人は鏡で貴男は基準。
【登場人物/三人称】
地球側呼称《カタリベ/歴史家》
現地側呼称《青龍の史家》
?歳/女性
※軍政部隊随伴のカタリベの情報。
:地球側の政治指導者が定めた役割。すべての情報へのアクセスを許可されており、発表を禁止されている代わりにどんな情報も入手可能。軍政部隊に同行しているのはジャーナリスト志望の大学生。
初登場は第11話「幕間:自由と民主主義のために」
エルフだもの。
自分が、人から、どう魅られているのか。
知ってるわよ。
同種族から魅られてることも知ってるわ。
特に人間から。
エルフだから。
比べるまでも無いわね。
鏡を観なくてもわかる。
呼吸して確かめるわよ。
肢体に異常がないことを。
――――――――――それが美しさ。
自分の肢体が優れていること。
丈夫で速く器用で後、何か。
だから、魅力的なのよね。
人間たちにも。
貴方たちにも。
エルフからも。
だから、よ。
エルフの差違を感じるエルフ以外は、初めて。
――――――――――嬉しい。
初めて、想えた。
美しくて良かった。
ほかに言い様があるの?
あたしの力は必要無い。
有っても無くてもいい。
だけど居ないのはダメ。
こんな嬉しいことある?
利用する気がないから。
――――――――――あたしの容姿が好かれたってこと。
それで結論。
能力?
だから、さ。
あたしは道具じゃない。
――――――――――道具みたいに代わりは利かないわ。
彼にとっては。
判る?
彼はあたしも欲しい。
あたしは愛されてる。
あたしだからなのよ。
愛してる男に、たまたま愛された、幸運。
あたしも好き。
好きにされた。
されてない?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ、ね。
好きなのはそれだけじゃないし。
好きだから嬉しいわけじゃないし。
仮にだけもだからも無かったとしても、自慢してる肢体を、これから必ず捧げられたんだから
・・・・・・・・・・嬉しい。
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
わたくし、ですか。
自らの容姿を承知しておりますわ。
優れていること。
秀でていること。
勝っていること。
もちろん、誤差の範囲なら無意味ですけれど。
――――――――――圧倒的に、です。
わたくし、世間が広いですから。
比べて如何も知っていますわ。
周りは美男美女ばかりですもの。
選べますから。
社交相手も奉公人も。
でも、選ばれたことは、ない。
存じておりますとも。
釣り合いが取れる訳も、なく。
容姿。
家格。
美貌。
愛情。
わたくしに、いずれ欠けていれば、扱い易かったでしょうに。
だから、ですわ。
ご領主様の女にされた♪︎
――――――――――それは関係有りますけど至る過程を進めて頂いてますからどうかと想いますけど屈しないわたくしを好まれてるんですから最後まで出来るだけ短く激しく抗って魅せたいですわ!!!!!!!!
それも、わたくしに溢れ好かれる、女の器量です。
わたくしの頭、佳さがなんですって?
くだらない。
女をなんだと考えてますの。
呆れますわ。
愛は便利使いの取引じゃありません。
わたくし。
愛されていますから。
技能?
実績?
努力?
・・・・・・・・・・一緒にしないでくださいます?
代わりが利く女じゃありませんの、わたくし、たちは。
造れる程度ならば誇りません。
己が分を知っていますから。
常に容姿を比べていますもの。
自分が抜きん出ていること。
だから、ご領主様が欲しい女。
必要がないから、わたくしが要る。
当然では?
青龍は何もかも持っているから、何ひとつ必要がない。
だから、わたくし。
各々の好みは有りましょう。
が、そんなモノに遮られたりは致しません。
値とは、そういう物。
幼さが苦手な向きも在りましょうが。
そんなことは気にされぬが女の魅力。
むしろ惹き付けない訳がありません。
幸い、ご領主様は、わたくし、たちの幼さが大好きでしたが♪︎
――――――――――おっきくなれども、大丈夫。
万人にとって、常に必ず要る者。
であるからこそ、ご領主様の持ち物。
然もなくば値及ばず。
なら、わたくしが、も拐われるのに不思議が在りましょうや。
世界の持ち主、その代表たる、ご領主様は男性。
女が要りますもの♪︎
だから、わたくし。
だからこそですわ。
ぇえ。
――――――――――あの娘と比べて?
負けません。
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
わたし、ですか?
とても魅力的な女です。
――――――――――ご主人様に愛されるんですから。
それはまだですけど伏して御願いしたらご主人様の愉しみを減らしてしまいそうでもちろんご主人様が選ばれたんだからきっとご満足以上になるんですけどあれもこれもと応えさせていただきたくわたしの我慢し耐えきれぬ不様はその後でも繰り返し繰り返し大丈夫なんじやわないかと思うんですがどうでしょう
・・・・・・・・・・あ、申し訳ありません。
ご主人様に委ね我儘に為れるようにがんばります!
――――――――――あ、わたしでしたね。
はい。
容姿は、とっても佳いです。
ご主人様の好きな姿。
だから誰でもそう思います。
ご主人様が仰るから。
はい。
肢体に魅力が無いなら、愛される訳がないじゃ無いですか。
・・・・・・・・・・守られ使われ費えになるのだけは、凄く嫌!
です。
可愛い?
美しい?
麗しい?
ご主人様は全て仰います。
だから全部です。
・・・・・・・・・・だけではないです。
他にも褒められましたから、それもです。
――――――――――言いません。
なにもかも忘れられませんけど、貴女には、何もあげません。
性格、ですか?
なんのことでしょうか。
気付くのは愛してるからです。
気付くから愛されるじゃなく。
愛しいって違うことですよね。
愛は造れない、と思いますよ。
何かあったの
・・・・・・・・・・ごめんなさい。
あと、ですか。
・・・・・・・・・・肌触り、舌触り、味と歯触り感触、動きもあ、いいですか。
だから、です。
わたし、すっごく魅力が溢れる容姿なんです。
はい。
だって、ご主人様が、そう感じてくださいますから。
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
※彼女たちは皆、一人〃「女である故の長所」以外を男性から認められることをすら嫌う。
※嫌うというより忌避しており、ほぼ無いが、侮辱と怒り侮蔑と悲しみ至らぬと反省する。
※異世界種族全体として異性から性的特徴以外を褒めるのが相手に対する尊厳破壊に為る。
※彼女たちは彼を悦ばせ愉しませようと挑む以上に役立っているのを隠さないが誇らない。
※彼も獲物に感嘆し料理を堪能し茶や菓子を歓び幸せそうな割にそれを讃えることはない。
※言葉で讃えるまでもなく観ていれば態度だけで賛美以上が伝わるからという訳ではない。
※実際に容姿や仕草に反応色形感触その他色々全て以上を繰り返し繰り返し示し続けてる。
※彼女たちが自裁しない様に注意はされているが日本に居る頃から変わらぬことを確認済。
※多世界同化のある部分がグローバル・スタンダードへの回帰を意味するという有力仮説。
※今後、黒旗団のASEAN兵士にグローバル・スタンダードを聴取し先進国と比較する。
《カタリベのインタビュー聞き起こした選抜文化人類学者のメモより/国際連合総会第4委員会議事資料集より/国際連合アーカイブ公開データ登録》
【異世界大陸東北部/占領地域/軍政主府/軍政司令部/軍政司令官私室/青龍の貴族】
俺は髪も好きだ。
ストレート・ブロンド。
ウェーブ・ブロンド。
シルバー・ストレート。
リボンより裾より肢体と髪が舞う。
俺が真上で下が君。
ナチュラル・ターン。
っていうか、駒回し。
ダンスの基本的動作。
「乳以外に遮らず魅えてますよね?」
「「「♪︎」」」
「いつもより余計に回しております
――――――――――あ、はい、黙ります」
佳し。
いやまあ。
御客様を迎える前の最終チェックと称して可愛い可愛いしているだけなんですが。
白い肌を彩るのか彩られているのか。
マメシバ印のドレスの内側露な肢体。
それは長い髪にこそ似合ってるんだ。
「女の髪は性感帯」
「「「♪︎」」」
知ってる。
「指で梳きながら」
「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」
はいはい。
状況次第で何処だって性感帯に出来ますがな。
「常に全てシてる」
同じ処で同じコトして擽り撫でると愛撫は違うから。
「ほんとそれだよ」
「「「~」」」
「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」
「「「「「――――――――――」」」」」
シスターズがフニャフニャ。
Colorfulがジト眼。
メイド五人衆は視線逸らし。
「魅せ衝けて魅せ衒かし羨まし妬まし餓えさせ煽りたてて愉しそう」
「愉しいんだが」
「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」
「聴こえてる聞かせてる教えてる」
揶揄甲斐が有る娘たちだよ。
――――――――――再起動。
「「「!」」」
「スイッチにすんなし」
やり過ぎるのは後で。
今は仄かな赤火照りのみ。
北邦の朝に最適温度。
冷たい指先に娘どもたち。
健康な動物の好い香。
「喘ぎを堪え耳たぶまで真っ赤」
――――――――――限界を超えさせるのは、また後で。
「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」
白・朱・翠・蒼・橙の瞳に碧眼が五組。
「わ~ざわ~~ざ魅せ衝けりゃ」
眼に浮かぶ妬み恨み嫉みも好いね。
「肢体の特定部位が一番大好き」
皆さん一人〃。
アピールは魅せたい処。
隠さず目立たせない処。
「両方を魅てると皆に伝え魅る」
こういう処は多世界共通。
「多世界の上澄み最高峰を一般化しないように」
多世界共通だってばさ。
「日本で日々玩んでる女たちと一緒にされたら」
違う処と同じ所。
「女でさえあれば高低あれど価値が在る、って」
意味が違うんだけどな。
「女が知るか、女は知らぬか、女に騙されるか」
女の敵は女だけ。
顔や肢体と同じように、手間暇かけて金かけて、他の女たちを貶めているようで、ただ己を醜くする弛まぬ努力だけが成る悲劇。
「そら失敗の手順なら必ず成功しますよそれは」
彼女たちの愛おしさ。
可哀想を重ねて尚も愛らしい。
・・・・・・・・・・若いと娘が縒り素晴らしい、のは台無しにする努力をしないか足りないから。
いつ気がつくやら。
可哀想に。人口の47.5%を口説いている。
「ブス以外は全部かい」
まだ出くわしたことはないがな。
「年齢制限はないの?」
孫娘がパイロットな三代丼希望。
「合衆国大統領かい!」
祖母の艶を魅れば母娘も口説く。
「女なら誰でもかな?」
全てを口説けるとは限らないが。
「諦めを知らないマジ」
だから娘どもたちに解らせている。
女に産まれて良かったね。
女が生まれて良かったな。
「教育的指導だかなんだか」
大人は在ることで子どもたちを育てるのだよ。
「多世界で共通項は独りだけ」
ランドマークか水準点。
・・・・・・・・・・と言えるほど佳い物知りではない。
むしろ初めて知る美しさ。
黒髪。
染め髪。
脱色。
今まで、それ以外に余り縁は無かったのだが。
シルバーブロンド。
ストレート。
「♪︎」
ブロンド。
ウェーブ。
「ぅん♪︎」
ブロンド。
ストレート。
「ふぁ♪︎」
色。
艶。
流れ。
薫り。
触って好し。
香って好し。
「「「♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎」」」
「ヤりすぎヤられ過ぎ」
そりゃ梳きたくもなるってもんだ。
「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」
「最後尾はこちら~」
『―・――・・―』
お客様は城内に入った、か。




