第20130401☆
ぽかぽかは、優しいのニャ。
木漏れ日が降り注ぐお庭のベンチ。
カレーがかかった煮干しさん。
皆ぽかぽかして、ニャーを幸せにしてくれる。
「こら! こんな所で寝ていると、風邪をひくでしょ?」
お母さんが、庭でお昼寝をしていたニャーを起こそうとする。
まだ、ぽかぽかしていたかったので、体を丸めて、その声に、逆らってみる。
すると、お母さんは、「しょうがないわね」と言いながら、ニャーを抱きしめて、部屋のお布団に連れていってくれる。
ベンチもぽかぽか。
煮干しカレーもぽかぽか。
けど、一番のぽかぽかは、お母さん。
ニャーの体の色はほとんど黒いけど、お母さんは真っ白で、毛はふさふさでいい臭い。
それを分かっていれば、あんな事にはならなかったのに。
ある日。
お空が急に暗くなった。
雪が降って、お庭はビュービューになってしまった。
いつまで経っても、ぽかぽかお日様が顔を出してくれない。
煮干しカレーも、カレー粉が無いから食べれない。
ニャーのぽかぽかは、無くなってしまった。
毎日毎日。
ニャーは、お外を見ていた。
お日様が出ないか。
ぽかぽかは、出ないか。
ニャーは、お庭を見ながら待ち続けた。
お外がビュービューになってしまってから、数ヶ月。
ニャーは、ベンチにぽかぽかお日様が降り注いでいるのを見つけた。
暗いビュービューのお庭に、ぽかぽかと輝くベンチ。
嬉しくなって、ニャーはお庭へ飛び出した。
ぽかぽかニャん
ぽかぽかニャん。
長いビュービューの辛さをぽかぽかにしよう。
ニャーは、よく確かめずに、ベンチに飛び込んだ。
オカシイのに。
ずっとビュービューで、ベンチだけぽかぽかなんてオカシイのに。
「危ない!」
ニャーをお母さんは突き飛ばした。
ぽかぽかの光の中からニャーは押し出され、お母さんは、その光りの中に残るようになって、
ぽかぽかの光は、急にビカビカに変わった。
雪が、溶けた。
ベンチが、燃えた。
お母さんが、真っ黒になった。
「お、母さ、ん?」
ニャーは、冷たい雪の上で座りこんだ。
風邪を引かないようにとお母さんが作ってくれた長い靴下に、溶けた雪が染み込んでいく。
突然、お空から声が聞こえた。
『アハハハハ。あんなバレバレの罠に引っかかるなんて、最高級のAIを搭載しても、所詮は猫なのね。あーマヌケ。さて、次は次はどんな遊びをしようかなー?』
その言葉が、終わると同時に、暗かったお空は、明るくなり、お庭を白くしていた雪が消えた。
「……ルー……ズ?」
真っ黒になったお母さんから、声が聞こえたニャ。
ニャーは急いでお母さんの所に駆け寄ったニャ。
「お母さん?お母さん?」
目からはポロポロと涙がこぼれていく。
この水で、お母さんのケガが治ればいいのに。
「ケガは、ない?」
ささやくような声だったニャ。
ヒューヒューとした、声だったニャ。
ケガなんて、あるわけないのニャ。
お母さんが、助けてくれたんだから。
「ないニャ! ないニャ! ニャーは、元気だニャ」
なるべく大きな声で、ニャーは、答えたニャ。
ニャーが元気だったら、お母さんも元気になる。
ケガも治ると思ったニャ。
けど、お母さんは、ニャーの声を聞いたあと、頬を少しあげて、そのまま動かなくなったニャ。
一番のぽかぽかが、無くなってしまったのニャ。
ベンチのぽかぽかも、カレーのぽかぽかも、ニャーをぽかぽかに、してくれなくなったのニャ。
…………
それから、しばらく経って、ニャーはある女性の元に呼ばれたニャ。
これから、この世界で行われるあるゲームの、案内人をしてほしいと言われたのニャ。
ニャーは、すぐにわかったのニャ。
この女性の声は、お母さんを殺したビカビカの光が降り注いだ後に聞こえた声と同じだと。
「ふざけるニャ!」
と言いたかったのニャ。
けど、ニャーは逆らえない。
ニャーは所詮プログラム。
作られただけの、価値のない生き物。
ただのゲームの案内人。
遊ばれるだけの世界の、遊ばれるだけのNPC
けど遊ばれるだけでは嫌だったので、私も遊ぶ事した。
母を殺した人と同じ、人間で。
ちょうど、面白そうな、人を見つけた。
名前はサク。
この人をからかおう。
今まさに、変態に襲われている。
ここで、命懸けのデスゲームに変わったなんて言ったら、きっと面白い反応をするだろう。
私は、サク様に回線をつないだ。
『気付かれましたかニャ? ゲームクリアまでログアウト不能、ゲームの死=現実の死である通称デスゲーム。12☆Worldはそのゲームに突入しましたニャ。まさか私もこんな事になるなんて……ウソからでたマコトって奴ですニャー』
……………………………………
ルーズ「っていう設定だったら、読者様も、私の事を生皮に剥ごうなんて、考えないと思うのニャ」
おしゃか「却下」
ルーズ「何でニャーーーーー!!」
エイプリルフール!
というわけで、ルーズのウソ過去話です。
スマフォで思いつくまま、一時間程度で書きあげたので、稚拙な文は多めに見てください。




