Colorful
『Colorful』:奴隷商人に造られたハーフエルフの最高級愛玩奴隷たち。髪の色がいろいろなため、神父が全員あわせて「Colorful」と命名。一人一人の名前は髪の色に合わせて白・朱・翠・蒼・橙と主人公が名づけた。異世界では用途別の奴隷を出産から教育まで一貫して生産する奴隷牧場がある。前領主(帝国太守)が奴隷商人に発注し、引渡し前に戦争開始。占領軍の太守資産接収に伴い軍政司令官に引き渡された。軍属として雇用契約を結んでいるので日本の労働法が適用される
名前カップサイズ
白(F)
朱(C)
翠(E)
碧(D)
橙(C)
性格
一番不器用で耳が短い、橙。
その橙をフォローすることが多い、碧。
一番背が高くシスターズと一番話す、翠。
事あると真っ先に前に出てくる、朱。
一番胸が大きくおっとりしている、白。
修羅場ったことないんですか?
「俺は真面目だからな」
おぅ――――――――――おぉぉぉぉぉぉぉ??????????
常時抱えられるだけ抱え込む野生の王国が言いやがりますね!!!!!!!!!!
「俺は常に一点集中」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひくわ~~~~~~~~~~信じていない説法で修道女を改宗させる破戒僧みたい。
「生々しいな、おい!」
こっちのセリフです~~~~~~~~~~!
布石とタネは撒けば撒くほどいいって二手三手先まで考えないけどカードさえ用意しておけばどれかでカバーできるよねって性活しかしらない癖にハーレム野郎とまでは言いませんけどよく言いますね。
「なにもかも抱え込む女に言われたくない!」
だーれが恋愛の達人ですか!
逆ハーレムなんか造ってないですよ!!
年齢制限を受けない健全な男女交際寸止めを常設してるだけです!!!
年齢制限を無視しても世間様から後ろ指を指されていることに気が付かないたいちょーとちがって!!!!
新陳代謝を繰り返し刃傷沙汰なんか年に一回くらいしか無いんですからね!
今は!!!!!!!!!!
「今はってなんだ!それが平均だろうが!!!!!!!!!!」
包丁持った女を背にして気にしないで談笑できるくせに回数なんか数えてんですかうろおぼえで適当なこと言わないでください!!!
慌てて言い訳したり怯えるよりは安全ですけどね!!!!
ふつうの人間は格下の相手しか攻撃できないですからね!!!
「誰がそんなどーでもいいことをはなしとるか!!!リスク管理が甘いから余計な任務と責任を増やしてんだよ!!!!!!!!!!部隊管理から前線指揮から人体実験に猛獣使いまで!!!!!!!!証拠隠滅スケープゴート冤罪逮捕自殺まで選択肢多すぎっぞ!!!!!!!!!!」
任務の話や責任話なんか誰がしてますか!
ちょーとからかった男に迫られるよーなヘマしてません!!!!!!!!!!
勝手に懸想してた地雷女に襲われるぐらいですから!!!!!!!!!!
「いつから色恋の話になったか恋バナ至上主義者!!!!
女同士はふつーに危ないだろうが!!!!
!!!!!!!女を殺すのは女だからな!!!!!!!
傷が残ったらもったいないし!!!!!!!!!!!」
すみずみ見たよーにいうな!!!!!!!!!!
ばか!!!!!!!!!!
魅せたところも見せないところも傷ひとつありませんよーだ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
誰かさんと違って事務職じゃなくて戦闘職ですからね医官は!!!!
誰かより圧倒的に強いんですよーだ!!!!!!
ってか色恋じゃなくて恋愛ですから愛欲も可ですけど??????????
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
「電池切れか挿し換えか?」
挿ささはせん挿されは――――――――――いや、まった。
仕事の話?
修羅場?
かかえ込まない?
一点集中?
嘘つき――――――――――!!!!!!!!!!
集中なんか一つにもしないでしょーが仕事も女も!!!!!!!!!!
「失礼な!!!!!!!!!!仕事はともかく女は集中して楽しんどるわい!!!!!!!!!!」
♪
「というか愉しくて他を忘れるし!!!!!!!!!!」
誰かを口説いてるときは
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・他の女のことを忘れる、と。
「?」
身も心も、主に肢体が深く結びついた、他の女を忘れると。
「誰かや誰かたちと向き合っている時に今いない相手のことなんか思い出すわけなだろーが!」
何考えてんですか???????????????
一見誠実に聞こえないこともないじゃないですか!!!!!!!!!!!!!
【聖都南端/白骨街道/らんどくるーざーの中/青龍の貴族の右隣/エルフっ娘】
何を望んでしまうのだろう?
あたしが望んだこと。
彼が命じること。
同じこと。
あの娘を守るために。
彼と志向が一致する。
それはとても、嬉しくて、楽しくて、幸せだ。
今はそれだけでいい。
いいのだけれど。
ムリ。
でもきっと、あたしの指を弄る手は、それを赦してくれる。
大切ではない、とるに足りないことが、無視できずに視線に現れてしまう、こと。
そこに割くべきではない、あたしの感覚が、どうしてもそれに向かう、こと。
むしろそれを追う前に、先走ってしまい、敵意に近いなにかを産みそうな、こと。
あたしがそれを、許せないだけ。
だからあたしは、敢えて視線をそらして、様子をうかがってしまう。
強い強い競争相手。
秀でて優る見本お手本。
寛大で怖ろしい比較対照。
Colorful。
可愛らしく、艶やかで、儚くて、良く気が付いて、けなげで、無欲。
女が世界から求められるすべてをまとめた様な、磨き上げた様な女たち。
あたしは?
美しくはある。
強いとおもう。
賢いのも確か。
あとは?
えーと、うーんと
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だけね。
尊大と言われたら、否定しない。
欲張りと言われたら、そのとおり。
なによりも、あたしにとっての一番は、彼じゃない。
なら?
――――――――――かなわない――――――――――
でも、それですませるわけにはいかない。
それでもなお、彼と手をつないでいる。
きっと、この手は離されない。
絶対に、抱きしめてくれる。
それでいい?
ただ勝てばいい?
優らなくても?
そんなわけない。
望まれる女として、何もかも及ばないとしても。
それでもなお優って見せなければ、彼の側にいる立場じゃない。
立場が無くても、いるけどさ。
彼、青龍の貴族が、あたしを求める限り
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たとえ、求められなくても、離れられないけど。
【国際連合統治軍第13集積地/白骨街道/ランドクルーザー車内/中央席/青龍の貴族】
俺の隣のエルフっ子。
視線の先は、俺の前。
前方下、お嬢や魔女っ子ではない。
だから俺は、その目の前。
Colorfulの橙を見つめた。
エルフっ子のガンつけに気がついていないもよう。
まあ、睨むというより、気遣うような視線だからね。
この辺り一帯で一番の年長者。
おかんエルフ、ここにあり。
エルフっ子が、おかんなら?
俺が、おとん、いや、お兄さんかな?
では橙が娘、ってか、妹的な?
娘役はシスターズの、ちびっこ二人にふさわしい。
大家族八人姉妹でもいいけれど。
いやColorfulの、あと四色、白・朱・翠・蒼も年下の女の子。
だがその中でも橙が一番、頼りないので適役です。
ちびっこ二人の方がしっかりして見えるくらい。
何しろ俺、ちびっこ二人に生活の世話をされているので。
いずれ改善しますけどね。
明日から。
今日は忙しいので。
Colorfulを可愛がるので。
その橙は、じ~~~~~~~~~~と俺を見ているが。
俺と目があって。
瞳を見開いて、瞳が泳いで、でも、瞳をそらさない。
んで、耳がぴくぴくと揺れている。
――――――――――和むわ~~~~~~~~~~~!
癖になりそう。
サラサラした橙色の髪。
しっとりツヤツヤすべすべ白い肌。
体毛全体が橙色ならこうはいかない。
産毛は肌に近い色。
白っぽい肌色?
睫毛眉毛は橙色だけどね。
今は真っ赤だけれど。
触ったせいではない。
さっきからしか撫でてないし。
その前から真っ赤でした。
眼差しは、うーん。
なんか、アレだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・好意的なんだが、問題あり。
子どもウケするお兄さん、俺、に好意的なのは当たり前だ。
出会って間もない相手には、それが俺でも、多少距離を置いた方がいいと思うが。
まあ、よくあるよくある。
フレンドリーな子どもってのはいるものだ。
安定した日本列島みたいな環境じゃなくても。
俺と仲が良い子たち、つーか異世界で出会った子どもはみんなお金持ちだしね。
Colorfulもある種の箱庭育ちと言えなくもない。
愛玩奴隷養成所で十重二十重に護られて、座学のみでこの異世界を学んできた。
日本の子どもとそう大きな違いはない、と言ったら問題だろうが、まあ似てる。
環境がね。
だから、俺が知らないだけで、こんな感じの子もいるんだろうな。
現代日本には。
ロクでもない。
心と体が真反対。
体で密着しているのに、心が距離を置いているような。
ゼロ距離なのに無限に離れている。
他の子たちは、けっこう日本と変わらん。
近所のガキどもと、感触は一致している。
だから判らないわけがない。
Colorfulだけの独特な感触。
そりゃ気が付く。
魔女っ子のような、アグレッシブさはない。
両腕を精一杯広げて、かぶりついてくる感じね。
お嬢のように、自信たっぷりではない。
ツンと澄ましたまま、少しそっぽを向いたままゼロ距離な感じ。
エルフっ子のように、緊張感でもない。
耳が自動追尾して、時々抜き身が閃く感じ。
Colorfulは?




