそこ。
利益が無いとか言わないよーに。
心の中にしまっとけ。
よし。
一般的な異世界住民の大人に嫌われたり恐れられたり変に思われるのはいーんだ。
主に俺以外が異世界全域で殺らかしまくっているせい。
衆参両院と国際連合総会のせい。
戦争裁判は是非そちらで。
こちらが裁く方か。
勝つからな
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やめてほしいなあ、恥ずかしい。
いや、国際連合軍の元締めが裁判なんかさせそうにないが。
作戦上の虐殺は気にしないが。
っていうよりやらせるが、戦争を裁くのは赦さないだろう。
合衆国大統領の、おっと言っちまったぜ、父祖代々の掟。
戦争を家業にしてきた一族だけに、戦争と戦争犯罪は別。
軍事裁判どころか、作戦以外の犯罪は裁判前に射殺だが。
そんな次元と関係ない俺。
多世界相互無理解を優先する良き隣人。
うちの娘たちがわかってくれればいい。
まあ他の異世界住民には
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・憎まれなければ、必要以上に殺さなくて済む。
異世界はそれでいいとして、我慢するとして、目をそらすとして。
なのに地球人、アムネスティのおねーちゃんたち以外の、しかも部下の中の複数、全員ではないよね?に怖がられるって。
曹長は、俺を単なる将校としかみてないのに。
佐藤、芝も俺を事務屋としか思うまい。
神父はギャグキャラだからどーでも良いが、まあ、距離を置いているから、印象を悪くする要素はない――――――――――俺の。
合衆国海兵隊将校で名目的監察官
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺に同情が集まるべきポイント。
アムネスティのプロフェッショナルには、すっかり遊ばれてるくらい。
俺の何が怖いって?
即決裁判で敵味方軍民地球異世界問わずに無警告予備動作なしで自ら射殺する、とか言われたことはあるが。
ねーよ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・射殺させたことと、殺しかけたことしか。
行動じゃないなら俺、個人が怖がられるかっていえば、んな訳ない。
そも原隊が違う。国際連合統治軍編成時に、寄せ集められた部隊
――――――――――軍政部隊はそんなもの。
知らん相手を怖がる訳がない。
俺の第一印象だって良い。
神父と並んで五割り増し。
顔合わせ直後に軍政地配属だが、出会いが良かった。
部下に会った翌日にはシスターズに出会い、数日で今の面子が揃う。
花束か子どもかってくらい、人をほのぼの落ち着かせるアイテム。
しかも可愛い女の子たちに囲まれてる俺
――――――――――優しい気分になって、俺なんか目にはいらないよな。
なら俺じゃなくて周りが怖いとか?
元カノも含めてアレな女ばっかし
――――――――――なにそれ怖い。
味方殺しの軍事参謀委員会委員とか汚物は消毒な世界保健機構除染指揮官とか開戦から絵を描いてる政治家の代理人とか全部三佐たった独りだが
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・元凶三佐は軍事機密だし一般自衛官が知るわけがない。
影を見かけるのは将校以上。
影を踏みかねないのは特定少数。
三佐に目を付けられた奴が、足下に滑り込む影に気がつく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・移動する地雷。
それ怖いが、一般的には知られてはいない。
ぱっと観には、育ちが良く気さくな女将校。
自衛隊で出世しそうな、コネクションとコミュニケーションを併せ持つタイプ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・怖がられる訳がない。
なお自衛隊に限らず、コミュ障は軍隊で間引かれます。
つまり三佐を見て、その傍にたまたま存在しただけの空気みたいな俺が、怖がられる訳が無い。
なら、怖がられるのはアレか。
中世に毒されたっていうより開眼したノリが元々第三世界の軍閥か独裁者か中世封建領主で人間以外の手下を連れ回してる元カノのせいかな
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?それ??
元味方相手のやんちゃこそ知られていまいが。
※第447話<幕間:「あの件」に関する記録>より
うちの部隊は辺境孤立中だし。
だからこそ、ほとぼり冷まし地に選ばれた訳だし。
だがフツーには見えんわな。
魔剣持ち、いや、魔と判らんでもファンタジーチックな大剣ブン回すし。
あれ、筋力で動かしてないよね。
魔剣以外なら銃剣とガバメント。
すぐ刺す、すぐ撃つ、すぐ殴る。
基本的には戦場での大活躍、魔法騎士をタイマン、いや決闘で討ち取った有名人。
国際連合軍で一番有名、名誉な意味で、だろうな。
だから落差がひどいかも。
フォローするマメシバは、任務のフォローで印象のフォローはない。
むしろ悪化。
あの犬、俺以外には普通に可愛いよりの良い女を演じてやがるし。
たまに元カノをいじり倒して、ナイフデスマッチや銃剣突撃を挑まれている。
人前で。
遊んでるだけだが、上背のある元カノVS中肉中背マメシバ。
成人女性二人のキャットファイト。
だと思えない?
がち?
殺し合いに見えなくもないが、流血してないんだよアレで。
刺突撲殺上等の銃剣使いVSナイフと拳銃のコンビネーション。
元カノVSマメシバ犬。
長物もってる方が接近戦スタイル。
ハンドサイズが遠近両用スタイル。
同類がじゃれてるだけのクセに、一見、元カノのエキセントリックぶりが突出
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな狂犬と凶狼が、かなり長期間、俺の周りで跳ねてる訳で
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誤解だ諸君。
あれで意外にほんとーに意外ながら、いいところは多い。
顔はいいし、デカいし、えーと美人だし、大きいし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嫌われるほどのことはないよね?
人のふりしたサルが一名。
サルを装う人が99匹。
今日一日の成果です。
人がサルを装う理由は判りやすい。
「他の98名がサルの真似をしてるから、自分もする」
――――――――――それだけ。
「理由などない」と言うべきか?
まったく、そうなる訳が解りません!
サルが人のふりをする理由も判りやすい。
「自分が人間だと思い込んでいる」
――――――――――よくあること。
動物は、躾をしないと勘違いします。
まったく、躾されない訳が解りません。
私の目に触れるところにもサルはいます。
「まだいる」と言うべきか。
2ヶ月くらいまえ「皆に解りやすく」そして「出来るだけ傷つくように」嘲笑してあげたのですが。
近づいては来なくなりました。
やはりサルには鞭が必要ですね。
もっともサルはサル。
優しい人を捕まえて「コロナの恐怖」を叫んではいるようです
――――――――――聴こえる距離にはいませんけど。
皆さんもサルを見たら、折をみて殴ってあげてください。
……「めんどくさい」ですか。
ごもっとも。
しかし、哀れなサルも自覚が無いうちは多くの人を殺します。
もちろん、或る意味「無駄」です。
いくら道理で殴っても、サルは人になりません。
オンラインではなく、オフライン。
面と向かって罵倒してあげる親切
――――――――――それもまた、我々「人」の果たすべき役目かと思うのですが。
ではまた、サル山見学にまいります。
一日ぐらい外出しないようにしたいのですが。
めんどくさいですね。